ささやかな日々

DiaryINDEXpastwill HOME


2021年02月12日(金) 
恩師から電話が入る。首下がり症候群なるものにすっかりとりつかれて首と背中が曲がってしまったよ、と恩師。おかげでテレビも見れないし、手も痺れているから手紙が書けない。補聴器も壊れたままでコロナのお陰で修理にもいけないからひとの話が聞こえなくて分からない。困ったもんだ、と。
手紙と一緒に届けた写真集の中に恩師の手紙を写した一枚があって。その写真について恩師が繰り返し、ありがたいねえと言う。ありがたいのはこっちだと心の中思う。恩師との文通が長い間私の支えだった。

家人の勧めで鍼灸院へ。今日で二度目。一度目は首と頭と背中とががちがちに固まっていて、そこに鍼を打った。今日はだいぶそちらが解れていたので、要所要所に鍼を打って、あとは右腕と左腹に。こちらもがちがちに傷んでおり、処置の最中にお灸もしてもらった。右腕は熱ささえ感じられない程傷んでいたらしく、置き鍼もしてもらう。

少しずつ「日常」生活ができるようになってきた。嘔吐が止まって、激しい頭痛もとれて。でも今日は朝からふわふわふらふら身体が浮くので、家人にぼやくと「今日は新月だからねえ。ひっぱられてるんじゃないの」とあっさり言われる。なるほど、そうなのかしらんと思ってはっとする。階段落ちをしたのはそういえば満月の日だった。あれも満月に引っ張られての出来事だったんじゃなかろうか、と、今更ながら呻く。

加害者さんたちとのやりとりをプリントアウトし赤線を引きながら読む午後。読めない箇所にはチェックを入れておく。打ち合わせの際にS先生に確認しないと。多くの加害者さんが今回、幼少期「男らしさ」に苦しんでいた体験について触れていた。ここまでとは想像していなかったから愕然とする。「男らしさ」「女らしさ」って一体何者なんだろう。この得体のしれない何者かが、私たちをがんじがらめにして苦しめているのは間違いない。この何者かの正体をいずれ、がっつり露わにしてやりたい。

忘年会の折友人がくれた黄色い薔薇の花の枝を挿しておいたものが、芽吹いてきた。嬉しい。でもこれで油断したらだめなんだ。薔薇は、芽吹いても根はまだまだだったりする。つまり根っこは育っていないからいつ枯れてもおかしくないのだ。用心深く育ててやらなければならない。

明日は土曜日。息子が一緒にクッキーかケーキを作りたいと言ってきた。さて。何を作ろうか。


浅岡忍 HOMEMAIL

My追加