今日も今日とて
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今日、きょんと車で出掛けたときに、久しぶりにスパイス・ガールズのCDなんか聞いていたのですが。 いちばん最初のアルバムです。
今をときめくベッカム夫人・ビクトリアは、当時はスパガの中で「歌がヘタ」と言われていて、ルックスで人気を稼ぐ、音楽的にはみそっかすのような存在だったのですが。 ワタシはビクトリアのキャラと声が好きで、かねがね「えー声しとるのー」(歌的に、ということではなくですが)ときょんに言っていたのです。 きょんにはそのたびに「そーかあ?」とバカにされていたのですが、今日聞いていたら 「やっぱ、ビクトリア、声いいかもねー」ときょんが。 「でしょー? なんか、鼻から抜けたいんだけど、鼻が悪くて抜けきらない、みたいなさー」 「・・・それ、いい声ってことになるの?」 「なんかベトッとしたような、にょえええんとした感じとかさー」 「それもイヤな感じ」
いつものことですが、ほめ言葉がうまく伝わりません。
「でもさー、あの、自己紹介みたいな歌はへったくそだったよねー」と、きょん。 「自己紹介?」 「スパガの自己紹介みたいの」 「会員番号の歌ですか?」 「それはおニャンコだから」 「セカンドアルバムの最後の曲でしょ?」 「そうそう」 「あれだって、ヘタじゃないよ」 擁護するワタシ。一応ファンですからね。 「なんか、やけにはしゃいでるというか、弾けすぎてなかった?」ときょん。 「そんなことないよ。口元がだらしなさそうな感じの歌い方だったけど」<擁護 「は? 何それ」 「なんか、いい感じの」 「口元だらしないっていうより、はりきりすぎてたでしょ?」 「いや。あごが外れているような感じはあるけどさ確かに」<擁護 「なにそれ?」 「舌もでろれーって、出ちゃってるみたいな。でもヘタじゃないよ」<擁護 「あご外して舌をでろれーって出して歌ってる人がヘタじゃないの?」 「ヘタとあごが外れた感じは別物ですから」 「あんたヘンだよ少し」 「え」
とりあえず、弁護士にはなれなそうですワタシ。 好きな人を口説くときも気をつけなくちゃ。 自分でも気付かぬうちに、取り返しのつかないことになりそうな。 口説いてるつもりが相手には罵倒になっていたりしたら、もったいないですからね。
そういえば先日もきょんに 「きょんの鼻ってかわいいよね」 「え〜、そ〜お?」 ここまではよかったんですが。 「ワタシ、鼻の穴が大きい人って好きなんだー」 「・・・どういう意味?」<低い声で
せっかくほめたのに、気分を害してしまったようです。 だいなしです。
そういえば取引先の某社長は、先日飲みにいった先で 「キミ、かわいいねー。ボク、あなたみたいな人好きなんだー」と、店の女の子に声をかけまして。 「え? やだー。ありがとうございます」 「ボク、 顔の大きい人って、大好きなんだよねー」
怒って行っちゃいました、その人。
なんてこと言うんだろう、と、その社長をたしなめたワタシだったのですが。 全然人のこと言えないみたいですね。
反省しました。
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