てくてくミーハー道場

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2018年02月19日(月) 『髑髏城の七人 season月』−上弦の月&下弦の月−(IHI STAGE AROUND TOKYO)

小平奈緒選手、スピードスケート500m金メダル、おめでとうございます!!!

羽生君もだけど、小平さんも今回あっちからもこっちからも「最高で金、最低でも金」を期待されて、相当な重圧だったことでしょう。

一流のアスリートはその“重圧”を上手に“チカラ”に変えられるそうですが、そうは言っても心の柔らかい生きた人間ですから、押し寄せるプレッシャーを全部もらさず受け取って「元気玉」を作れるほどの都合のよいメンタルでもないはず。

こっちは勝手に期待して勝手にあなたがたを弱い自分の代わりに頑張らせているのだから、本当に身勝手なものです。

そんなぼくたちの身勝手を純粋な力に浄化してくれてありがとう。

もちろん、金メダルじゃなかった選手も、メダルに届かなかった選手も、オリンピックという大会に出ただけでもすごいんで、皆さんの頑張りをあまさず讃えます。運動神経虚弱選手権なら2大会連続金メダルの自信のあるぼくの偽らざる気持ちです。







さて、運動神経虚弱人間ならではの「舞台上縦横無尽アクション超大作」大好物のぼく、もうすぐ千穐楽が来ちゃうんで、慌てて上弦下弦2連チャンしてきました(昨日上弦ソワレ、本日下弦マチネ)

本当は分けて感想を書きたいんだけど、昨日は羽生君のことを書いてしまったので(1日に1本しか書けないのがエンピツ日記の唯一の弱点なんだよねー・・・)、今日2本分まとめます。

そうすると、自然にダブルキャストを比べてしまうことになりますね。それがちょっと気が引けるんだけどまあしょうがない。



まず、「Season月」の他Seasonとの大きな違いについて。

一番大きかったのは、何といっても沙霧が男の子(霧丸)になっていることですね。これについては正直本当に疑問でした。キャストに男優を増やしたかったのか?それは何故?と思います。

多分女客(それも若い)を増やすためなんじゃないかと単純に想像。そしてそれははっきり言って当たってました。休憩時の女性トイレへの列の長さが半端ない。ぶっちゃけ男客目に見えて少なかったなあ。

実はぼく自身も今回のSeasonのキャストには最初あまり食指をそそられなかった。

来たのはひたすら極楽太夫のお二人へのノスタルジーにほかならず(失言でしょうか。すまん)

そんで、熊木衆の生き残りを霧丸という男の子にしたことで、捨之介との関係性をどうするのかが一つの注目点でした。

清らかに「主人公と少年キャラの兄弟分的友情物語」にするのか、それともちょっと衆道的にしてフ女子客をゲットするこころづもりか・・・。

もう公演終わっちゃうのであっさりネタばれしますが、答えは前者でした。

で、正直言うと、これだと霧丸への感情移入吸引力が弱いのかな・・・という感想。実際に観劇後もその予想は覆りませんでしたね。

常々メインキャラの中で沙霧に一番冷たいぼくが言っても説得力ないとは思いますが、やはり沙霧が最終的に捨之介に恋心を抱く流れにならないと、ラストシーンの胸キュンが不足します。今回観てはっきり判りました。

いっそBL風味を少し足しても良かったんじゃないかなと思うけどね、客層的にも。



さてそんなわけですがこの『髑髏城の七人』シリーズ、これまで1年近くに亘ってひとつの作品を上演してきたわけで、ぼく個人としても10か月の間に5回観たわけだからストーリーが既に入っちゃってるのは自明なんですが(もちろんアカドクロもアオドクロもワカドクロも観てるんだけど、だいたいぼくは半年以上前に観た作品のストーリーは忘れる性質←鳥頭かよ)、それとは別に今回は今までで一番ストーリーが分かりやすかった気がした。

“人の男”が天魔王になるくだりから始まってるからかな。捨之介の謎めいたところは今までと同じだが(ここまではっきりさせちゃうと、いくらなんでも面白みが失せる?)、登場人物の絡まり具合が観客に対して低難度になってる気がして、オールド客のぼくからすると、少し食い足りない気がした。

そんなわけで、今回の公演はストーリーの複雑さを味わうよりも、これまでで一番年齢的に若い(特に上弦の方)キャストの“体の動き具合”を楽しむ場として認識しました。



では、頼まれてもいないのに(むしろ迷惑がられてるだろうに)勝手に対決評価。

捨之介(福士蒼汰 vs 宮野真守)

二人とも長身美丈夫で、アラウンド20列席からぼくの視力で見た限りでは、舞台姿は五分五分。ただ、元気の漲り方ではさすがに福士君に分があり。ことに終盤の殺陣の連続攻撃後でも動きやせりふの鈍りがなかったことに目を見張った。

若いって、いいわね(涙)←深くとらないでください!

観る前は宮野君の“主人公声”に明らかに分があるだろうなと予想していたのだが、実際に観てみると福士君も“主人公声”だったのよな。

ただ、演技力については少しだけ宮野君の方が上。特に贋鉄斎とのアドリブシーンでの「間の持ち」がさすがだった(ただしここは中村まことの力もあったと思う)


天魔王(早乙女太一 vs 鈴木拡樹)

うん、ごめんね。太一君圧 勝(−−;)やはり、そうきました?

はい。もうこれは上弦下弦どころか、満月と新月ぐらいの差がありました。

太一君、完 璧っす。

羽生君の2015年グランプリファイナルの「SEIMEI」、2017年世界選手権の「Hope&Legacy」、2017年オータムクラシックの「バラード第1番ト短調」ぐらいカンペキです。

うーん、鈴木君も頑張ってはいたんだけど、先に太一君を見ちゃったせいもあるのかな。あらゆるセリフの抑揚、声色、動き(殺陣じゃないところも)・・・すべてが邪悪の塊(誉めてます)

特に、細かいところなんだけど、黒い扇子の使い方が秀逸。あんなに色っぽく扇子を使えるのは、やはり少年時代からの女方としての修練の賜物ではないかと思った。

ただ変なところに文句をつけると、今回、太一君と蘭兵衛役の三浦翔平君の声が似てて、天魔王と蘭兵衛が会話するシーンで、どっちがしゃべってるのか判らん瞬間がありました。ここは、二人とも同じようなトーンでがなり合うんじゃなく、甲の声と呂の声とでバランスをとるべき(これは文楽の浄瑠璃の手法である)だと思ったのだが、そういうことに造詣の深いいのうえ(ひでのり)さんがそうしなかったことに少し疑問。

・・・まあそれにしても、恐ろしいわ早乙女太一。天魔王もできれば蘭兵衛もできる。そのうち捨之介もやってコンプリすんのかな?()

ちょっと楽しみにしておこう。


蘭兵衛(三浦翔平 vs 廣瀬智紀)

まず、三浦君の美貌にびっくり。(ほう/感心)

テレビドラマとかでちょろっと視たことがある程度の俳優さんですが、大変イケメンなのは知ってました。演技力の方は、テレビドラマと舞台とではメソッドが全然違うのでいつも判断材料にしていない。

だが今回、遠くから見たときのたたずまいまでもがべらぼうにイケメンなことに感動。

スタイルという意味ではまず捨之介の福士君がこの座組では最強(身長183センチ!)なわけで、その彼とツーショットで会話するシーンの多い蘭兵衛としては、スタイル負けするわけにはいかないのですが、そこらへんはしっかりと配慮されていたようです(三浦君は181センチ)

そして、セリフ術(これに関しては上にも書いたように、太一君との対比がいま一つうまくいってなかったのが残念。ただ、太一君に比べて発声力がほぼ劣っていなかったところは重畳でした)も二重丸。

さらに、立ち回り技術も合格。

ステキな蘭兵衛でした。

・・・となると評価するのがツラいのが廣瀬君。

頑張ってはいたよ?・・・うーんでもね、まず羽織着流しという蘭兵衛独特の出で立ちでの立ち姿がいまいち。

着物を着て江戸時代(直前)の人なんだ、ってのを意識しすぎてたかと思う。意外と蘭兵衛ってね、普通にスラッと立ってていいんだよ。そういうキャラだから。

ぼくはそういう、登場シーンでのインプレッションを引きずっちゃう客なので、ちょっと残念に思いました。要所要所では良いお芝居をしていただけに、残念でした。


兵庫(須賀健太 vs 木村了)

須賀君、大人になったなあ(『人にやさしく』世代の典型的感想)

ところで今回、兵庫役の俳優と極楽太夫役の女優のはなはだしい(コラ)年齢差について、いのうえさんの見解をお聞きしたいところ。パンフレットに書いてあるのかしら?まだ読んでないの実は。あとで読んどこう。

というわけで、困った()ことに、兵庫と霧丸の区別がつかないおばさんには。←

なんでこういうキャスティングにしたんだろうかなあ(愚痴なの?)

ちょっとツラかったです。うん。

(えっ?感想これだけ?)


