てくてくミーハー道場

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2019年10月27日(日) 『オイディプス』(Bunkamuraシアターコクーン)〈予告〉

すんごい演出だった。

だが、その演出がものの見事に現代日本にマッチしていて怖かった。

なんで外国人演出家(マシュー・ダンスター)にこういうことをしてやられてしまうんだ、という一片の悔しさも残る。

やはり、先入観や慣れのない外国人の方が、“日本の美”をズバッと見出すことができるんだろうか。

いやまあ、「それは“日本”じゃないぞ、変だぞ」っていうことをやられちゃうこともないことはないけどね(特に映画の方では)




超久々に海老蔵を観たが、なんか、思ってた以上に上手くなってておばさん泣きそう(なんでや?)

歌舞伎座で観てやれてなくて申し訳ない。観なきゃね。(いつもの感想だな)










さて、この土日もこうして観劇にうつつをぬかしていたわけですが(悪いの?!)、早く帰って羽生君を見なきゃ!(そ、それか・・・)

では、急ぐんで、これで。←


2019年10月26日(土) ブロードウェイミュージカル『WEST SIDE STORY〔来日キャスト版〕』(IHIステージアラウンド東京)〈予告〉

2か月以上も上演してたのに、千穐楽ギリギリになってしまった。

でも観れて良かった。

なるほど、こんな演出になったか。

こんな変(おい)な劇場ができて、本当に良かったね。

古色蒼然としているのがキモだとばかり思っていた(そうなの?)『WSS』が、こんなに瑞々しく生まれ変わるとは。

映画(1961年に製作されたもの)もそれなりに舞台に拮抗してたけど、あの名作映画以来リメイクされなかったのには、ちゃんと訳があったんだねと思ってる。

“今風”に撮影し直すと、逆にあの映画よりカッコよくならないのが分かりきってるんだもの。

だけど、今回、こんな新演出版が生まれたことで、大事なところさえ間違わなければ、いくらでも作り直せることが判って良かったんじゃないかと思った。







(細かい点にはちょっと文句がないわけではないが、いずれまた)




あ、今回のアニータ、ぼくがこれまで観た中で、じゅりぴょん(樹里咲穂)と同率1位でした。

うむ。←?


2019年10月24日(木) 音楽劇『ハムレット』(天空劇場)〈予告〉

北千住にある「東京芸術センター」の21階というそれこそ天空にある劇場で、今回初めて入りました。

池袋にある「東京芸術劇場」と名前が紛らわしいんですが、ここはもともと“足立区”の旧区役所庁舎があったところだそうで、足立区の施設のくせに“東京”を代表するような名前つけやがって(足立区民を敵に回す板橋区民)足立区のくせになまいきだと思います(いい加減喧嘩売るのやめろ)



本作は、みちこ(北翔海莉)が近年よく出演している宗家・藤間勘十郎が主宰するシリーズの一環なのかと思ったら、そう銘打ってるわけではなかったようです。

でも、ぼくは今回もやはりみちこ目当てで来ました。

てか、みちこ以外誰が出るのか知らずに来ました。

そのおかげですごい衝撃的な経験をすることができました。




と、気を持たせといて、つづきは後日。


2019年10月22日(火) 『Alma de Tango 2019』(イイノホール)〈予告〉

ちかちゃん(水夏希)目当てで来たわけなんですが、おりゃあすっかり魂(まさに“Alma”!)をひっこ抜かれてしまった!

ウンベルト・リドルフィ(ヴァイオリン)の弓捌きに!!!

あの『ジェラシー』の魔法のような音のきらめき!!!!!

「弾く」なんて表現は間違っている!!!!!!!

「躍って」いる!!!!!!!!まさに!!!!!!!!!!

「!」が多すぎてバカっぽくなってしまったので、落ち着いてからまた来ます!(←)


2019年10月20日(日) ゴールデンボンバー全国ツアー2019『地方民について本気出して考えてみた〜4年以上行ってない県ツアー〜』(横浜アリーナ)〈予告〉

はいそうです。もちろん連チャンです。

もちろんネタばれできませんので、追記は11月3日以降に!(無人島ライブまでは待たなくていいんだよね・・・?)


