ささやかな日々

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2020年07月02日(木) 
朝から洗濯機を三回廻す。梅雨の貴重な晴れ間、洗濯をせずして何をする、とばかりに。相変わらず風が強く、干した洗濯物はびゅんびゅん風に嬲られている。
解離なのか更年期障害のせいなのか、とにかく意識がない時間ばかり。あっという間に一日が過ぎてゆく感じがする。朝息子を送り出してから息子が帰宅するまでの間の記憶がほぼ、ない。
齋藤梓先生の著書「性暴力被害の実際 被害はどのように起き、どう回復するのか」を入手。早速頁をめくる。これは、被害に遭ったことのないひとが読むのはちょっとしんどいかもしれないと思いながら見つめる。私から見るとそれは当たり前なのだけれど、その私のいう当たり前を当たり前としていない人たちから見たら、これは、かなり読み進めるのが大変なんじゃなかろうか。そのくらいリアルに被害について記されている。貴重な本だ。性暴力について知りたいというひとにはうってつけの本だと思う。休み休み読めばいいだけ。

息子と犬と散歩に出た夕方。犬が草を喰らっていると、バッタがびょこびょこ飛び出してきて、息子が慌てて捕らえる。写真撮って、と言うので持っていた携帯でぱしゃり。それが終わると息子はさっさとバッタを逃がしてしまう。「元気でねー、またね!」なんて言いながら。息子のこういうところが、私は好きだったりする。
散歩の道途中に、電線も何も遮るものがない、すこんと抜けて空が見渡せる場所があり。今日もそこを通る。あまりにきれいな水色の海の中に白い月が浮かんでいるのを見つける。息子に教えると、「でっかいねえ!」と。ねぇ母ちゃん、どうして月はいつ見ても僕のことついてくるんだろう? どうしてだろうねえ。なんて会話をしながらてこてこ夕暮れた道を歩く。

就寝前、いつものくすぐりと相撲。くすぐりは二回。「母ちゃん本気出してよー!」と言われたけれど、くすぐると全身でげらげら笑ってくねくねする息子の足や手を避けながらくすぐり続けるのって結構至難の業だったりする。それだけで実は汗だくになる。
でも。ひとしきり儀式が終わって彼のおしゃべりが尽きると、こてん、と寝てくれるからありがたい。息子よ、いい夢を。


浅岡忍 HOMEMAIL

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