霧丸(平間壮一 vs 松岡広大)

ほんに今回は、下弦チームはほぼ2.5次元俳優で固められていて、ぼくは初見の俳優さんが多かった(極楽と家康、贋鉄斎と新感線メンバーは除く)

松岡君もその一人で、なのでむしろ何の先入観もなく観ることができたのだが、非常に元気があって口跡も良く、宮野君とのバランスも「主人公と少年の兄弟分的友情物語」としてぴったりきていた。

正直、上弦チームは演者の年齢バランスがおかしかったんだよな。霧丸より兵庫や捨之介(!)の方が若かったりして。

平間君のことを初めて観たのは地球ゴージャスの『The Love Bags』で、よく体が動くのは知っていたが、セリフ術の方は残念ながらもうちょっと。こちらも、霧丸と兵庫が一緒にいるシーンでは、どっちがしゃべっているのか判らない瞬間があり。

おばちゃん、耳が衰えてきたのかしら(悲)

というような感想です。


極楽太夫(高田聖子 vs 羽野晶紀)

新感線クラスタを逃がさないためのキャスティングだな?(←やらしい)

それにまんまと嵌ったぞおいらは。←

母性の聖子ねえさんに、年齢を感じさせぬ化け物(失礼)ハノアキ、という感じでした。

いやーそれぞれ懐かしかった(こういう感想で正しいのか?ダメだろ・・・)

信頼と実績のお二人でありました。

うん、これ以上余計なことは言わん!(←逆に失礼な感想)


狸穴二郎衛門(渡辺いっけい vs 千葉哲也)

いっけいさん、楽しそうだったな(笑)

古巣ですもんね。

ただ、ぼくはいっけいさんがいたころの新感線は生で観たことがない。

ぼくにとってのいっけいさんはNODA MAPの人だったから。

でも、未だに『阿修羅城の瞳』の祓刀斎は最高傑作として思い出される(なるしー(池田成志)と間違えてたくせにそ、それを言うな(汗)

千葉氏はもともとTHE・ガジラの俳優さんだがそれは観たことなくて(おい)新感線作品にもよく出てこられるのでそこでは印象に残っている。だが実はターコさん(麻実れい)の緑川夫人の『黒蜥蜴』(2006年)で明智小五郎をやられてたのがすごく良かった記憶があり、それ以来ちょっと気にしている俳優さんではあります。

二郎衛門は上置きになるようなベテラン俳優さんが、若い者の邪魔をせず()それでもちょっとだけ面白いことをやってもいいという役なので、あんまり目立っちゃうのは逆に良くない。

そこはお二人ともさすがに心得ておいででした。

うん。甲乙つけがたし。


贋鉄斎(市川しんぺー vs 中村まこと)

猫のホテルのメイン俳優対決(笑)

しんぺーちゃんがのどつぶしててしんどそうだった。福士君へのツッコミすぎだったらしい(苦笑)

中村氏は手練。

でもなんかちょっと二人ともかわいそうというか、贋鉄斎は「小劇場界でのベテラン俳優のごちそう役」みたいなとこがあると思うので、今回のお客さんたちに猫ホテが知れ渡っているとは思えず、出てきた瞬間に笑いが起きるようなオイシイ思いをさせてあげられず残念に思いました。


渡京(粟根まこと vs 伊達暁)

これは伊達君が可哀相すぎる。

“裏切り渡京”は粟根さんの超当たり役なんだから、同じコスチューム同じ髪型同じキャラ設定でやらせるのはハンデありすぎ。

伊達君独自のキャラづくりでやらせてあげれば良かったのにと思いました。



で、今キャスト一覧をつらつら見ていて驚いたのだが、ぼくはてっきりメイン以外の人たち(無界里の女たちや関八州荒武者隊、鉄機兵など)は共通出演かと思ったら、全員違うんだね。そらそうだ、あんなハードなアクションを全公演でやってたら体がもたない・・・と思ってたら、なんと、一人だけ両方に出ているお方を発見。


服部半蔵(安田桃太郎)

すんげええええ(感服)

けっこう立ち回りのある役だぞ?

恐れ入りました。





さて、最後になっていやらしいことを話題にするが、今回、なぜか(って失礼)下弦の方がチケ難でした。

声優さんやら2.5次元業界さんやらとはあまり接点のないぼくには不思議だったんですが、ぼくに言わせればメインのイケメンキャスト5人のスキル的には、上弦チームの方がレベルが上だったので釈然としなかったんです。

例のシーン(とは?)までは。

「例のシーン」とは、このチャンバラだらけの『髑髏城の七人』の中でも最大の見せ場である、「刀を研ぎながらの100人斬りシーン」です。

このシーンの出演者の身体能力が、上弦と下弦とで甚だしく差があったわけ。

福士と宮野、平間と松岡、市川と中村の、誰の間に身体能力の差があったのかは考察しませんが(例によって性格悪いぞ)

「そりゃあ、どっちかしか観られないとしたら、下弦の方を観たいわなー・・・」と率直に思ってしまいました。

まあ他のシーンでは逆のパターンも多くあったので、平均すれば同じような感じだったんだけどさ。





というわけで、一通りこのシリーズは終了して、来月からは『【極】修羅天魔』が始まります。

新作なので、スッキリした頭で観に行かないとストーリー追うだけで精いっぱいになってしまうかもな。

来月からは規則正しい生活しよう・・・(いつもしろよ/叱)


2018年02月18日(日) 混乱しています

スポーツニュースを一切視ることができていません。





木曜、土曜、今日とてくてくしまくってるのがまず最初の理由。

歓喜に沸いたフリープログラム終了の瞬間のえもいわれぬ幸福感と、その後に漏れ聞いた「羽生結弦選手の“偽らざる”現在のコンディション」とのあまりの状況の落差に泣けて泣けてしかたなく、テレビで会見などの映像を視るのが怖すぎる、というのが二つ目の理由。

二つ目については、羽生君自身が晴れやかに「今は安心感、満足感でいっぱい」と語っていたとも聞いているので、赤の他人のぼくが勝手に悲しんでも意味はないのはわかっていますが、それでも、なんだかやりきれないです。

それに比例して、あの、「SEIMEI」を滑り終えたときの羽生君の咆哮(ぼくは画面を視ていて「やった!」と言ったのかと思ったんだが、本人証言では「勝った!」だったらしい。それを聞いてぼくはあまりにも泣ける感想を抱いたので、後日、ゆっくり落ち着いたら書きたいと思います)する姿には、単に「すばらしい演技だった!さすが羽生君!」と褒めたたえるだけでなく、ものすごく複雑な気持ちを抱いてしまいました。





1月に風邪ひいておとなしくしていた反動を、よりによって16日を挟んで4連荘(ほんとバカ)にしてしまった自分の管理能力のなさを呪いたい。

でもしょうがないんだもん、芝居は待ってくれないからさ(オリンピックはもっと待ってくれないんだが・・・)

では、ぐずぐずした短文で読者様の気を一旦惹いといて()、明日以降に補修します。






羽生君、心からおめでとう!

そして、こちらこそ「ありがとう」だよ!。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!


2018年02月17日(土) 『近松心中物語』(新国立劇場 中劇場)

芝居なんて観てる場合じゃないだろーーーーーっ!?

とスケオタもしくはスポーツファン(のみならず「オリンピックは人類最大の平和の祭典」クラスタ)の皆様に叱られるのは重々分かっておりますが、シアターゴアーというものはそういうものです。お許しください。





でもソワレだったんで、しっかりとNHK総合の中継放送を確認してから行きました。

むっちゃ泣けた+*°(T△T)°+*

羽生君、ほんとうに、ほんとうにおめでとう!!!(号泣)

夢のようだ。いや、夢ではありません。夢なんかじゃない!現実だ!間違いなくリアルだ!!そうでなくてはならない!!!(お、落ち着け)



この件については後日しっかりと書きますので、今日のところはこれで堪忍してください。自制しないと延々と書いてしまいそうですので。





というわけで、現実にこんなに心揺さぶるファクトが起こっているのに、何が芝居だ。紛いもんの喜怒哀楽など何になる、と演劇の楽しさをご存じない方はおっしゃるかも知れませんが、そうではないのです。

マガイモンの板の上の“時間内のキメゴト”の中に、人間の真実はちゃんとあるのです。

そんなわけで、本日二度目の咆哮をお届けします。


(宮沢)りえちゃん、可愛いい〜〜〜っっっ!!!

いとおしい〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!


はぁはぁ。

これは決して森田剛の叫びではありません。(−−;)ヲイ

もう、なんて可憐な女優なんでしょうか宮沢りえ。

ただ華奢だからというだけじゃないですよこの可憐さは。

苦界に身を沈めた女が、その苦しみの中で見つけた(忠兵衛という)ほのかな火を決して離すまいと縋る細い腕。三界に頼るもののない力のない女の惨めさ儚さを、何とリアルに表現していることか。

もうたまりません。こんなにも守ってあげたくなる梅川を、久しぶりに観ました。

そして、忠兵衛を演じた堤真一。

まず、ネイティブ大阪弁が花丸合格(そこ?!)

