てくてくミーハー道場

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2015年08月25日(火) ぜひセットで

あっちゅー間に8月も終わりに近づき、あんだけ厳しかった猛暑も、この2、3日すっかり鳴りを潜めたせいで、人間というのはなんと現金なことか(?)、あのつらさをすっかり忘れてしまっています。

エアコンの26度と外気温の26度って、なんでこんなに「心地よさ」が違うんでしょうね。

すっかり機嫌の良いここ2日間のわたくし。

しかも、本日は給料日。←

勇んで山野楽器銀座本店(しかも本日はダブルポイントデー)へ。

いつもは金春通りの方から入るぼくなんですが、今日は松屋に用事があったので、表の中央通りから入店しますと、目の前に「Mコン」(正確には『KinKi Kids Concert「Memories & Moments」』)ディスク特設コーナーが。

しかし様子がおかしい。(?)

・・・黒っぽい。

Webで事前に確認していたジャケットは白っぽいはずだったのに・・・と近づいてみて、がーん。

初回盤売り切れ!(フラゲ日なのに!)

心の中はわたわたしつつ、表面上は平静を装って店を出、さあどうしよう? と、0.5秒でタワレコに向かうことに決めました。

銀座にはタワレコがないので(昔はHMVがあったのになぁ・・・くそ)、一番在庫がありそうな渋谷店に行くことに1.5秒で決定し、銀座線に乗車。

したら、初回盤あったはあったんだが、DVDしかない。

収録内容は同じだし、DVDの方がパッケージのサイズがでかいから、ブックレットもこっちの方が得だんべ、と、画質を捨てて購入決意。

あー疲れた。





皆様に怒られることを覚悟して書きますが、現在のきんきっず兄さんの状況で、こんな“フラゲ日に売り切れ”(まあ、一種だけですけど)などという事態が起きるとは思ってもいなかっただけに、大変驚いた次第です。

やはり、あの面白いCMが効いたのだろうか(Lコンディスクの「餅はおモチ〜♪」同様)

それか、ぼくがKinKiオタの皆さんの底力をナメてたのだろうか。

どっちもだと思いますが。



いずれにせよ、無事に手に入れたからには、「登場時の衣装が暑苦しい」などとほざいていないで(すみません。前回のディスクのしょっぱなの感想がこれでした)ゆっくり拝見することにします。





ところでね。

今回のMコンディスクのパッケージのデザインを見て、一番最初に思ったのは、

「S兄さんたちのSコンディスクのデザインに似てね? まるでベルギーのどっかの劇場のロゴに似ていた東京オリ(←やめろ!)」

ということで、“S”と“M”だけに(何言ってんの?お前は)、やはり両方そろえてナンボではないかと、ぼくは決して回し者ではないのですが、皆様に衷心よりお勧めしたいと、このように思っております。

まあ、同意していただけるのはぼくのようなカケモオタだけだと思いますが。





カケモといえば、先週土曜日にはわらくし、静岡へ行ってまいりまして、そう、長渕剛兄貴・・・のわけはなくて、ゴールデンボンバーの今年のツアー、東京公演(代々木第一体育館)まで待ってられなくて、行っちゃいました。

エコパアリーナという広いところでやったので、チケット買えちゃったのよね。

忘れもしない2008年のKinKi youコンも、静岡ではこのエコパアリーナでしたねぼくは行けなかったけど。

真緑の楽屋で撮影した例の動画を、今でも時々観て楽しんでいます。


金爆のワンマンライブは、ご存知のとおりオーラスまでネタバレ厳禁なので多くは語りませんが、期待を裏切らない楽しさでした。

ネタはところどころ前フリから予想がついちゃったものも多かったけど、セットリストがとても良かったです。

演劇も、去年のに比べて破壊力(何の?っていうのはネタばれになるので書けない)抜群で面白かったし、選曲にちょっとうるっときてしまった。

あー、11月の代々木まで待てないなあ。まだ売り切れてない会場もあるし(ツアー日程後半はアリーナばっかなのよ。集客力がそこまではないことが露呈したみたいなんだが、集客力云々よりも、やっぱ金爆には、一番面白く観れる広さっていうのがあると思うのよね。正直、2012年の横アリと沖縄、去年の市原とたまアリって具合に、キャパによって楽しさの差がありすぎた。広いところではそれなりの工夫もしてるんだけどね・・・)、追加で行っちゃおうかな。でも、横アリは席が絶対期待できないし、その他の1万人近いコヤは、大金使って(交通費のことですよ!)行くほどでもないから悩むなあ。