2019年10月19日(土) 『渦が森団地の眠れない子たち』(新国立劇場中劇場)〈予告〉

これは、蓬莱竜太による21世紀の『スタンド・バイ・ミー』である。(←本気)

以上(←嘘)






こんな芝居観た後でゴールデンボンバーのライブに行く自分に感心している(自己満足)

とりあえず脚が痛いので感想後日(脚関係ねえ!)


2019年10月18日(金) 『組曲虐殺』(銀河劇場)

三演目にしてやっと観に来れた。

正直、この作品を観るのは覚悟が要った。

タイトルが怖すぎるってのもあったんだけど(実際には「そういうシーン」は出てこないと事前情報で判ってはいても、やはり、ぼくには怖かった)

チラシとかの紹介文で、「笑いと涙に包まれた」とか書いてあるけど、ぶっちゃけて言います。未見の方を脅かすつもりはないけど、この芝居、重いです。とても重いです。ほんわかするつもりで観てはダメです。

もちろん、ほんわかるすシーン、笑えるシーン、たくさんあります。登場人物も、全員“善い”人たちばかりです。

でも、だからこそ、重い。

井上ひさしの作品は、思えば、そんなんばっかりだ。

笑える。楽しい。出てくる人みんなを愛さずにはいられない。

だけど、だからこそ、「あー良かったね」で終わらないんだ。どれもそうだ。



実は、ぼくはこまつ座の作品を観るとき、劇場に入ってもワクワクしない。

なのに、上演されていると知ればついつい観に来てしまう(見逃すものもあるけど)

こまつ座の作品は、にっぽん人の義務として、観なきゃならないような気持ちになってしまう。

これこそがまさに“演劇”のレゾンデートルなのではないかと思ってしまう。





出演者寸評

井上芳雄:丸々と太ったインドマグロのごとき脂の乗りっぷり(←褒め方がかなり失礼)

上白石萌音:必要以上に美人じゃないところが素晴らしい!(←おいおい失礼にも限度があるぞ)

神野三鈴:うますぎて話にならない(←感動のあまり褒め方が変)

高畑淳子:あて書きですよね?そうですよね?(←そろそろ怒られるぞ)

土屋佑壱&山本龍二:これぞ井上ひさし(え?ニコイチ?)

そして

小曽根真:この人がいなかったら、ここまでの名作になっていなかったのではないか。ぼくなんかが偉そうに言うことではないけど。





さて、今後再演されたらぼくは観にいくでしょうか。実は若干不安である。

それくらいぼくには重たすぎたのである。

だが、観たことを1グラムも後悔はしていない。それだけは言える。

以上です。


2019年10月17日(木) 湖月わたる舞台生活30周年記念公演VOL.2『Song & Dance』(草月ホール)

自分でも不思議なことに、現役時代は「この人が一番好き!」ってわけでもなかった(ゴメン)のに、気付くと退団後の舞台をめちゃんこ観てる生徒さんが何人かいます。

わたちゃんもその一人。

今回、わたちゃんがこの公演で思い出をたどっていた卒業後の舞台、「あー、観たっけ、それ」「そうそう、それも観た!」と思ってる自分に正直びっくりしました。

ぼくの周囲の席は、「観てるわ、当然」という顔をした筋金入りのわたちゃんファンの方ばかりでしたが、おいてけぼりを食わらなくて良かった。

とかいって、先日のVOL.1『わたるのいじらしい婚活』は観てないんだけどね(こら)



ぼくの性癖()からすると、ゲストはシメ(紫苑ゆう)さんの日に来るべきだったのだろうけど、本業がお忙しいナツコ先生は大阪公演にしか出られない。

昔のぼくなら大阪にも参じたのであろうが、近年はすっかり遠出がおっくうに(ファン失格)