・・・大事ですよこれは。見える字では書けませんが、昔ヅカ版「封印切」である『心中恋の大和路』を観たときに、一番もにょったのが生徒の大阪弁の不自然さでしたから。

関西本拠地なのに、情けない!(←字を薄くした意味台なし/汗)

え、えーと、話を戻しますが、堤真一さすがは実力派。

どこから見ても、実直でどこかしら弱いところがある理想100%の忠兵衛でした。

それも、こういった作品はお手の物の歌舞伎界からの刺客(違)市川猿弥丈の八右衛門との共演に全くの不自然さがない。同じものがたりの中の人物として生きている。

実際彼には以前から何の不安も抱いていない俳優の一人だったので、もちろん安心して観に行ったのですが、予想以上にはまり役でした。

実を言って、ぼくはこの『近松心中物語』(演出・蜷川幸雄)を1996年の上演時に観ていて、当時の感想はぶっちゃけ「主役コンビ(坂東八十助(当時)と樋口可南子)よりお亀ちゃんと与兵衛のコンビ(寺島しのぶと勝村政信)の方が数倍インパクトある!」と感動し、主役コンビの影うすいなーと思った(スマン)ことを記憶しているので、今回、こんなに主役の二人に心揺さぶられるとは思っておらず、その点でも今回のこの作品はぼくの心に残ることでしょう・・・って長いね、ごめん。

さて、そのもう一方のサブ主役というか、裏主役という立場のお亀与兵衛ですが、今回のなるしー(池田成志)とエイコマン(小池栄子)は、残念ながらそのぼくの初見時のコンビの強烈な愛らしさの記憶に邪魔されました。

なんか、ぼくが見たいお亀与兵衛の「無邪気さ」が足りないというか。

いや、上手だったんですよ二人とも。それは確かだ。上手なんだけど・・・ほしいものが足りなかった。

完全に「アホやなこの二人。子供すぎる」という感想を持ちたかったんだけど、なにかこう、分別が見えて。

それは、この二人の俳優が成熟しちゃってる(はっきり言え!実年齢のせいだと!←い、言えん・・・そんな/大汗)からかもしれないし、演出家(いのうえひでのり)の考えにぼくが合わせられなかったからかもしれない。

というわけで、1996年時とは逆の感想となってしまった感じです。

今名前を挙げた以外の方々は、しっかりお話の世界の人になっていて、皆さん見事でした。

「プロの俳優の仕事」というものを見せていただいた、という感想。ありがたかった。





総括すると、りえちゃん可愛い

この一言につきます(何じゃそりゃ)

現場からは以上です。←


2018年02月16日(金) 伝説間近

まあ、仕事を一時中断してまでもオリンピック、特にフィギュアスケート男子シングルの試合観戦をするような職場もなくはないでしょうが(例:宮城県とか仙台とかANAとか名古屋とかトヨタとか岡山とか倉敷とか)、ウチはそうでもないです。

チラチラ観察してみたら、こっそりPCでサイトを覗いているメンツもいないでもなかったんですが(羽生君やフィギュアのファンというわけではなく、単に大きなスポーツの大会に関心のある人たち)、さすがに大っぴらにはできず、仕事しているふりしながらでした。

で、ぼくは試合中はもう怖くて怖くてオンタイムでは確認できず、全員滑走が終わったんじゃねえかな?って時刻を見計らってトイレに駆け込みスマホでチェックしました。



ショートプログラム1位 羽生結弦選手 スコア111.68!(@_@。)ウルウル



心から望んでいたし、信じていた結果でしたが、「間違いないよな!夢じゃないよな!」と何回も確認しました。

そして、明日のフリーがまたまた強烈に心配になってきました(←生来のネガティブ気質)

自分でも変だと思います。

羽生君は絶対に完全復活する。そう疑いもなく今日という日を迎えたのです。

なのになぜこんなに心配なんだろう。

それは、過去、二度の世界選手権で「そんなばかな!」という結果を経験したからかも知れません。

特に、2016年の世界選手権での敗退(と言っちまうよ?だって羽生君にとって金以外は“負け”だもん)は信じがたいものでした。あん時は、「よくぞまあ世界中を騙してくれたわね」(言葉悪いよ?ておどるさん)という故障を隠し通しての結果でした。

で、今回は隠すどころか世界中が目の当たりにした負傷からのカムバック。

大丈夫だ。もう大丈夫なはずなんだ。羽生結弦は戻ってきたんだ。

「やっぱ羽生ってすげえよな」という論調一色の報道を見ながら、それでもなぜかぼくの胸騒ぎは止まりません。

お願いです熊野の神様。お賽銭ショボかったですけど()、この、人混みと行列が片付けよりも苦手な(ちゃんとやれよ/呆)ぼくが、2時間近くも弓弦羽神社に並んだんですから(この日の日記ご参照)、どうか願いを叶えてください。叶えてくれたらきっとお礼に参じます。その時はお賽銭も奮発します(本当だな?)





片付けが苦手で思い出したが、懸案だった「オリンピックコンサート2013」の録画が、ちゃんと見つかりました。

昨夜、タイムリミットぎりぎりにDVD大捜索をいたしまして、2013年の「ミュージカルジャンル」の箱に入ってました(理由:井上芳雄君が出演していたから)

前にも書いたように()当日の羽生君の記憶はさっぱり消えてまして、当時羽生君が日本男子フィギュア界でどのあたりの位置にいたのかも知らない観客でしたが、ハニューユヅル君ていうとても見どころのある選手がいるってことだけはちゃんと知っていました。

そんで、当日羽生君がどんなだったかを改めて録画で確認することができたんですが、ぼくが思っていたよりも本人だいぶ緊張していました(^^)

近年ではマスコミ対応が神がかっていると評される羽生君ですし、シニアデビュー早々ハキハキと如才なくインタビューに答えている羽生君の動画を何本も見てきたので、これはけっこう意外だったんですが、司会の藤本隆宏さん(ぼく、この時初めて彼がオリンピアンだったことを知ったくらいスポーツに暗いんです)にコンサートの感想を聞かれて(これは登壇した選手全員が聞かれてた)次のように答えています。

「(前略)映像だとか演奏、または歌を聴いていて、僕自身も音が関係する競技なので、そこに感情が入っていて、すごく聴いていて気持ちよかったですし、また、その映像との共通点というか、その、共通している部分が、なんか自分にも入ってきて、オリンピック出たいなと、オリンピックに向けて頑張りたいなと、そういうふうに思いました」

うん。分かるような分かんないような。←

言いたいことは何となく分かるんだけど、途中何言ってるか分かんない(←厳しいぞ!ておどる)

まあ、要約すると、「オリンピック出る気満々になりました」(これは、一回ツブれたアイスリンク仙台が荒川静香さんの援助のおかげで営業再開したときに、地元のテレビ番組に数人の“未来のオリンピアン”たちの一人として羽生君が出演したときに放った名言であります/笑)ということですね(^^ゞ

そして、ひとしきりインタビューが終わった後に、ロンドン夏季オリンピックのメダリスト(吉田沙保里さんや松本薫さんなど)からソチ冬季オリンピックに出るであろう選手たちへのエールがあって、各自決意をゆずの「栄光の架橋」に乗せて語るんですが、実のところこの時点ではまだ羽生君は代表に選ばれてなかったんですよね。

スポーツ全般に暗いぼくは各競技の五輪派遣選考についても全く暗く、全然知らなかったんですが、フィギュアは12月の全日本選手権が終わって初めて代表が決まるってことをこの時は知らなくて、なんだか当然羽生君は出るものだと思い込んでいました。

まあ、杓子定規的に言えば決まってなかったんだけど、雰囲気的にはほぼ決まってたんですよね、だからこそこの場に羽生君はいたわけだし。

そんな「大人の事情により明言はできないけど、まあ、分かるよね?」的雰囲気の中、羽生君は、

「僕はまだオリンピックに出たことはないですけども、本当に子供の頃から夢に見てました。夢に見たその舞台で、しっかりと自分の演技ができるように、精一杯努力して、皆さんに恩返しができるように頑張りたいと思います」

と、これは事前に考えてきたらしく(黙れ)しっかりハキハキと語ってくれていたのです。



この7か月半後、彼は恩返し以上の喜びをぼくたち日本のファンに与えてくれました。

そこに至るまでの7か月半を、実のところぼくはぜーんぜん知ることなく暮らしてました(すまん。完全なニワカだ)

ぜーんぜん知らなくてむしろ良かったのかも知れない(え?なんで?)

だって、結果だけ見て喜んでりゃ良かったんだもん。

フリーが「悔しくてたまらない出来」だったことすら全く理解することもなく、金メダルを獲ったという事実だけ見て喜んでりゃ良かったんだもん。

そんなお気楽な時代は2年4か月前に終わりをつげまして(実は、ぼくがここまで羽生君にハマったのは、2015年NHK杯のショートで“ソチ以来”の100点超えをした日がきっかけ)、以来、自分にはどうすることもできないことでハラハラドキドキしながら羽生君の一挙手一投足を見守るしかない一人となったわけです。

・・・また自分語りに終始してしまった。

とにかく明日だ。明日、全てが決まる。

フィギュアスケート男子シングルという競技の、日本どころか全世界の、過去66年の歴史に、新たな1ページが刻まれる日、それが明日という日でありますように。

ぼくは芝居を観に行くけども(おいっ!)

苦手なお片付けをやりおおせたご褒美をください神様!(←強欲にもほどがあるぞ)


2018年02月13日(火) 4年前に思いをはせる

4年前の今日、テレビにかじりついていた皆さん、あと3日ですね(ドキドキソワソワ)

4年前の今日、ソチにいた猛者の皆さん、今年はどこにいらっしゃいますか?

