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2003年04月22日(火) ほめてるんですよ

今日、きょんと車で出掛けたときに、久しぶりにスパイス・ガールズのCDなんか聞いていたのですが。
いちばん最初のアルバムです。

今をときめくベッカム夫人・ビクトリアは、当時はスパガの中で「歌がヘタ」と言われていて、ルックスで人気を稼ぐ、音楽的にはみそっかすのような存在だったのですが。
ワタシはビクトリアのキャラと声が好きで、かねがね「えー声しとるのー」(歌的に、ということではなくですが)ときょんに言っていたのです。
きょんにはそのたびに「そーかあ?」とバカにされていたのですが、今日聞いていたら
「やっぱ、ビクトリア、声いいかもねー」ときょんが。
「でしょー? なんか、鼻から抜けたいんだけど、鼻が悪くて抜けきらない、みたいなさー」
「・・・それ、いい声ってことになるの?」
「なんかベトッとしたような、にょえええんとした感じとかさー」
「それもイヤな感じ」

いつものことですが、ほめ言葉がうまく伝わりません。

「でもさー、あの、自己紹介みたいな歌はへったくそだったよねー」と、きょん。
「自己紹介?」
「スパガの自己紹介みたいの」
「会員番号の歌ですか?」
「それはおニャンコだから」
「セカンドアルバムの最後の曲でしょ?」
「そうそう」
「あれだって、ヘタじゃないよ」 擁護するワタシ。一応ファンですからね。
「なんか、やけにはしゃいでるというか、弾けすぎてなかった?」ときょん。
「そんなことないよ。口元がだらしなさそうな感じの歌い方だったけど」<擁護
「は? 何それ」
「なんか、いい感じの」
「口元だらしないっていうより、はりきりすぎてたでしょ?」
「いや。あごが外れているような感じはあるけどさ確かに」<擁護
「なにそれ?」
舌もでろれーって、出ちゃってるみたいな。でもヘタじゃないよ」<擁護
「あご外して舌をでろれーって出して歌ってる人がヘタじゃないの?」
「ヘタとあごが外れた感じは別物ですから」
「あんたヘンだよ少し」
「え」

とりあえず、弁護士にはなれなそうですワタシ。
好きな人を口説くときも気をつけなくちゃ。
自分でも気付かぬうちに、取り返しのつかないことになりそうな。
口説いてるつもりが相手には罵倒になっていたりしたら、もったいないですからね。

そういえば先日もきょんに
「きょんの鼻ってかわいいよね」
「え〜、そ〜お?」
ここまではよかったんですが。
「ワタシ、鼻の穴が大きい人って好きなんだー」
「・・・どういう意味?」<低い声で

せっかくほめたのに、気分を害してしまったようです。
だいなしです。

そういえば取引先の某社長は、先日飲みにいった先で
「キミ、かわいいねー。ボク、あなたみたいな人好きなんだー」と、店の女の子に声をかけまして。
「え? やだー。ありがとうございます」
「ボク、 顔の大きい人って、大好きなんだよねー」

怒って行っちゃいました、その人。

なんてこと言うんだろう、と、その社長をたしなめたワタシだったのですが。
全然人のこと言えないみたいですね。

反省しました。


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