でも、今回のゲストはもうどなたでも損はない、ということで、完全に自分側の都合(仕事休める日)で決めました。

そういや、ちかちゃん(水夏希)も、現役時代よりも退団後の方が・・・の一人である。トークで宣伝していた彼女が出るタンゴの公演も今から実に楽しみにしている。





さて公演の話。

ちかちゃんが「わたるさんに関する3つのビックリ」なるエピソードを披露してくれたのだが、ぼくにも「(現役時代に)わたちゃんいいなーと思った3つのこと」があり(他の方には興味がないかもしれないが)、まずはそれをご披露したいと思う。

ぼくがわたちゃんを認識した最初は、ぼくがタカラヅカ生観劇にはまった1994年、シメさんのサヨナラ公演である『カサノヴァ・夢のかたみ』の主役・カサノヴァを新人公演で演じているワンシーンをWOWOWの番組で視た時。

「この子が、星組の今のホープか」と思ったぐらいで、さほど魅力は感じなかった。ごめん。

もともと声が高くて男役の声としては弱かった点が「声・スタイル・顔」の順に舞台人を評価するぼくには刺さらなかったわけだ。

「おっ!」と思ったのは、『ドリアングレイの肖像』でヘンリー・ウォットン卿を演じた時。

新人公演卒業直後だったのかな?まだ全然若造の学年なのに、主役のドリアンを演じていた3学年上のリカ(紫吹淳)を手玉に取る怪しい貴族の男を貫禄たっぷりに演じていて「良いなーこの子」と思った。

その後当然のごとくめきめきと頭角を表し、宙組の初代主要メンバーに。

歌があんまり(こら)だったので、『エリザベート』のルキーニは「う〜ん」と思っていたのだが、『砂漠の黒薔薇』の盗賊(だっけ?)ゼリムが、ターザンよろしくロープつかんでびゅ〜ん!と舞台に登場したときは、あんまりにもカッコよくて拍手喝采した。これが2つめ。

当時の宙組の長身男役トリオはもうマンガか乙女ゲーのキャラクターそのものだったなあ。『うたかたの恋』のたかこ(和央ようか)のルドルフとわたちゃんのジャン・サルヴァドルの並びの美麗さは(2013年の宙組バージョンをぼくは観ていないので)未だにぼくの中でナンバーワンである。これが3つめ。

その後、“新専科”制度のもといろいろやって(いきなりはしょる)、満を持して星組へトップとして返り咲いたのだが、トップさんになるともうカッコよくて当たり前って風に見てしまっていたので、「これだ!」と思ったエピソードはないんです。すみません。





続いて、退団後に出たわたちゃんの舞台で、ぼくが一番「これは良かった!」と思っているのは『COCO』のノエル、一番「ミスキャストだなあ」と思ったのが『Damn Yankees -くたばれ!ヤンキース-』のローラである。ていうか、ローラは、卒業直後の生徒さんによくある“力み”だらけだったせいもあると思う。その辺は大目に見るべきなのかと思うが、それはヅカオタにしか通じないことだからね。

もちろん「良かった」役はノエルのほかにもたくさんあって、『グランドホテル』の“死のダンサー”なんかは、「湖月わたるが日本の演劇界にいてくれて良かったよお(涙)」ってくらいにぼくは喜んだものである。

『CHICAGO』のヴェルマや『愛と青春の宝塚』のリュータン(嶺野白雪)もとても良かった。

『絹の靴下』のニノチカは部分部分は良かった(おい)

『カラミティ・ジェーン』のジェーンは、演出的に無理があってぼくにはあんまり響かなかった(今回『カラミティ・ジェーン』のナンバーをわたちゃんが歌いながら泣いていたのを見て、「そんなに思い入れがあったんかい」と、ちょっと胸が痛みました)



そんな(?)わたちゃんでありますが、やはりダンスの腕前、脚前()には瞠目せざるを得ず。

今回も、プロダンサーの三井聡さんを相手に男役女役華麗に変化しつついろんなダンスを見せてくれました。

もちろんぼくも、わたちゃんの舞台はミュージカルやお芝居に限らずダンスショウなんかもいくつか観てきており、男装で(特に、ソフト帽かぶった姿)シュッとポーズとる瞬間のカッコよさなんかは筆舌に尽くしがたいと思っております。