もしかして江陵ですか?(ははーっm(_ _)m感服)

寒さ対策は万全にしてくださいね。あと、ノロにも気をつけてくださいね。いろいろ大変なようですからね。





さて、フィギュア団体戦は録画でオッケー、開会式は視なかった、というスポーツファン失格のぼくですが、さすがにおとといからは1日のうち3分の一ぐらいは五輪モードに入ってきています。(それでもまだ3分の一なのかよ?)

おとといの夕方、ついにラスボス()が姿を現しまして、前々日団体戦男子シングルSPで1位という快挙を成し遂げた宇野昌磨君があらゆるスポーツ新聞のトップ記事になっていたというのに、

空港に着いただけで

“この人”が翌日の全スポーツ新聞の1面を飾りました。

着いただけで、まだ何にもやってないのに!! (ご不満ですか?)



いえ違います。

あまりのことに圧倒されているのです。

まさしくジェダイの帰還。

これほど帰還が待ち望まれた人がかつていただろうか。(いたかもしれないけど、ニワカだからぼくは知らん)

まさに(ひかり)っすね・・・。

天照大神が天岩戸から出てきたみたいな騒ぎになってます日本のスポーツマスコミ業界。

おとといは空港でひと騒ぎ、昨日はサブリンクの公式練習でシングルジャンプ跳んだと言ってはひと騒ぎ、トリプルアクセル跳んだと言っては大騒ぎ(ぼくは根拠なくすっかり治ってると信じていたので「当たり前じゃん?何騒いでるの?」と、感じ悪い上から目線でニュースを見てました)

そして、夜になってメダル第一号(スキーモーグル男子の原大智選手、銅メダルおめでとう!)、第二号(スピードスケート女子1,500mの高木美帆選手、銀メダルおめでとう!!)、そして第三号(スキージャンプ女子ノーマルヒルの高梨沙羅選手、銅メダルおめでとう!!!)と立て続けに日本選手がゲットしまして、いやがうえにも気分が盛り上がってきております。

・・・それにしても、女子ジャンプがめっさ夜中までやってたのにはびっくりした。

時差がない国での大会なのに、何でこんな夜中にテレビ視てんだオレ? と釈然としませんでしたよ。



そして今日になったらちょっと不穏な事件(ショートトラック男子の斎藤慧選手にドーピング陽性反応発覚)が起きたりしてざわざわする一方、次のメダルゲット案件のスノーボード男子は3選手が順調に予選を通過(平岡卓選手、惜しかった・・・)するなど悲喜こもごもの中、羽生君は午前中のメインリンク公式練習ですんばらしいことこの上ないジャンプと滑りを世界にご披露。

同期の田中刑事君とニコニコ談笑する様子、プーさん自粛の新ティッシュケース(だが、実はそれも隠れプー商品なのがすごい勢いで判明。恐るべしネット社会)までもがネットニュースを駆け巡る。







はああああ(←?)

早く16日が来てほしいような、まだまだ来てほしくないような。

でも、来ちゃうんだろうな、すぐ。

あんまり気にしてるとおらの心臓がもたないので、毎日さりげなく気をそらして暮らしていますが(こんな日記書いてる時点で嘘だろ)



実は、17日はてくてくするんだ。(←筋金入りですね)

でも、今回競技スケジュールの都合(試合が午前中)で、結果判っちゃってからのてくてくになるんだ。

・・・頭に入ってくるかなあ? ストーリー(何を観に行くかは当日発表←気を持たせるほどのもんでもないが





あっそうだ、団体戦はカナダが悲願の金メダルでした。

団体とはいえ「カナダの呪い」がこれで解けたのではないかと。Pさん(パトリック・チャン選手)、おめでとう(涙)


2018年02月11日(日) 宝塚歌劇団雪組公演ライブビュー『SUPER VOYAGER!−希望の海へ−』(TOHOシネマズ渋谷)

もちろん本編もショーも観たんですが、本編の感想は東宝劇場で実際に観たときといっしょですので割愛します。




さて、ショーの方は若さ溢れる野口幸作先生の大劇場第二作。

デビュー作『THE ENTERTAINER!』はそのものズバリみちこ(北翔海莉)のタイトルロール的作品で、みちこびいきとしては十分に楽しめたのですが、ただし“ショーとしての完成度”に関してはいまいち評価しづらいという(なんだって?!)

どんなショーだっけ?(オイ)

なんとなく藤井ショーに似てんな。ぐらいの感想しかなかった気がする。

そうなの。幸作先生はどうやら藤井ちゃんに勝るとも劣らぬジャニオタらしいのです。

なので、若手の生徒をジャニっ子みたいなキラキラアイドルとしてヅカオタの〇ば様たちに見せたいらしいのです。

はっきり教えてやる。



それは大きな勘違いだ。(本当にはっきり書いたわね)



あのなー、ジャニオタ歴40年ヅカオタ歴24年から言わせると、両者は似て全く非なるものであることがはっきりしているのだ。

同じようなものと考えた時点で間違っている。そこんとこを今後じっくりと学んでいってほしい。



というようなわけで、いきなりダメ出しから始まってしまったのだが、本編があまりにもアホ作品だったために(まだ言うか)ショーの方はその反動で結構楽しめたのも事実。

やっとのことでトップになれた(コラ)だいもん(望海風斗)が、希望の海への船出に際して自分の来し方をふりかえる場面なんて、「そういうのはサヨナラショーでやれよ縁起でもない」と思ったりもしましたが(ダメ出しばっかじゃん!)、愛は感じましたし。



なんかもう順序立てて思い出せないので(適当でスマン)思い出せる限りの部分につっこみ。

その1(いろんな意味で)めまいを覚える歌詞

(主題歌「SUPER VOYAGER!」より一部引用)

美しい雪の朝に告白しよう 大好きだぞ泣き虫プリンセス

(中略)波間で遊ぶ魚のように 身体寄せ合って 腰 GUI GUI GUI 逃げちゃダメだから







うん。←










(お、お願い。何かコメントして/滝汗)









うんとね。









次行こうか。(あああああああ)←



その2(路線の男役を)女装(させる)

本編でジルベールのような壮絶な美少年を演じたあーさ(朝美絢)がだいもんの“昔の女”を演じ、ナギショー(彩凪翔)の色気駄々洩れジゴロとの三角関係を演じたのですが、あーさがめっちゃ老けて見えがっかり。タカラヅカはアップで見るもんじゃねえな、と再認識すると同時に、遠目で見ても、なんかやせすぎでギスギスしてたし。

ショーの中で男役から女役へとメイクをパッと変えるのは至難の業ですので仕方ないのですが、こんなに似合わないとは思わなくてびっくりでした。

時間が前後しますが、本編ではいかついおっさん役だったさきちゃん(彩風咲奈)が、この前の場でなんともさわやかでスター然としたダンスリーダーぶりを見せていたのとあまりに対照的で。

“女装”はほんと難しいな。似合う子と似合わない子、そして似合いすぎて違和感がなくてつまらない子(贅沢!)と、違和感がとてつもない色気に昇華している子の見極めが本当難しいです。



その3 ほらきた()ヅカとアイドルは水と油だっつーの

もうぼくはヅカップ(知ってる?)以来こういうのには期待しないことにしてるんですが、なんでやるんかね?

「暴風雪」と称した12人の若手男役による「Hard Knock Days」(GENERATIONS from EXILE TRIBE)なんですが、まず、客層のほとんどがこの曲知らんし(決めつけ)

逆に言えば、知らんのでもうGENERATIONSであろうがK-POPであろうがHey! Say! JUMPであろうが好きにやってくれて構わないし、多分どれやってもヅカでやると同じにしか聞こえないと思う(断言)

アイドルとはいえ男性歌手の歌を原キーでやると、実際女のタカラジェンヌが歌うとチェストボイスになるんで、そこだけ注意してください。本家が歌ってるとヘッドボイスでさわやかに聞こえるのに、ヅカでやると重苦しくなるのはそのせいなんで。



その4 実はこれを書きたいがためにこのエントリをしました

トニーのやつ、やっぱり今年もしくじってたのか!

道理で今年は東京ドームにいなかったわけだ()

毎年、年明け早々に必ずしくじるトニーは、どうやらここでしくじってたようです。ジャニーズカウントダウンコンサートの定番曲「アンダルシアに憧れて」は、2017‐2018年は宝塚歌劇団雪組さんへ貸し出されておりました。

ならず者風味のだいもんによる「アンダルシア」は、前述したような「ヅカとジャニは水と油」な感じではなかったですが(アンダルシア自体がジャニジャニしてない名曲だからってのもあるけど)、「トニーめ、ここにいたか」という衝撃がぼくの頭を占領してしまい、歌唱を味わうような余裕が持てませんでした。今度映像で視ることがあればしっかり味わいたいと思います。←



とまあこんな感じ。

このエントリ書いてるのは実は4月下旬なので、全国ツアー公演は観に行けませんでした。なので次回の雪組観劇は本公演になるでしょう(だいもんだいもん騒いどいて意外と愛が薄い)

『凱旋門』は理事(轟悠さま)が主演なのでだいもんはかつてたぁたん(香寿たつき)が演じた役。すごい地味な役だった気がする(これまた覚えてない・・・/汗)

ショーは藤井ちゃんなので誰が女装するか今から予想(そればっかかよ!)