てなことを、東京ドームを応接間のように使いこなしている我らがきんきっずのDVDを観ながら考える8月の夜でありました。

・・・明日も仕事なのに、大丈夫か?(知らん)


2015年08月16日(日) 再演二題

扁桃の腫れは全然治っておりませんが、体のきつさは二日間寝倒して改善したので、本日はマチソワに挑みました。





マチネ

宝塚歌劇団宙組公演 三井住友VISAカード シアター『王家に捧ぐ歌―オペラ「アイーダ」より―』(東京宝塚劇場)

冠公演でタイトル長すぎるわ(余計なダメ出し)

この初演ってもう12年も前なのか。

90周年直前の歌劇団て、人事がわやくちゃで次のトップコンビがどうなるのか本当に予想つかなかった時代だよなあ。

というBBAの記憶を念頭に置いて以下の感想をお読みください(実はそんなに関わってこないよ、安心して)


木村(信司)先生のオペラを下地にした作品は、この『王家に捧ぐ歌』(「アイーダ」)と『鳳凰伝』(「トゥーランドット」)が大成功作で、『FREEDOM』(「カルメン」)と『炎にくちづけを』(「イル・トロヴァトーレ」)が大失敗作なのですが(※個人の意見です)、特にこの『王家〜』は、初演当時からべらぼうに評判が良かったです。

よくぞここまでオリジナル曲だけで分厚い作品を作り上げられたなー、と、本当に感動しました。

・・・って、それって結局、甲斐(正人)先生の手柄じゃね?(そ、それを言ったら・・・/大汗)


それはともかく、再演の方たちはどうしても初演キャスト(当然上級生なので、“記憶フィルター”もかかっており断然不利)と比較される運命。

その点では、今回主役となったまぁくん(朝夏まなと)の、美貌も実力も兼ね備わった資質で安心感しかなかった。

まー、当時の(湖月)わたる君の“男役オブ男役”の存在感にはまだまだ及びませんが、その分なにか、初々しさというか若々しさが、ある種脆さとか危うさにつながってて、えもいえぬ色気を醸し出していた。

初演もすごく感動した作品だったんですが、今回ぼくは、ラダメスが地下牢に入ってセリ下がりながら、

「エジプトは、これからもずっと戦い続けるのですか?」

と歌う短いフレーズ、激高するでもなく、嘆き悲しむのでもなく、ただ“これだけが疑問なんだ”と言いたげなある種クールな歌い回しが、ぐさっっっっっと刺さってきて、あられもなく大泣きしてしまいました。

その後もべそべそ泣いていたんですが、華やかなフィナーレに本当に救われた。

あのまま終わって場内が明るくなってたら、大惨事()だったぞ。

観た日(終戦記念日の翌日)も、効いたのかもな。プログラムを読む限り、キムシン先生の意図からはどうもまったくはずれてるようだが。



ともあれ、まぁくん、実に堂々としたトップぶり。しかも、みりおん(実咲凜音)やゆりかちゃん(真風涼帆)との並びも非常にバランスがとれていて、新生宙組の旅立ちは順風満帆と感じました(実は『トップハット』も観ているので、それはすでに思っていた。その時はまだゆりかちゃんがいなかったのでね)

ただし、ちょっと最後に苦言を呈しなければならんことがひとつ。

アムネリスという、アイーダとがっぷり四つに組む娘役としての大役を今回得た伶美うららちゃんなのですが、キムシン先生、いくら前回の檀(れい)ちゃんの評判が良かったからって、キレイなだけで歌がダメダメ(←例によって、見えぬ)な娘が何度も許されると思うたら大間違いやぞ!

あれは、檀ちゃんだから許されたんだってことを覚えとけ!(なぜかお怒りのておどる様)

・・・まぁ、ラダメス、アイーダ、ウバルドの安定力に免じて今回は許してやるが(←偉そう)

他の宙組生も、よくがんばってました。

それにしても、主題歌「世界に求む」の歌詞はあんなに感動的なのに、「すごすご♪つよつよ♪」みたいなバカな曲をなんで途中で入れるんかなキムシンは。そこが毎度謎だ(散々褒めといて最後に余計なこと書くなよ・・・)






ソワレ

『もとの黙阿弥』(新橋演舞場)