かと思うと、これまでぼくが観てきたダンス公演の中での今のところ一番は、『Pukul〜プクル〜 −時を刻む愛の鼓動−』(これはダンス公演に入れて良いのかな?)の中で延々と太鼓叩きながら舞ったナンバーで、あれはもう滝沢歌舞伎の“腹筋太鼓”に匹敵するものだと思いました。

シャンデリアの飾りみたいなのを頭につけてぐるぐる回ったナンバーもすごかったけど(その飾りを公演が終わった後わたちゃんがもらったというエピソードつきで登場したのは笑った)



やらしい表現で恐縮ですが、わたちゃんのダンスが観られる舞台は、間違いなくお金を出す価値のある作品と保証できますので、これからもできる限り観に行きたいと思っております。

わたちゃん、舞台生活30周年おめでとうございます。これからもお体大切に。今後もご活躍を楽しみにしております。


2019年10月13日(日) 宝塚歌劇団星組公演『GOD OF STARS−食聖−』『Éclair Brillant』千穐楽ライブ中継(TOHOシネマズ錦糸町)〈予告〉

これが中止になってたら悲しかったなあ。

もちろん、チケ難により劇場で観ることができなかったんで、ライブ中継すら観れなかったら残念過ぎるっていう意味でもあるんだけど、何よりトップコンビのサヨナラ公演千穐楽が中止になってたら悲しすぎるってのが本意。

阪神・淡路大震災の時は関係各所が東奔西走して当時のトップコンビ=安寿ミラ&森奈みはるのために(てか、99%ヤンさんのためって感じはあったが)、被災を逃れた大阪市内の劇場でサヨナラ公演を特別に上演したわけで、タカラヅカ関係の方々の熱意たるやすさまじいものがあるなあと感心していたものです(お前、醒めてるな?)

いやそんなことないです。

12日のチケットを苦労してとってた人たちには心からご同情申し上げます。この公演に限っては、振り替えようにもムリだったろうからね。

とにかく、無事上演されて良かった。

さゆみ(紅ゆずる)、あーちゃん(綺咲愛里)の今後の活躍をお祈りいたします(つっても、この二人、演劇界に残るような気がしないのだが・・・さゆみは残るかなあ?)





で、作品についてなんですが、大の小柳奈穂子びいきのあたくしが、このハチャメチャコメディーをどのように観たかについては、後日じっくりと(とか言ってるといつまでも書かないんだよなあ・・・でも、今日はもう体がしんどい/涙)


2019年10月12日(土) 『FRANK WILDHORN & FRIENDS 2019』(日本青年館大ホール)〈注意書き〉

もちろん日付は嘘です。

実際に今日のチケットを買っていたんだけど、台風19号で公演中止。今日の東日本での各種イベントは、早々と中止を発表したところもあれば、ギリギリまで開催を目指してたものもあり、すでに会場に行くのは不可能になっていた地方からのご見物は困っていたことでしょう。むしろ早めにスパッと「中止」と発表してくれた公演のほうがありがたかったのではないかと。

実はこの公演は特殊事情があって、当初は12〜14日という日程だったのが、台風関係なく何日か前に14日が中止と告知されており、それを見てぼくは全部中止になったのかと勘違いしていて、うっかり払い戻しの手続きをするところだった。

12日のチケット持ってる人は13日に振り替えられると知ったのが前日の夜で、喜んだのもつかの間、13日は星組のライブビューのチケットを買ってて、しかも劇場が若干遠い(日比谷とか都内の映画館のチケットなんか東京宝塚劇場のチケット買うより大変なんだぞ!←嘘)

ケツカッチンだから諦めようか・・・と思っていたところへ、「13日の開演時刻は後ろ倒しになりました」という知らせ。

やったー!振り替えてくれ!とお願いして、きっちり観ることができました。ありがたや。





肝心の公演の話はまたこんど。(え)