そしてその次は雪組にようやく大作が巡ってきました『ファントム』なんですが、大作なのは嬉しいのですが、だいもんにエリックのニンがあるかが若干疑問。でも本人の実力で何とかしてくれるでしょう。クリスティーヌには全く心配はありません。他の役に関してはキャスティングがどうなるか分からないので何とも言えません。

ま、先のことばっか考えててもしょうがないな。公演観てからこうして感想書くまでに実際2か月も経ってるわけで、一つ一つの公演を大事に味わいながら観ていかないと、時間とお金の無駄でしかない、何より頑張ってる生徒たちに申し訳ないと、ちょっと反省しております。


2018年02月10日(土) ミュージカル『マタ・ハリ』(東京国際フォーラム ホールC)

むちゃくちゃワイルドホーンやった。←





どうでもいいけど、最近ワイルドホーンだらけじゃねえか?ニッポンミュージカル界(←文句?)

い、いえそんなことはありません(しどろもどろ)





正直、ワイルドホーンの曲って、一曲一曲全力投球すぎると思う。

役者も疲れるが、客も疲れる(いきなり批判?)

と思ってるんですが、今回はなぜかその「全員歌い上げるべし」ワイルドホーン節が、一周回って面白かった。

多分、お話の題材のせいだと思う。

第一次世界大戦中の「明日をも知れぬ」混乱と不安の中で、登場人物全員が本意気で生きている。その緊迫感が、いちいち歌い上げるワイルドホーン節とマッチしてたんだと思う。

平凡で地味な人が、一人も出てこないお話でした。

・・・アンナ(マタ・ハリの衣装係の女性)がその中では一番地味っぽいかな。でも、そんな彼女も心の内にはパッションが渦巻いてるてのが分かる第二幕である。

もう、出てくる人全員、「私は命がけで生きてます!」的な自己主張が強くて、逆に面白すぎた。

だがその中でも、今回ぼくが一番喝采したのが、

佐藤隆紀 as ジョルジュ・ラドゥー

である(≧∇≦)

ラドゥーみたいなキャラがぼく好み(←変態)てのもあるんだけど、ストレートに、歌の上手さで感服させていただきましたm(__)m

まさにワイルドホーンを歌うためにあるような声のシュガー君。

もー大好き!(どさくさにまぎれて告白)

なんというイケボであろうか。基礎ができてる人ってすばらしい。





言外に加藤和樹をディスってるみたいになってしまったが、そんなことはない。

今回はカネも時間も都合がつかず和樹君のラドゥー(Wキャストなのである。加藤和樹を売り出す気満々である←コラ)は観に行けないのだけど、今日観た印象では、佐藤ラドゥー×加藤アルマンの組み合わせが王道なんだと思う。

もし加藤ラドゥー×東アルマンの方がものすごい化学反応起こしてたらぼくの負け(?)だけど。

そしたら多分その組み合わせで再演されるであろうと期待しておきます。

それよりそもそも和樹君はここにいる誰よりもイケメン(おい他の出演者に失礼だぞ)という最大の武器を持っている。

歩く2.5次元、動く実物大うたプリ(例えが・・・)

今頃『レディ・ベス』の話をして申し訳ないが、和樹君のロビン・ブレイクは、「少女漫画の登場人物がそのまま動いてるよー」としか思えなかった。まじ卍(←ムリして若ぶるな!

歌も実はそんなに悪くない。アルマンとしては大変良かった。

シュガー君と並べちゃうとアレってだけで(おい/叱)

冷徹なラドゥーもいつかは観ておきたいところだが、和樹君の美貌はアルマンを演るためのものって気が100%いたしました。





実は、ストーリーももっと重苦しいものだと思っていた。題材が題材(戦争中のスパイが主人公)だからね。

だけど、題材が題材(マタ・ハリ)だけに、予想以上にめちゃくちゃ華やかだった。そして、切なく熱いラブストーリーだった。

ラブストーリーには冷たいぼくでさえ、この作品は素晴らしいと感じたのは、やっぱ登場人物たちが「ぬるい」生き方をしてないからなんだろうな。その意味でぼくはある種のサディストなんです。これは白状しておきます。

けどもう一つには、ちえちゃん(柚希礼音)がマタ・ハリを単純になよなよした「なんだかんだ言って恋愛至上主義の女」として演じていなかったことが大きい。

マタ・ハリのアルマンへの愛は、「女が男にすがる」ようなものではなかった。

それは、脚本上そうだったのかもしれないし、ちえちゃんがそういう女にはとうてい見えないからってのもあったかもしれない(・・・こら?)

どっちにしても、ちえちゃんのマタ・ハリを形容する単語は、「堂々としてる」以外に見つからない。

ヨーロッパ中の人々の熱い視線を集めた蠱惑のダンサー“マタ・ハリ”に、ちえちゃんの迫力ある肢体ほどふさわしいものがあったであろうかっ(知ってたけど、何なの?あの脚の長さ!!!)

そしてダンス力の大勝利!

それだけじゃなく、歌もとても良かった。

ちえちゃんは声がハスキーなので声域がせまいんじゃないかと勝手に思い込んでたが(現役時代を思い出せ。そんなことないだろ?!)、今回、男役OGにありがちな「不自然なファルセット」を出してなかった。これは演出家つうかワイルドホーン先生のご配慮なんだろうか? ちゃんと本人の声に合ったレンジで、なおかつちゃんと女性の声になっていた。

なので、マタ・ハリの役づくりに違和感がなく、スターらしい威風堂々さがありながらもちゃんと女性らしいたおやかさもあって。

そらそうと、今ぼくは帯ドラマ『越路吹雪物語』を視るのが毎日の楽しみなんですが、マタ・ハリとアンナは、コーチャンさんと岩谷時子さんの関係性に似てるような気がした。

もしくは『グランドホテル』のグルーシンスカヤとラファエラのような。

アンナがマタ・ハリに「ただの衣装係のくせに!」とひどい言葉を投げつけられるシーンがあるのだが、それに敢然と反論(?)するアンナの歌「Through You」が良かった。

歌自体もだけど、なんつってもたっちん(和音美桜)の歌唱力のすごさに圧倒された。

今公演、正直シュガー君とたっちんの歌でグレードアップしてるといっても過言ではない。






(以下ネタばれ)



アンナがマタ・ハリにとってどんだけ大事な存在なのかが分かるシーンがラストシーン。

マタ・ハリとアンナがショーの開演前に必ずする会話「お客の入りはどう?」「満員御礼ですわ」「批評家たちは来ている?」「ヨーロッパ中の記者たちが来ています」が、マタ・ハリが処刑されるこのラストシーン直前に繰り返される。

世紀の悪女が処刑されるのを物見高く見物しようとする大衆や、彼女への悪意をたれ流す無責任なマスコミの姿を実際には見せずに、この会話でくっきりと示す秀逸な脚本であった。






と、ここまで褒めまくってきたが、実はちょっとした不満もある公演だった。

これまた楽曲についての不満なのだが、コーダがこっちが思ってるよりも1拍少なく終わっちゃってるナンバーが多いのだ。

言葉で説明しようとすると難しいのだが、要するに、ワイルドホーンらしい歌い上げ〜〜〜!!!の後に、1拍タメて「ジャン♪」で終わってほしいのに、その「ジャン♪」がないか、もしくはその1拍前に「ジャン♪」が来ちゃうのだ(・・・わ、わかります?/不安)

なので、すごく拍手しづらい。

わざとショーストップを避けてるのかと思うぐらい、拍手入れるスキを与えない演出がたびたび見られた。

演出の石丸さち子さんのさりげない主張なのかもしれないが、はっきり言ってフラストレーションでしたぞ。特に第一幕。

凝った見せ方(そのシーンの中心となる登場人物から離れたところで、関係ない人物がさりげなくリンクした動きを見せたりする)が多い石丸演出はけっこう好きなんですが、この“音楽上のリズムの気持ち悪さ”はぼくはちょっといただけなかったっす。

ドイツとフランスの国旗を模したカーテン使いとか、面白くて良かったのになあ。



まあ、何にしても、ぼくがお金と時間の余裕のある時にぜひとも再演してほしいと思いました。もう一回観たい。そんな舞台でした。


2018年02月09日(金) 『Endless SHOCK』(帝国劇場)

理由あって3年ぶりとなりました。



(ここで重要なお知らせ)

今回、遠慮なしに本音丸出しで感想を書くことにします。ぼくを王子クラスタだと思っている方は(まあ、実際堂本光一が好きなのは嘘ではありませんが)リアル“SHOCK”を受けますので、今回はお読みにならないでください。










3年空いたのは、正直もう『Endless SHOCK』は観なくてもいい作品だと、これまでの観劇記憶で思ったからです。

でも今回、そんなぼくにチケット争奪戦参加の決意をさせたのは、ひとえにリカ役に瀧本美織ちゃんがキャスティングされたからでした。

そんぐらい好きな女優さんですし、実力を買ってもいます。

今回の出演者の中で彼女に一番の期待を抱いて出かけました。



うーん、なんか思ったほどではなかった。

ダンスは、元来すごく上手な人ではないのは知っていた。『越路吹雪物語』(ここ数年で、唯一ぼくが視ている連続ドラマ)を視てても、そんなにダンス上手くないってわかる(これは越路さん自体があんまりダンス上手な人じゃなかったていう設定に合わせてるてのもあるんだけど、美織ちゃんのダンススキルはそもそもタカラジェンヌのそれではない)