実を申しますと、先月ぼくはこのコヤで『阿弖流為』を観たときに、

「2015年は、この作品を観られただけでもう充分!他はいらん!」(暴言)

と強く思ったのであります。

そんぐらいぼくの観劇ダイアリーの頂点に君臨する作品に出合えたと思いました。

作品の内容・ストーリー・セリフ、演出ほかもろもろのスタッフのお仕事、そして役者の力、すべてがそろった大傑作だと感じました。

その気持ちは、幸い未だ上書きされておりません。

ですが、本日の『王家〜』そしてこの『〜黙阿弥』も、間違いなく2015年ベストテンに入る作品です。

前回の上演は、ラストシーンを知らずに観たぼくでしたので、あの終わり方が本当に衝撃でした。

井上ひさし先生の恐ろしさ()をまざまざと感じたものです。

今回は、あの幕切れを知っているので、ラスト近くになると胸がざわついてしょうがなかったのですが、板の上の役者さんたちが真摯に演じていたこと、栗山民也せんせいのけれんのない演出が効いて、「うーむ」と唸りつつもしっかりと納得できた終わり方でした。

ラブリン(片岡愛之助)が巧いのは言わずもがな、まとぶん(真飛聖)の基礎力の高さに大満足。ほんとに素敵な女優さんになったと思います(ちょっと痩せすぎかな? 顔が細すぎて男顔に見えた)

(早乙女)太一くんは、いまいち口が回ってないのが気になった。ひよひよした若い書生の雰囲気を出そうとしたのか、本当に口が回っていないのか判断がつかずモヤモヤ。前回の(柳家)花緑が立て板に水だっただけに、やはり、こちらの記憶力に邪魔された感じ。

貫地谷しほりちゃんも、下地がちゃんとできてる女優さんらしく、良かったな。

どうしても前回のキャストと比べてしまった訳だけど、資料を見ると、初演(今回は三演目)のキャストがすごい人たちすぎて、のけぞってしまいます。当時ぼくはまだ演劇の「え」の字も知らない貧乏学生だったので(『銀河鉄道999』に夢中でしたすみません)まったく知らなかったんだけど、タイムマシンに乗れるなら、100万円までは出すかもしれない(こらこらこら)

あっ、まだ書きたいことはあるのだが、もう寝ないと明日がつらいので(また扁桃炎がぶりかえずぞ!)一応今日はここまで。


2015年08月13日(木) ミになる

お盆で電車が空いている。

毎年のパターンですが、この暑さも大したもの。

なのに風邪ひいたオレバカ(*_*)

これはれすね、扇風機かけたまま(タイマー30分)寝てしまったからなんですね。

初歩の初歩的やってはいけないことをしてしまいましたこの歳で。

なさけないっす。





ここんとこ、テレビもあんまり視る余裕がないのですが(27時間テレビが容量とってるんだよぉ・・・早く編集したい。SMAP以外の部分をばっさり切りたい。でも、中居君がほとんどのコーナーに出てるからすごく困ってる←)、昨夜は『中居正広のミになる図書館』の録画をディスクに落としがてら視てました。

この番組もアメーバみたいに内容がいつのまにか変わりながらずいぶん長くやってるなあ・・・ってそういうことはどうでも良くて、今回のネタは、「モスキート音」

これを昔ぼくも試したことがありまして、ずばり年齢通りの結果だったので、今回もぬるく見てたんですが、今回なぜかすごい意外な結果になりまして。

なんと、「25歳以下にしか聞こえない音」がばっちりと聞こえたておどる54歳。

うれしいというより「?????」なオレ。

そして、「30歳」「40歳」と順調に聞こえて、画面の中の中居くんが不安そうにしているのをちょとやるせない気持ちで見てました。

ところが、みんなが「聞こえた!」と欣喜雀躍していた「50歳以下なら聞こえる音」が、その音だけが、ぼくには聞こえなかった!!!!!

なんでぇ?!

今年一番不思議な出来事でしたよ。

なんかね、「25歳以下」が一番クリアで、だんだん聞こえづらくなっていったのよね。

これは、ぼくの耳ではなくて、うちの高音質テレビ三菱REAL(アンプがケンウッドなので)のせいなのかもしれない。

でも、「50歳以下なら聞こえる音」(12,000Hz)だけが聞こえないってのはどうしてなんだろ?

