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2003年06月26日(木) |
迷惑な人(それはワタシ) |
昨日書こうと思っていた虫歯ネタを。
先週削られたところが、やけに尖っていまして。 喋れば舌に刺さり、食べれば内頬をむやみに噛み(「がぶ」じゃなくて「ずぶ」と)、そんなことを繰り返すうちに、舌も頬も腫れまして、ますます「尖り」に当たりやすくなり・・・悪循環です。
なのでこの1週間ほどはろくに食事もできず、ウィダー・イン・ゼリーで過ごすことに。 4日目から、これ口にすると吐き気がしました。 やはり常食するようなものではないのですね。
でも、ほのかな期待が。
やせるかも。 だからこんな宇宙食みたいな食事だって、じっとガマンのじょりぃよ。ひひひ。
しかしやせねえでやんの。 け。
20代の頃は「なんだか太っちゃったかな。ちょっとやせなきゃ」と思えば、2kgくらいならすぐに落とせたのに。 30過ぎたら肥えるばかり。 なぜやせない。 中年太りか。 きい。 運動まったくしないしなあ。
なんて話はいいんですよ。脱線しました。
いちばん腫れ腫れに腫れてしまったときは、舌なだけにしゃべれなくなってしまいましてね。 なんで歯の治療をしていて舌が腫れあがるのか。 ちょっとせつなくなりました。 以下、治療の翌々日のできごとです。
「べおあいあいああ、おーあもーあええあい」(べろ痛いから、今日はもうしゃべれない) なっちゃんに訴えるワタシ。 「わかーんなーい」 「べお、いあい」 「べろ いたい?」 「あ」(うん) 「・・・・・歯医者閉まるまでにあと30分あるから、駆け込みでお願いしてくれば?」 「(ふるふるふる)」首を振って拒否のじょりぃ。 「行っておいでよ」 「(ふるふるふるふる)」 「なんで?」 「えーおうあい」(めんどくさい) 「弱ったなあ」
そこへ「たろいもー」と、きょん帰宅。
「おあえい」(おかえり) 「どしたの?」 「歯があたって、べろが痛くてしゃべれないんですって。お昼も食べてないとか言って」となっちゃん。 「えーーーーー。歯医者行け。歯医者」 「おー、いあーあいお」 「は?」 「(もう時間ないよ)」紙に書いて見せるじょりぃ。 「ちょっと。甘ったれてるけど、もうちょっとしゃべれるんでしょ?」 「うん」でも痛い。フツウにしゃべると。 「じゃすぐ電話しなよ。これから行くから待っててくださいって」 「・・・・・・・・・」無言で拒否するじょりぃ。 「あたしもそう言ったんだけど、行かないって言うんですよ」となっちゃん。 「もーーーーーー。なんであんたはそーゆーのー。心配しないからねっ」 「(こくん)」 「うん、じゃなくてさー。歯医者行けっつってんだよっ。歯医者!」 「(ふるふるふる)」 「なんで!?」 「(しゃべれないから や)」筆談。 「なにそれー」 「(どうしたらいいか、はいしゃにでんわして)」 「あたしが?」 「(こくん)」 「電話すれば歯医者に行くの?」 「(いたみどめのくすりがでないかなあ)」 「診てもらわないの?」 「(こくん)」 「なんで?」 「・・・・・・・・・・」無言。都合の悪いときは無言なじょりぃ。
「わかったよ。電話してやるよー。もー。やーねーーーいい年して」 「あうあうあうあう」きょんを呼び止めるじょりぃ。 「なに?」 「(わたしのふりしてね)」 「は?」 「(誰かにかけてもらってると思われるのはイヤ)」 「・・・・・・わかったよ。しょーがねーなー」 「きょんさん、えらーい。じょりぃちゃん、バカっ子みたーい」 なっちゃんは既にじょりぃ放棄。 無理もありませんが。
結局、クスリは出なくて、来てくれれば尖ってるところ削りますよ、ということらしく。
「ほれ、行って来い」きょん。なんだかこの日はスペシャルにおっさんくさいです。 「(ふるふるふる)」 「なにー!!!!」 「(クスリ出ないなら行かない)」 「・・・・もう、勝手にして。 でも二度と『痛い』って言わないでよ」 「(こくん)」 「自分で自分の首しめちゃったね、じょりぃちゃん」 「・・・・・・」
なので「痛い」と言えないまま、口数少なく、食事も取らないじょりぃ。
いったんぷりぷりと怒ったものの、「かわいそう」に弱いきょん。 「痛いの?」 「(ふるふる)」 痛いと言うと「ほら言った!」とか鬼の首を取ったように言われてしまいますから、ガマン。 「おかゆつくってあげようか?」 「(ふるふる)」 おかゆも無理です。 「何なら食べられる?」 「ういあーい えいー」 「ウィダー・イン・ゼリーかあ」 きょん、聞き取り力アップです。
しかしまあ、2日後くらいにはだいぶ良くなり。 会話は量をしなければなんとかなるように。 なんて言いながら、仕事では話していたんですが。プライベートでは甘えが出るのですねやはり。 食事はずっとアウトでした。
で、本日。 歯医者に行ってまいりまして。 とがったところ削ってもらって、型を取るところまで行きまして。一安心。
型を取るときに、歯科衛生士さんというんですか、女性の方がやってきまして。 やさしげな、おねえさんタイプの、あっさりした顔のきれいな人です。 「型、取りますね」 「それ、こわいんです」もじもじ。 「え?」 「前に、それがノドの方に落ちて、死ぬかと思ったことがあって。ええと。ヘンですかワタシ」 「(笑)ううん。苦しかったでしょ」 「はい」 「これは固く練ってあるしね。・・・じゃあ、ワタシずっとついてるから、ちょっとでも苦しかったら言って?」 「はい。スミマセン」
かぶり。
「苦しい?」 「あがが」(いいえ) にこ。 「気持ち悪くない?」 「あが」(はい) にこ。 「こわい?」 「あがが」 にこ。 「起こさなくて大丈夫?」 「あが」 にこ。 「ふふ」 「(にこ)」
「あが」しか言えないので、なんとか表情で「ありがとうやさしいおねえさん」という気持ちを伝えようと努力中のじょりぃ。 しかしまぬけです。 大口開けて。 あが。
「べおあいあい」で始まって、「あが」で終わった1週間。 今週は口が痛くて不自由でした、というご報告だったのですが。 ワタシよりもしかしてワタシのまわりの人の方が大変だったかもしれませんね。 どうもみなさま、おつかれさまでございました。
でもじょりぃ悪くないもんね。 悪いのは、歯医者さん。 <かわいくないワタシ
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