リカも、“ダンサーの動き”じゃなかったな。

『マリウス』『ヤング・フランケンシュタイン』のアレは何だったんだろう?困惑の極みであった。

歌はまあまあ上手レベル。そもそもこの『Endless SHOCK』のレギュラー出演者の歌唱力自体がミューオタには一切評価されてないレベルだからな(ど、毒がすごい/汗)

唯一感心したのはお芝居。

歴代リカの中では、神田沙也加の次点すなわち歴代ナンバー2の評価でした。

でも・・・あまりにも期待が大きすぎたので、肩透かしだったのは否めない。

今回、甘い感想を諦めたのは、美織ちゃんに期待を裏切られたからってのも大きい。すまないが、女(ヒロイン)には点が辛いぼくだ。



んで、返す刀で(“ホンモノノカタナ”ではない。安心しろ←感じ悪っ)斬ってしまうのが、新ライバル・中山優馬。

ヘタ○ソ (○_○;)あ、あまりにもズバリ(大汗)

うん。こっちはほとんど期待してなかったけど(これまで注目してこなかったので、映像作品も見たことがないからねえ)その期待を裏切らない(なんのこっちゃ)下手さだった。

ウチきゅんと同レベルのヘタクソさなんですが、ウチきゅんには「コウイチへの対抗心むき出しのガキ」という役づくりがナチュラルにできてたという奇跡が起きてた。(ほ、ほめてるんですこれでも/滝汗)

ユウマは、そこにもほとんど及ばない。

このカンパニーでコウイチの次にスターである、という輝きもぼくは感じなかった。

顔はめっちゃジャニジャニしてるくっきり美青年なのに、舞台での立ち姿に華がないんだよな。確かこの子のテレビドラマデビュー作は『バッテリー』だったと記憶している。そのときぼくも初めて知ったのだが、

「なんつージャニー好みの顔なんだ」

というのが第一印象だった。めちゃめちゃ整った顔だった。異常なくらいに。

そういう子がジャニー喜多川さんて好きだよね。異常なまでの美少年好み。育ったらどうなるかわかんないてとこも共通してる(毒毒!!)

優馬君は育ったら「整ったさかなクン」になってしまったが、美青年であることは確かだ。ただ、遠くから見たらその美貌はさほどアピール力がない。顔のアップでしかアピールできないタイプの俳優なのかもしれないと思う。ファンの人ごめんなさいね。



新キャストというくくりではもう一人、今回オーナーが久野綾希子さんに変更。

前田美波里さんは、前回の森公美子さんみたいに、帝劇をソデにして(オイ)日生劇場に出演中(後で感想アップしますけど、この『ブロードウェイと銃弾』めっちゃ面白かった。最高です)

久野さんも実力的にも美貌的にも申し分のない人ですが、今回改めて観てみたら、オーナーの役割ってあんまり大きくないんだな・・・。オーナーが重要に見えたのはビバさんのチカラだったのかしら?・・・あ、すまん。

なので、特に感想はありません。



そんで、コウイチを、というか光一さんを毎回がっちりフォローしている事務所の男の子たちですが、ぼくはふぉ〜ゆ〜ぐらいしか見分けがつかなくて、そして今回はたつみん(辰巳雄大)が別口の作品(この作品『ぼくの友達』の感想も、そのうち上げときます)に出演のため欠席で、3人でフォローしておりました。

この3人でいえば、ぼくが一番買ってるのはフクちゃん(福田悠太)です。ひと公演で一回しか観に行かないぼくは、大勢口のダンスではほぼ真ん中の人(つまり光一さん)しか見てないんですが、ときどき視界の端に入ってくるフクちゃんのダンスに思わず視線を奪われることが多いです。

それだけ彼のダンスが好みなんだよね。パシパシしてる(分かる?)ところが。

お芝居で大きめの役割を担っていたのはコッシー(越岡裕貴)でした。

・・・マ(略)←おいっ!(汗)

まあ、この辺の子たちは(ごにょごにょ)





さてさて、いよいよ最後のターゲットである主役様のお話をします。

一番思ったのが、

「体力大丈夫?」

ってこと。

いや、大丈夫なのは分かってるんだ。こんなすごい運動量の役を39歳という年齢で未だにノー代役(これは『Endless SHOCK』という作品の特性上、必然的なことなのだが)でやっていること自体あっけにとられる事態である。

けどね、ちょっと、思ったんですよ。

問題の第一幕ラストシーン。

スポーツマン心臓になっちゃってんじゃねえかってくらいの肉体酷使殺陣の後で、セリフ言うじゃないですか。

セリフっつっても、大した長いセリフじゃない。むしろ、単語でしかない。

(刀を抜いて)「まつざきっ!?」

(ユウマに向かって)「かかって来いーーーーーっっっっっ!!!」

こんな感じのセリフ。

ところが、ここでほとんど声が出てないんですよ。

光一さん、リアルに危ない状態なんですよ。

体力ゲージがほぼゼロ状態なんですよ。

そりゃね、殺陣で少しセーブするなんてのはの美学に反するんでしょう。それは解らないでもない。

でもね。僕は思う(ん?・・・ち、違う。かけてない)んですけど、芝居ってね、役者が100パーリアルにやれば客は感動するかってと、実はそうじゃない。

極端なこと言えば、「今日ハネたら何食いに行こうかなあ」みたいなことを考えながら「愛してる!ジュリエット」(※セリフの例は架空のものです)とか囁いてたって全然OKなんです。客に「ジュリエットを愛してるんだなあ」って伝わってれば。

それこそが“演技力”なんで。

あのシーンて、別に「コウイチは死にそうなほど疲れてる」てわけではないじゃん。ショーの途中で予想外のことが起きて緊迫感満載のシーンなんだから。コウイチがセリフもまともに言えないほど極限状態である必要はない。

ここで光一さんがあまりにもリアルに瀕死状態だと、『Endless SHOCK』の作品世界の中でコウイチに移入するはずの感情が、堂本光一への普通の心配になってしまう。

端的に言っちゃえば、“醒めちゃう”んです。ここで。

「もうわかったから、早く階段から落ちて!」(ドSか?!お前は)

て思っちゃう。

「早く楽屋に行って、休んで!」って客に思わせるようじゃ、ダメなんじゃないでしょうか?

まあ、このシーンが一番象徴的だったから書いたんですが、正直、芝居や歌のスキルに関しては、堂本光一には舞台オタとしてはあまり良い点は上げられない。

彼は「俳優」「舞台人」ではなく、あくまでも「スター」なんだってことを実感した。

この二つは同じ世界(芸能界)に存在するものだけど、職業としてはまったく別のものってか、そもそも「スター」って職業じゃない。なりたくてなれるものじゃない。どんなに目指してもなれない人はなれないものだ。

だから、誇りこそすれ悲観はしないでほしいんだが、「俳優」として存在しなきゃならないとき、果たしてその任務を光一さんが果たせるのか、かなり心配だ。



てなことを今回特に強く思ったのは、やはり『ナイツ・テイル‐騎士物語‐』のことが心配でたまらないからだろうな。

まあ、一番の心配は「チケット買える気がしねえ!」ってことなんだけど。

なんでこんなムチャクチャな競争率が予想される企画立てたんだ?!誰だ?考えたの。(八つ当たり)

でも、光一さん真正クラスタに暗殺されかねない一番の心配をここにこっそりと書きますが(ビビリすぎ)

「間違いなく公開処刑されちゃうよう(号泣)」

ってことです。

歌唱力とか、体型とか、比べられるものは山ほど。

くっそう、顔のアップなら絶対負けねえのに(何か言った?)

あっ(焦)・・・い、いえ()

しかし待てよ。

これまで光一さんは、舞台作品で(発想力だけは飛びぬけているが演劇的メソッドの行使に関しては不安しかない)ジャニー喜多川氏以外の演出を受けたことがない。

唯一の“外部出演”と言える山本寛斎のショーも“演劇”ではなかったし。

すると、もしかして今回の企画は思いがけない大チャンスなのかもしれない。

頼むぞジョン・ケアード(?)

日本芸能界の今年最大の話題作となる王子とプリンスの対決・・・いや共演を成功させてくれ。

ぼくは観られないかもしれないけど(涙)←うじうじすんな!(叱)



話が逸れましたが、そんなこんなで「相変わらず変なストーリーだなあ」と思いながら観ていたぼくでした。

地芝居の部分のへんてこなところには、今さら特に何も言うつもりはありません(言ってるようなもんだぞ)

ショーに関して今回気づいたことは、オフシアターでのショーの白い衣装が、いつからか知らないけど2015年当時とは変わってしまっていて、そこが残念。あれすごく素敵だったのに。

あと、ぼくはやっぱりSANCHEの振付が好きなんだなあと実感しました。トラヴィスの振付も他の先生方の振付もそれぞれにかっこいいんだけど、ぼくの好みで言えばやっぱりSANCHEです。・・・て、ぼくが好きなナンバーの振付が本当にSANCHEかどうか確認できてませんが、昔から見慣れた振付なので、たぶんそうではないかと。間違ってたら恥ずかしいので、具体的にどこかは言いません(おいっ!)