それと、Hzは数値が多ければ多いほどキーも高くなるはずなのに、どの音も同じキーに聞こえたんだ、これがまた変だった(これは、単にオクターブだけが上がってるのをぼくの耳が聞き取れなかったのかもしれない。こういうところはぼくは詳しくないから解らない)

というわけで、お遊びでならまぁまぁ楽しめる内容でした。

それより、戸田恵子さんとSMAPの初共演秘話が聞けて、そっちのほうが嬉しかったな。

当時ぼくはスマさんの名物マネージャーI女史(今更イニシャル)のことを知らなくて、ドラマでマネージャーが女の人だったのをドラマ上の内容によるつくりごとだと思っていたんれす。

でも、戸田さん、すんごくイメージに合ってた。

あのドラマ、ミーハーの権化・三谷幸喜()らしく、細かいところがいちいち本当のこととリンクしていてオタ大満足の出来だったんですが、ひとつだけどうしても大きくダメ出ししたかったところがあります。

それは、トリックに大きく関係してくるところなんでアレですが、


すまぷさんの当時の体重は、もうそんなに軽くないぞ←こらっ


てことです。ごめんなさい(苦笑)




あー、視たくなっちゃったな。当時はもちろんテープで録ってたので再生が難しいのだけど(今我が家に残っているビデオテープデッキは、9割の確率でテープを再生してくれない。テープ自体が劣化しちゃったからなんで、ムリすると切れちゃう危険がある)、その後再放送されたときにDVDに残してたかもしれない。・・・残してなかったかもしれない(記憶が曖昧)

残してなかったら、決死の覚悟でテープのほうを何とか再生してみよう。

画質がすごそうだけど。

・・・それより、早く寝て風邪を治さなきゃですね。すみません。


2015年08月09日(日) 『南の島に雪が降る』(浅草公会堂)

1か月近くエントリをサボっていたのは仕事が忙しかったからで、暑さに参っていたわけでもてくてくがなかったわけでもありません。

8月に入るとばあちゃんと交信を始めるぼくですが、今年は今のところ特に。

「お盆」というより、「戦争」がらみでいろいろ思っていますね。

今年は終戦70年ですし、安倍政権がきな臭い動きを見せているせいで、日本人は例年以上に戦争や平和について考えざるをえない状況ですが、考えること自体は、ぼくも大変けっこうなことだと思っています。

考えましょう。逃げずに。





そんな中でも、さすがエンタメオタのわらくし、戦争について考えるにしても、こうして演劇に触れることで考えてしまうわけです。

“非常時”と“エンタメ”。

常に、相反するものと思われがちなこの二つに関して、いつも考えさせられてますからね。

別にぼくはエンタメに関わってる人じゃないのに。←



今日、このお芝居を観させてもらって、わかったようなことはいくらでも書ける気はするのだが、そんなことを書いても何にもならない気がするので、これだけを書いておきます。





あの時代の70年後に生きているぼくたちは、あの時代に、もっと生きていられたはずなのに死んでしまった人たちのことを、ずっと忘れずに考えなきゃいけない。

難しいことをこまごま考える必要がないとは言わないが。

考える必要はあるが。

その根底には、「もっと生きられるはずだった人たちが死ぬような事態をつくっちゃいけない」という気持ちがあるべきだ。

それだけは忘れてはだめだ。

そう教えていただきました。



かといってこの芝居、眉間にしわがよるような話ではまったくないので。

むしろ、とても温かな気持ちになれる、「人間て、なんて優しいんだろう(個人個人は←)」という話だったので。


そういえば、このお芝居の中で『瞼の母』が上演されるんだけど、ラストシーンを、忠太郎が黙って去っていく原作通りのシーンじゃ観客(従軍兵たち)が納得しなくて、母子が再開して幕、という話になっていた。

実は、4月に観てきた梅沢富美男劇団の『瞼の母』がそういうラストシーンに改変されてて、その時はぼく的にはちょっと納得いかなかったんだけど、故郷をはるか離れて従軍している兵隊さんたちが「母子を会わせてくれよ!」と懇願した気持ちは痛く痛く胸に刺さった。

梅沢劇団版がそういうラストシーンを選択したのにも、そういう理由があったのかもな。



演劇が何のためにあるのかっていうのを、そのラストシーン改変に教えてもらった気がしました。

良い芝居でした。

東京では今日千穐楽だったんだけど、これから名古屋、福岡、大阪と回るそうなので、お近くの方はぜひ。(←出演者&スタッフのご要望にお応えしてみました/笑)


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