ささやかな日々

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2021年02月10日(水) 
嘔吐と激しい頭痛とがようやっと去って、今ある程度身体の具合が落ち着いてきた。落ち着いてきたおかげで、くっきりと浮かび上がってくる今の痛み。
右腕と左腹と頚椎。この三か所。
全ての痛みを一度に味わうと人間きっとパンクしちゃうのよ、だから一つ来ては去ってまた来て去って、っていう具合になるんだよ、と友人がそんなことを言っていたが、本当にそうだと思う。全身の激痛が去った後、くっきり明るみに出る深部の痛み。

だからといっておとなしくじーっとしていられるような人間であるわけもなく。私はあれこれ思いついては動き出す始末。貧乏性が板についてんだなあと我ながら苦笑いするしかないのだが、本当に、じーっとしていることが苦痛で苦痛でならない。

今思い出した。今朝の朝焼けは実に美しかった。日の出前の空には水彩絵の具に水をたっぷり含ませ、平筆でさっと描いたかのような薄雲が東から南に流れており。それが徐々に徐々に広がって、日の出の時には南東全体の空に薄雲が。でもそれを越えて眩い陽光がふわあっと。
空と雲と陽光の描き出す世界のあの美しさったら。
世界は美しい、世界はもっと美しい。旧友がかつてそう言っていた。本当にそうだなと思う。

昼から久しぶりに料理をば。鍋に玉葱薄切りを5つ分、カリフラワー一株、しめじ一株を入れ、とろ火でことこと。水は入れない。だってとろ火なら野菜から十分に汁が出てくるから。だからゆっくりゆっくりことこと、ことこと。
ついで人参、鶏肉、それから少し時間をおいてジャガイモ、全部やわらかくなったらホワイトシチューに仕上げる。ほら、やっぱり水を足さなくても十分。仕上げに牛乳を足して最後もう一度煮込む。それでできあがり。
水菜の白和えサラダと添えて夕飯。なんだか一仕事終えた気がするくらいふわーっと疲れた。久しぶりに料理をするとこんな具合なんだろうか。

髪を洗い顔を洗い、横になる前にもう一度濃いめのお茶を飲んで。さて。夜も更けゆく。


浅岡忍 HOMEMAIL

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