うーん、『SHOCK』って(『Endless』に限らず)、ダンスの振付に関しては良く言えばバラエティに富んでる、悪く言えば統一感がない。

ショーを3つに分けてるから雰囲気がバラバラになるのも仕方ないのかもしれないけど、今回改めて観て思ったのは、オフシアターでやってるショーも、インペリアルガーデンシアターでやってるショーも、「規模」的にはあんまり変わんないんだよね。

むしろ、オフの時に無駄に(こら)大金かけてギミック使ってたりするし。そういうところにリアリズムがないんだよな。

3つのショーそれぞれにテーマがあるわけでもないし、どのショーも1曲1曲の寄せ集めにしか見えない。

(急に言いたい放題タイム開始ですか・・・)

それはそうと、“売り”のフライング(毒毒しいなあもう)は、相変わらず美しいですね。体幹が素晴らしいと思います。「吊られてる」ようなみっともなさが皆無。

光一さんが関ジャニ∞の番組だったかで、フライング時の姿勢キープの仕方を、羽生君を参考にしてるみたいなことを言ってたんでテンション上がったことがありました。

先輩や外国の俳優ではなくアスリートを見習うあたり、光一さんらしいなあと思い面白かったです。

特に今回ぼくは二階席でしたので、ラダーからの二階席着地も嬉しかったのですが、今回はそれよりも、ジャングルのシーンでスモークの中から急に飛び出してきたフライングがすごく幻想的で感動しました。

まあ、このフライングも、「フライングやるよー」みたいなんより、ピーターパンの「ぼくは、若さ、喜びだ!」(クルクルクル〜〜〜!!!)みたいな有機的なフライングをぼくは望んでるんだが、なかなか実現しませんね。

最近(と言っても初演はもう3年前だけど)では『スーパー歌舞伎供.錺鵐圈璽后のクザン(青雉)のフライングがめっちゃカッコ良かったのが印象的。ストーリー上も必然性があったし。

・・・また不満を並べてしまった。

もちろん『Endless SHOCK』が果てしなく人気作で毎回改善と進歩を繰り返してるから要望も出てくるわけです。

いずれちょっとずつでもこういった要望が叶えば良いなあと密かに祈っているわけです。





カーテンコールではやはりの時事ネタ「冬季オリンピックが開幕しましたが、皆さん、開会式は視なくていいんですか?(笑)」というコメントでしたが、座長、アナタのファンとかシアターゴアーという人種は、基本的にスポーツ観戦には興味ないんすよ(勝手に断定)

まあぼくの場合はフィギュアの団体戦をちゃんと録画してきてますから、帰ってからゆっくり視るだす(個人的なトピックス)

開会式は・・・どうでもいいかな(おい)


2018年02月08日(木) 『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』(シアタークリエ)/『ブロードウェイと銃弾』(日生劇場)

誕生日にはマチソワで満腹というのがここ数年の“自分へのごほうび”となっておりますが、今年は上演スケジュールの関係とはいえ、あまりにも食い合わせが異常()なヒルヨルとなりました。





マチネ

平日昼なので一人で(ぼっちが平気な性格)『ファン・ホーム』を鑑賞。

おととしのシーズンにトニー賞を取りまくってて話題になっていたんだけど、そういうの除外してフラットな感想を書かせていただきます。

アメリカって、ずっと病んでるね。←

アメリカンニューシネマ以降から、ひっきりなしに病んでる気がする。

メジャー方面ではハリウッドにしろブロードウェイにしろやたら大金かけて娯楽超大作を作りまくって経済を回している一方で、ちょっと規模が小さい映画や劇場では、ひたすらこうやって内面へ内面へと引きこもって、人生のアレがどーたらこーたら(なぜか小さく立腹風味)と悩みまくっている。

悩むのがそんなに楽しいのかしら?(←なぜか暴言風味)と言いたくなるぐらい、しょっちゅう悩んでいるアメリカ人。

そうやって悩んでいる人たちはたいてい中流階級で、明日食うにも困るような人たちではない。

ヒマだから悩むのかしら? と言いたくもなる。

親との関係、アイデンティティとやら、人生において何が一番大切なのか、自分が生きる価値とは。

あーうざい。(←お、落ち着いて/汗)

明日のご飯のおかずを何にしようかと悩んでいるお母さんの悩みのほうが、よっぽど健全に思える。

まあ、そんなのはミュージカルにならないけれど。



原作の漫画がプログラムにちょっとだけ載っていたのでちょろっと読んでみたのだが、その原作は「漫画」という単語から日本人が想像するような「動かない映画作品」ではなく、「絵付きのエッセイ(または私小説)」だった。

描かれているのは「ドラマ」ではなく、原作者アリソン・ベクダルの「思い出話」なのだ。

もちろんその「思い出話」にたくさんの人が興味を持ち共感したからこそ作品はヒットしミュージカル化までされたんだろうけど、個人的なぼくの好みを言わせていただけば、

「正直、どうでもいいな」

なのだ。

ここでぼくがええカッコしたければ、この作品の主題である主人公とその父親との関係性にぼくの父親とぼく自身との親子関係との間に共通点や何かを見出して、

「父と娘の普遍的なあーたらこーたら」

を書き連ねれば、ある程度大学のレポートで「可」ぐらいは獲れる文章を書けると思う。

ぼくと生前の父との間にも、どこの父子にもあるようなことや、逆に他の家ではおそらくなかったであろうことが一つや二つ存在した。

でも、今それを改めて書いたところで、別に何にもならないんだよなあ。



出演者について。

あさこ(瀬奈じゅん)as アリソン

化粧っ気のない自由業のアラフォー女性(レズビアン)という役どころ。メガネかけてたのだが相変わらず亀梨君に似ている(笑)

力みなく存在しているところが良い。てか、あさこって未だにオンナオンナしてる格好が似合わないな。元来こういうさっぱりしたライフスタイルなのかもしれない。

歌は自然に良いキーになっていた。


吉原光夫 as ブルース

背が高くてスタイル良いんだよね吉原さんて。で、何か威圧感がある。その威圧感が、いつまでも娘に影響を残してる謎めいた父親という役にとても役立ってた気がする。


大原櫻子 as 大学生のアリソン

歌はすごくうまいんだけど、芝居が小劇場女優っぽいのはなぜなんだろうか? まあクリエサイズで観るにはちょうど良いが。


紺野まひる as ヘレン

かつてのお嬢様っぽさは消えて、年齢相応に“母親”を普通に演るようになったんだなあ・・・と若干感慨。声が落ち着いていて良かった。その一方で、ヘレンが単なる「地方都市住まいの既女(三人の子持ち)」ではなく、女優業もやってたりするというある種「悩めるアメリカンニューエイジ」の代表みたいなキャラを演りおおせる派手さもちゃんと残っていて。


上口耕平 as ロイ 他

不思議な存在だったなあ。まあ、ロイは強い印象を残す役だから分かるんだけど、他の役が・・・正直思い出せない。あかんなあ。耕平君は『スカーレット・ピンパーネル』以来だったけど、それも実は「あ、あの耕平君だ」って思ったのはプログラムで名前見たからで。

こんな客ですまん。本当にすまん。


横田美紀 as ジョーン

ヨコタミキ・・・全然知らん女優だ。

と思ってたら、“あの”(『ニャンちゅうワールド放送局』の)ミキちゃんだった!!!

ぜんっぜん雰囲気が違うのである。

こっちが本業(?)なのかしら。めっちゃお芝居上手なんだけど。

恐れ入りました。←


ベクダル家の子供たちは、本日はアリソンが笠井日向ちゃん、クリスチャンが楢原嵩琉(たける、と読むらしい。うーイマドキの子)くん、ジョンが大河原爽介くんでした。

ぼく独自の感想を書いてしまいますが、楢原君が小学生のころの羽生君にそっくりで、心の中でニヤニヤしてしまいました。


てなわけで、なんかモヤモヤしながら(おい)クリエを後にし、ソワレが日生劇場なので日比谷シャンテで時間つぶし。





ソワレ

ミュー友と合流して『ブロードウェイと銃弾』を鑑賞。

直前までタイトルを『ブロードウェイと拳銃』だと思い込んでいた。『セーラー服と機関銃』みたいな話かと(どういうこと?)

どうでもいい話ですみません。

1階席後ろのカベにダーフク(福田雄一センセイ)が張り付いて客反応を観察しているのを見つけてきゃっきゃはしゃぐアラフィフおばさんたち。←

まだ開幕したばかりだからなあ、いろいろ気になるんでしょう。

アラフィフパワーで「めっちゃ面白かったわよ!」と声をかけてあげたかったが、終演後にはいつの間にかいなくなってた。

そうなんです。

めっちゃ面白かったんです(^-^)



・・・でも、その面白さの手柄は(原作の)ウディ・アレンと(オリジナル振り付けの)スーザン・ストローマンのおかげかな? (=_=;)またそういうこと言う・・・

特に、終幕近辺までひたすらはちゃめちゃコメディに思わせといて、「えええっ?!嘘っ!!!?」と思わせるストーリー。

正義(?)が負けて終わっちゃうシニカルな話運びは、さすがは皮肉屋ウディ・アレンだなあと逆に感心してしまった。

(ここでいきなり文句)そういう、観客にとっては若干やりきれない幕切れに説得力を持たすためにも、(ニック役の)ブラザー・トムさん、セリフはもうちょっとスラスラ言ってくださいね(怖!)

