ささやかな日々

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2021年01月03日(日) 
娘と孫娘が遊びにやってくる。一段とおしゃべりがはっきりできるようになった孫娘が、ちょっと背伸びした言葉を使ってみたりしていて、その表情を見るたびついぷっと笑ってしまう。
夕刻二人を見送りがてらサスケの散歩へ。途中、カイくんというラブラドールの子犬に出会う。ああお噂の!と挨拶すると、あちらも「バウちゃんのママからよくお話伺ってます」と。カイくんはちょっと怖がりなのか、サスケに向かって一生懸命吠えてみたり匂いを嗅いだり落ち着かない。一方サスケはでーんと座り込んでうんともすんとも言わない。ふたりのそんなちぐはぐな様子に、私たちはにっこりしてしまう。
今日はちょっと遠回りをしてみる。かかりつけの小児科の方まで降りてきて、ぐるり廻って急坂を上る。サスケが「え、上るの?」みたいな顔をするので「上るんだよ!」と舌を出して応える。散歩が終わる頃には上着がいらないくらい身体がほかほかになっていた。

家人がどう考えているのか知らないが、写真集作りはもう、今回を最後にしてほしいなとつくづく思う。二人の作業部屋も息子の部屋も占拠し繊細な作業を行ない続けるのはハッキリ言って無理がある。独り暮らしの家なら分かるがここはそうじゃない。家族が暮らす家だ。「そっち入るな!」「こっちにも入るな!」はただの身勝手としか思えない。ある程度理解しているから我慢はしているが、それは私が彼と同じ写真家だからだ。息子は関係ない。つい部屋に入って怒鳴られる息子を見かけるたび、理不尽だなと思う。この写真集作りが終盤を迎えたら、ちゃんと話をしないといけないと思う。そうでなきゃ別居するか。私がそこまで考えていることをきっと彼は知らないだろう。でも、私も息子も、限界に来ている。

空がすこんと突き抜けている。暮れ始めるとあっという間、駆け足で黄昏がやってくる。富士山が遠くにくっきり浮かぶほど、今日は大気が澄んでいた。天気予報は晴れ続き。ちょっくら湿り気がほしい今日この頃。


浅岡忍 HOMEMAIL

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