ささやかな日々

DiaryINDEXpastwill HOME


2020年12月26日(土) 
挿し枝したアメリカンブルーが花をつける。まるで、咲き誇るクリサンセマムに負けじとしているかのようで私はくすっと笑ってしまう。でも、そんな必死にならなくても全然いいのよ、君はまだ根だって十分に張っていないはず。育ってくれればそれで十分なんだから。私は挿し枝に話しかけながら指の腹でちょんちょんと葉を撫でる。
ホワイトクリスマスは大きな蕾をふたつつけているけれど、或る程度大きくなったところでぴたり、ふくらみが止まっている。それ以上大きくなろうとする気配が今のところない。このまま枝につけておいては株が弱ってしまうかもしれない。あと数日しても気配が変わらないようだったら思い切って切り詰めてしまおう。それはベビーロマンティカも同じ。春にまた、咲いてくれればそれで、いい。

最近、ワンコが息子の寝かしつけに一役買ってくれている。寝るよと言うと寝床に来て息子の隣にごろんと横になる。息子はワンコに埋もれるようにして寝付く。私が寝かしつけるよりずっと早く寝付く。ワンコは不思議な力を持っているらしい。
数時間はそのまま一緒に寝ている。でもその時間を超えるとワンコは部屋の中を散策し始める。息子の絵本をがしがし噛んだりするのでさっと彼自身の寝床に連れて帰る、という具合。そんな毎日。

減薬したくて、主治医に相談する。結果、副作用止めに処方されている薬を全部、試しにカットしてみることに。正月明けまた調整しようということでとりあえずトライ。このままうまい具合にカットできるといいなと思っている。

冬休み一日目は、息子と映画を観に行くことになり。映画館にマスクをしっかりつけて出掛ける。前に座る親子がポップコーンを食べていてびっくりした。あれ?映画館は飲食禁止じゃなかったのか?と思ったが、どうもここにきていいことになったらしい。何だか矛盾だらけのコロナ対策。よくわからない。

数年前、私に「おせっかい」の大事さを改めて説いてくれたのはランディさんだった。以来、おせっかいな人になるのが私の目標だったりする。でもこの加減が難しいということを、し始めて痛感している。出過ぎはよくない、かといって出なさすぎは意味がない。微妙な匙加減。これが難しい。本当に。

息子が寝付いたのを確かめて部屋の外に出ると、ぽんっぽんっと弾ける音がする。窓の向こう側、港の方向に花火が上がっていた。ああ、冬の花火か。でもなぜだろう、夏の花火と違ってどこか寂し気に見える。夏よりも色がくっきり冴えわたっているというのに。
私はそんな夜空をぼんやり見やりながら、淹れたての珈琲を啜る。今日も何とか無事に終わった。数時間も経てば今日は昨日になり、明日が今日になる。
一刻一刻を、確かめながら、少しずつ生きたい。


浅岡忍 HOMEMAIL

My追加