ささやかな日々

DiaryINDEXpastwill HOME


2021年01月09日(土) 
親友が身体を壊して倒れているので今日は息子を連れて親友宅へカレーを配達しに行った。少し動けるようになった友が息子にテレビゲームを伝授。夢中になって始める息子。私はゲームのことはまったく分からず目、白黒。
ひたすらゲームをやりながら鬼滅の刃の炎を歌い続ける息子の横で友がこれまたけたけた笑っている。ありがたい光景だ、と思う。私はベランダに出てぷかり、一服。
陽射しがなければすぐぶるっと来るような冷たい大気。でもそれがまた気持ちよかったりして。私は一服しながらベランダに置かれたひとつのシクラメンの鉢を見つけ、枯れた花芽を摘む。

今、窓の向こう拡がる闇色を、珈琲を啜りながらじっと見つめている。その目の中には、そこにはあるはずのないカレンダーが映っていて、刻一刻近づく記念日がありありと浮かび上がっている。いっそ塗り潰してしまったらその日は来ないんじゃないかなんて、そんな、ありえない妄想を抱いてみたりする。無駄な抵抗。

毎年巡って来るこの記念日反応は、いったいいつになったら薄れるんだろう。なくなってくれるんだろう。どうやったら記念日が記念日なんかじゃなくなってくれるんだろう。

とりあえず。笑おう。意味なんてないけど笑い飛ばそう。この欝々とした気持ちを吹き飛ばしてしまおう。昨日のようにパンでも焼こうか、それとも。
気持ちを堕ちたままにしておいても何もいいことは、ない。とりあえず意味なんてなくても笑って。明日を迎えよう。


浅岡忍 HOMEMAIL

My追加