2020年11月29日(日) |
今朝、南東の空は実に表情が豊かで。雲がくねくねと畝っており。その色合いも実に様々なグラデーションで。しばし見惚れてしまった。そして思う。空に「同じもの」はない。いつだって唯一無二の空がそこに在る。でもそれは、ひとも同じなんだな、と。ふと気づく。ひとも、昨日と今日、今日と明日、同じに思えるけれど決して同じではない。いつだって唯一無二の表情でそこに在る。だからこそ、今ここ、を生きることが大切なのだな。
家人と息子が海釣りへ出かけて行った土曜。そして大量の鯵とカサゴを釣って持って帰ってきた。実はこの歳まで魚をまともに捌いたことがない私は呆然。この大量の魚を一体どうしろと?と、狼狽えてしまった。 台所に立つことがない家人が無責任なことを言う。「大丈夫だよ、数日保つっていうし。料理してくれればいいんだから」。いやいや、その料理をするには捌かなきゃならんのだよ。どうにも食い違う私と家人の会話。 そして意を決して料理を始める午後。懸命に三枚におろして、刺身に。小さめのものは竜田揚げに。お味噌汁とサラダを添えて夕飯に。息子が骨まで食べられるかどうかが心配で、何度か二人に訊ねる。「大丈夫大丈夫!」との返事。どこまで本当に大丈夫なんだか、と心配してもどうしようもないので、そのまま私も食すことに。 食べ終えたところで家人がぼそっと。「こんな大変だって知らなかったんだよ、ごめん」。心の中で、「料理を一切しない君にわかるわけないよね」と私もぼそっと呟く。まぁなんだ、無事何とか終えたから、それでもう良しとしよう。うん。
記念日反応がもう始まっていて、何をするにも躊躇してしまう。恐怖のボディスーツを着込んでしまったかのような錯覚を覚える。何もかもが怖い。何をするにも恐怖が先に立つ。 それでも。時は待ってはくれない。そんな私に関係なく、容赦なく進み続ける。だから私もせめてこれ以上乗り遅れないよう、必死に今日を生きる。 |
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