2019年10月11日(金) 『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』(東急シアターオーブ)〈予告〉

台風19号が関東地方にじわじわと迫る中、どうやら今日までは大丈夫そうだ、ということで無事上演されました。

いやー、すんごい良かった。

詳しく書く体力が残ってないが、「すんごい良かった」ことだけは書いておきたい。

詳細は後日。


2019年10月06日(日) 『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』(サンモールスタジオ)〈予告〉

なぜか演劇ガイド雑誌の紹介文を適当に読んでて、ファンタジック風ミステリーだと思い込んで行ったら、全然違ったでやんの(←)

でも、その勘違いのおかげで観ることができて、すごく良かったです。

最初からこのような政治色の濃い話だと知っていたら、観に来なかったかもしれなかった。

題材としては政治色が濃いんだけど、話の本質としては、人間の精神の脆さというか危うさというか、そういうものに対する警鐘のような。そして、人間はどこまで残酷になれるのか、という話でもあり、逆に、人間は“憎しみ”では残酷になりきれず、むしろ“無邪気”が人を残酷にするという話でもあり。

深かった。とてもいい芝居だった。

「受取人不明」というタイトルの意味が判明するラストシーンは、本当に衝撃だった。

キャストがトリプルだったらしく、ぼくはどの俳優さんにも特に思い入れがなかったので(ごめん)、日程的に来れる日を選んだだけだったのだが、本日のベテランコンビ(高木渉さんと大石継太さん)が年齢的にもぼくに合ってたんではなかろうか。他のキャストたちを観てないから何とも言えんが。

再演してくれたらぜひまた観たいと思います。





(詳細後日)


2019年10月05日(土) 『ラ・マンチャの男』(帝国劇場)

何度観ても納得する。

この作品がぼくにとっての“生涯1位の作品”だと。

高麗屋、さすがに体力的な面では老いていますが、アロンゾ・キハーナを演じる上ではその老いは何の障害にもなっておりません。

むしろ、精神的にはどんどんキハーナに素で近づいて行ってる(こら)のが重畳。

上條恒彦さん、荒井洸子さん、石鍋多加史さんは、ぼくが初めてこの作品を観たときからの不動のキャスト。ありがたさしかない。高麗屋はもちろんのことながら、これからもこの方たちのキャストで長く続きますように。

駒田一さんはぼくが初めて観たときは陽気な床屋さんだった。

前回か前々回ぐらいからサンチョになったんだっけ。

軽やかさは良いのだが、高麗屋よりも実は背が高そうなのが気の毒。苦労して小さく見せてるんだが、そこに少し無理を感じて100パーセントサンチョとして愛でるのが難しい。





さて、今回最も「観て良かったーーーーっ!」と思ったのが、あさこ(瀬奈じゅん)のアルドンザ。

気が強く、がさつで頑丈(あさこ、ごめん・・・)な女。だが、その広い背中(ご、ごめん/汗)には、この世の底辺で生きているとてもとても純粋な悲しみがキラキラとラメのように張り付いている。

アンナ・カレーニナは完全なミスキャストだったが(今頃言うな!)、アルドンザはあさこの当たり役になったはずだ。今回だけと言わず、ぜひしばらく続演してほしい。





うん。今回の上演に関してはこれだけ言えれば満足だ。

でも、あとで何か思い出したら書き足すかも。

一応、以上。


2019年10月04日(金) 『LOVE'S LABOUR'S LOST−恋の骨折り損−』(シアタークリエ)〈予告〉

現代(つってもちと古い)風俗で演出する沙翁劇。

シェイクスピアの喜劇は『夏の夜の夢』や『十二夜』がメジャーなのでいろんなパターンで観たことがありますが、『恋の骨折り損』はオーソドックスな演出ものも含めてぼくは今回初めて観ました。

音楽が可愛いかった。

ストーリー(というか、劇中の価値観)がめっちゃ古いのに現代風の演出なので、そのキッチュさがこれまたくすぐったく可愛かった。

以下()


2019年10月02日(水) 『台風家族』(ヒューマントラストシネマ渋谷)