まあ、明日まではお許ししますが(三日御定法でね)

ともあれ出演者の皆さん、全員ニンがパーフェクト。

いや、ニン的にはさほど合ってなかったけど、(鈴木)壮麻さんは実力でワーナー役をモノにしていました。以前も太ってる役(『ウェディング・シンガー』のサミー)をおやりになってたけど、その時とは違って最初はスマートでだんだん太っていくのが可笑しかった。

彼を筆頭に(?)、デヴィッドの作品に出るために集まってきた俳優たちは、なぜかみんなちょっとずつ変(^^;)

ビバさん(前田美波里)は、そらあ『Endless SHOCK』フッてこっちに出るわな(おいっ!!!/慌)っつー超オイシイ大女優、ヘレン・シンクレア役。

彼女の登場シーンは拍手喝采モノの派手さでした。

保坂知寿さんは、『ヤング・フランケンシュタイン』に続きダーフクの懐刀的“ちょっとヘンな”女優イーデン・ブレント役。遊んでました。

ほいで、絵に描いたようなアホ女オリーブ“アニメ声”()ニール役に平野綾。

日本中探しても彼女以上にこの役にぴったりな女優はいないであろう(ほめてます!)

あんまり上手いんで『レディ・ベス』の記憶がすべて吹っ飛んでしまいました(嘘です)



と、皆さん本当に良かったのだが、やはり特筆したいのはしろたん(城田優)as チーチ。

肩をいからせて首をちょっと前につん出してる(「つん出してる」ってふぐすま弁かなあ?意味わかるよね?)姿勢がめっさギャングっぽくてステキ。

「Tain't Nobody's Biz-ness If I do」で見せたギャングたちのタップのカッコええことったら!

あのナンバーだけでももう一度観に行きたいぐらいだ。



と、ドタバタ方面のキャストたちに比べると、若干陰キャ()というか、ウディ・アレン映画にはよく出てくる“目立てない人”担当のデヴィッド(浦井健治)やエレン(愛加あゆ)、ジュリアン(加治将樹)、シェルドン(青山航士)などの面々は、いずれも“手堅い”といった印象。エキセントリックな役ではないから観客アピールという部分では損してるんだけど、普通に存在することの難しさをよくクリアしていたと思う。

だってこの人たち、実際は存在が派手だもんね()










まあとにかく面白かった。ぼくが子供舌なのか、歳をとって子供舌に戻ってしまったのか、『ファン・ホーム』にはほろ苦い山菜を「ぺっ」と吐き出してしまうような感想だったのだが、『ブロードウェイと銃弾』は、甘いお菓子を甘いジュースで流し込むような感想を抱いてしまった。

いやあまずい()

もうちょっと頭を使うもの(『ブロ銃』をディスってるぞ?)も観に行こう(いや別に無理せんでも)


2018年02月05日(月) ニコニコ

動画。










・・・いえ何でもないです。(なら書くな)



今年も、ぼくの1年で一番ヒマ月間がやってまいりました。

そんならここぞとばかりに連日てくてくするかというと、なぜかこのところぼくの食指が動く演目が上演されていない。

単純にぼくの好みかどうかだけのことで、世界最大のエンタメビッグシティTOKYOは、今日もどこかで面白い舞台が複数上演されているんだとは思いますが。

先週今週と土日はすっかりヒッキーを決め込んでおりました(約1日除く)

だって寒いんだもん←

ここ数週間の日本列島の大寒波は何なんだ。

風邪ひいちゃうじゃないか。

実は、ひいちゃったじゃないか。←

1月中旬にも格別にヒマな数日がありまして、よおしツンドク本を片付けるぞ、と張り切っていたら、すっかり寝込んでしまいまして。

トシのせいか快復までに一週間強かかってしまいまして。

最初はただの風邪だと思い(微熱+筋肉痛+咳+鼻づまりだった)二日も寝てれば治っぺ(ふぐすま弁)と思っていたら、三日経っても治らない(まあ、二日目に自己過信しててくてくしてしまったのも良くなかったのですが)

ヒマすぎるのでネットで「市販薬を使わずに咳を止める方法」などを検索していたら、今は「熱が出ないインフルエンザ」があるとかいう怪しげな情報にヒット。

・・・インフル・・・?ま、まさか(震)

と、徒歩圏内の内科を受診したら、ぼくが期待していた「インフルエンザ診断キット」を使ってくれない昔ながらのドクターで、

「高熱出てない?じゃ、ただの風邪だね」

で終わった。

お、おい・・・素人じゃ判断できないから雪ん中(降雪の日でした)来たのに・・・。

だが、この寒い中ドクターショッピングも嫌なので(職場の近所に最新バージョンの診察をしてくれるクリニックがあるのだが)、おとなしく処方箋をもらって帰りました。

調剤薬局で待ってる間にみるみる体調が悪くなって(嘔吐してしまった・・・大丈夫かオレ?)よろよろと帰宅し、即行就寝。

でも、処方してもらった咳止めがガッツリ効いたので近所ドクターへの信頼を少し取り戻す。

てなことしながら1月中旬から下旬を過ごしましてですね。

しかしながら1月最終週は以前から予定を入れてあったてくてくが連日あったので、気合いで外出。

咳止めが効いてて本当に良かった。

シアタゴアーにとっては、咳が一番の大敵。

てな感じでだるだる過ごしていたら、浅草歌舞伎に行くのをすっかり失念。



ごめん。巳之助(なぜか限定)

結婚おめでとう(それでか)

お父さまが生きていたら、さぞや・・・ううう(←おめでたい話題なのに、辛気臭いぞ/叱)

うう。すみません。

そうかあ、あの(どの?)みっくんが結婚かあ。

おら歳とるわけだ(今さら?)



さて。←

浅草歌舞伎は見逃したけれども、観音様(金龍山浅草寺)と三社様(浅草神社)への初詣は行かなきゃ一年が始まらないので、昨日行ってまいりました。

まあ、元旦に行かなくても、確か節分の次の日は「立春」で、暦の上では一年の初めみたいなもの(と勝手に解釈)

初詣にふさわしい日ですよね(と勝手に認定)

観音様ではおととい節分イベントが行われていたはず。

人混みがキムチよりも苦手な(苦手なの)ぼくなので、当然その日ははずしていったわけです(←君には福は来ないだろうな・・・

それでも昨日も日曜日ということもあり、観光客でおおにぎわい。なぜか露店もたくさん出ていて縁日モードな浅草寺。

人混みが嫌いなくせになぜかテンションが上がり、はりきって三社様と観音様に羽生君の平昌での活躍をお祈りして(自分のことを祈れよ!)まいりました。

ちなみにね。

三社様の方はめっちゃ閑散としてたの。

みんな何にもわかっとらん!(お怒りのておどるさん)

三社様に人が集まるのは5月の三社祭のときぐらいなんだろうか。行ったことないからわかんないけど(←君の方が無礼じゃないのか?

とにかくぼくは、幼少時よりの親のしつけに従い(うちの実家ではそうなんです)、まず神様、そして仏様の順にお参りする習慣にしております(実家では、朝起きたらまず神棚、次に仏壇の順に拝む)

三社様に羽生君の足の快復と活躍をお祈りして、ついでに()我が家の家内安全をお祈りして、観音様のながーい列に並びました。

ここで毎回不思議に思うんですが、なぜかみなさん観音様を拝むときに柏手を打つのよね。

100人中99人が打つ(打たない1人はぼくみたいなやつ)

ここ、お寺なんですよ?

お寺で柏手・・・なんで疑問を持たないのか不思議です。

でも、境内で争うのはもっと悪いことなので、いちいち他人様を咎めたりはしませんが、これ、今後もずっと続くのかなあ。

このお寺のご本尊である観音様は「寛容」のシンボルだから別に気にされないんだろうけど、ただの人間にすぎないぼくは、一体誰がこれを始めたのかが(最初に始めた人がいたからみんなが疑問も持たずに倣ってるんだと思うので)、若干気になったのでありました。



そんな「ちいせえことはいいんだよ!」的な疑問を持ちつつおみくじを引きますと、今年は「吉」

浅草寺的には「大吉」の次に良いものらしく、いいことばかり書いてありました。

よし、今年も怠け心と闘いながら1年間がんばって働こう。

でも、しばらくはスケジュール上だるだるしちゃうんだけどね(←ダメなやつ)



で、浅草に行ったので、ちょうど昨日の『ブンブブーン!』に出てたメロンパン屋さんに行こうかと思ったが、場所がわかんなかったので()天ぷらそば食べて帰ってきました。

ここ十数年の浅草は本当に活気に満ちていて心地の良い街になっている。




アサヒビールさんのヒトダマ()も化粧直しが済み、心なしか輝きが増したようだ。

なんでビールの泡(?)がグリーンなのか謎だけど。

また今度ゆっくり行こうっと。


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