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2003年05月02日(金) 少林サッカー

やっとDVD借りて見られました。「少林サッカー」。
いやもう、最高ですね。
って、いつもコレ言ってる気がしますがワタシ。
以前モンダイになった、何かの宗教のようであります。

先にナナが見て「すげーおもしろいよ。じょりぃ好みだと思う。家族中で涙流して笑いながら見ちゃった」と、お墨付きをいただいていたんですが。
ホントにおもしろかったです。
そもそも、子供がゲラゲラ笑えるのですから、シニカルで「くすっ」と笑えるような、皮肉の効いたオトナの笑いじゃあございません。
とにかくバカです。ひたすらバカです。マンガです。
今時バナナの皮で滑って転ぶ、というシチュエーションを、あそこまで丁寧に作り込む人間がいるでしょうか。いたんですけど。
それにしても、バナナの皮で滑って転ぶというギャグは、世界共通なのでしょうか。

しかもワタシ、感動までしてしまいました。
バカさ加減に感動したのはもちろんですが、ストーリーの中でもうひとつの軸となる、若い男女の物語に感動してしまったのであります。
こちらもすごいバカですけど。

たかが映画なんですけどね。
しかもくどいようですが、バカ映画なんですけどね。
好きな人に「友情しかない」と言われたくらいで、へこたれちゃもったいないよな、と、このバカ映画に教えられましたですよ。
バカバカ言って、不愉快ですか。スミマセン。
これからはアホ映画といいます。

そもそも大切なのは「自分が相手を好きだ」ということなのですから、相手が自分に対して抱いているのが友情だけだとしても、そんなこたあ関係ないわけで。
「友達としか思えない」と言われたところで、相手への気持ちは自分の中で持ち続けていれば良いのですよね。
自分の気持ちを押しつけたり、見返りを求めたりするのはノンノンよ、と思いますが。

しかし。

そんなことはわかっているのです誰にでも。

わかっているのに、悶々としたり、相手も自分のことを愛してくれないかなと思ったり、イライラしたり、すねたり、ヤケクソになったり、酒飲みすぎたり、食べ過ぎたり、ゲップをするつもりがゲロが出てしまったりしてしまうのがワタシたちの愚かなところなわけです。
そして、かわいいところでもあるわけです。
人生楽しくなったりするわけです。ドキドキしたりしちゃうわけです。

何が言いたいのかわからなくなってきましたね。
ワタシにもわかりません。困りました。

この下はネタバレになってしまうので、これから少林サッカーを見ようと思っている方は飛ばしてください。
→から←まで、反転すると読めます。

あばた顔だろうが、とんでもねー厚化粧だろうが、饅頭屋の店員ムイに「キミはきれいだ」と言い続ける主人公シンの、天然ピュアかげんにまず感動いたしましたです。ていうか、あんたちょっとおかしいから。
そして、そんなシンに恋してしまったのに「好きだけど、キミは友人だ」と言われてしまったムイの厚化粧ぼろぼろになってる涙にもじーん。
そして、そう言われたのにもかかわらず、シンの靴を直し、命を懸けて試合に臨むムイの、クライマックスでの大ボケ加減がたまりませんでしたね。たけし並のベタなボケ。
無償の愛を表現するシーンで、あの大ボケぶり。お見事でございます。


しかし、そもそもこの映画は、ふたりの恋を見守って感動するようなタイプの映画ではございません。
ひたすら、ただひたすら、いかにアホを極めた映画を作るかという点に情熱を注いだ、制作チームに「参りました」と1本取られるための映画でございます。

未見の方、この映画を見れば、「バナナの皮で滑って転ばない極意」を知ることができますですよ。
そもそもバナナの皮で滑る、というラッキーな事態に遭遇することが難しいというウワサもありますが。

ちなみにナナは、自宅キッチンにてバナナの皮で滑って転びました。
そして「聞いて!あたし、バナナの皮で滑って転んじゃった!あれってホントに滑るんだねー」と、とっても嬉しそうでございました。
「本物のアホ」というのは、意外に身近にいるものでございますね。



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