ぼくは、映画や舞台を観るときに、リアル世界の現実なんて気にしない方だと思ってました。

だから、この映画が紆余曲折あって公開されたことを特に嬉しいとも何とも思わず、普通に面白そうだから観に来たつもりだったのです。

ところが、京介(新井浩文)のアップを見た途端、正直苦い気分になりました。

ただそれは、新井がやらかしたことにムカついていたからではなく、彼がその事件を起こしたことにより、この映画がお蔵入りの憂き目に遭いそうだったという事実に対するムカツキでした。

幼稚でごめんなさい。

彼がこの映画に出ていなければ、彼がやらかした犯罪のことなんかどうでも良かった。被害者の方たちに対して、とても失礼な考えでした。





で、この映画、10年前に親がやらかした犯罪のためにバラバラになり、いろいろムカつく目に遭ってきた兄弟4人が再集結するところから始まります。

そして、親がなぜその事件を起こしたのかが判明して終わります。

終始ぶすっと笑わないユズキ(甲田まひる)が、ラストシーンで満面の笑みを見せる、そのカタルシスを市井昌秀監督は示したかったんだと思います。が、現実が映画を飲み込んでしまって残念でした。

もうひとつこの映画を飲み込んでしまった現実は、“台風”でした。

今、“台風”は日本列島にとって大の禁句です。

色々、非常に間の悪い映画になってしまいました。



一方、ツヨぽん目当てで観に来たぼくにとって、末っ子の千尋(中村倫也)が、

「俺、ユーチューバー始めたんだ」

と発言したシーンには思わず失笑。

小鉄(ツヨぽん)が真面目な顔して「何だ?ユーチューバーって」とか言うもんだから、ますます失笑。

カメラに向かって「サイテーで結構♪クズで結構♪」と踊り出すシーンは、まさに面目躍如。活動としてはいろいろ(それこそユーチューバーとか/笑)やってるけど、草剛の天職は、やはり「映画俳優」なんじゃないかと改めて実感する瞬間でした。

尾野真千子との夫婦っぷりが極自然だったところも良かった。『クソ野郎〜』を思い出しましたね。

まあ、尾野真千子は誰と夫婦役やっても極自然なんだけど(おい、誉め言葉だいなし)





現実を度外視して、純粋にこの映画の世界観にだけ目を向けると、登場人物たちが皆「どうにもならない現実」に無理して立ち向かうこともなく、かといってひたすら流されてあきらめて生きるでもなく、それこそ“現実的”といういい塩梅の生き方をしているところに思いがけない感心をしてしまう。

前宣伝を読むと、ツヨぽん演じる鈴木小鉄は「サイテー野郎のクズ野郎」だそうなんだが、ぼくには「そうだろうか?」としか思えない。

普通にけなげに生きてないか?

ぼくの方が小鉄の数倍クズ野郎なのかなあ?心配になってきた。








(ネタばれ)兄弟の父親・一鉄が、俳優になることを大反対した小鉄が出たテレビドラマや映画の、その出演シーンだけを集めたビデオをデッキに入れっぱなしにしているんだが、『俳優鈴木小鉄』と題されたその作品集は、全編わずか10数分。

たった10数分の俳優生活に別れを告げ、小鉄は一市民に戻った。そして、一人娘や顔も知らない世間(ネットの中)の人たちから“クズ”視されて10年間生きてきた。

めちゃめちゃ立派じゃないすか。分かってくれてるのは奥さんの美代子だけだけど。

小鉄って、クズどころか立派じゃん、て思えるのは、やはり演じているのがツヨぽんだからなのか。それは市井監督の失敗ではなく、むしろ狙いなんだとぼくは思っている。






蛇足

何かのイベントで展示していた、劇中で千尋が着ていた衣装(UFOがナスを持ち上げている図柄のTシャツ)が盗難に遭ったそうなんだけど、戻ってきたのかしらん。この映画って、やたら変なサイドストーリーに見舞われるんだけど、大丈夫か?市井監督(←)


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