てくてくミーハー道場
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2020年01月07日(火) |
『羽生結弦プログラムコンサート〜Music with Wings〜』(東京国際フォーラム ホールA) |
地元(って東京だが)での2020年最初のてくてくはコレになりました。
昨日が仕事始めだったんだけど、その1日でぐったり疲れてしまったんで、即日美しい音楽、美しい映像(これ重要)にまみれることができて幸せっす。
本当に贅沢な2時間半でした。
“美しい映像”に関しては、このコンサートの主催がテレビ朝日だったので、あっちじゃなくてこっち(とボカす)のものしか使えてなかったのがちょっとだけ残念ですが、逆にレアな感じもして面白かったです。
“美しい音楽”については、なにせ川井郁子(ヴァイオリン)、福間洸太朗(ピアノ)、塩入俊哉(ピアノ)という、羽生君のファンならば思い切り心ときめく面々(テノール歌手の中鉢聡さんだけはちょっと存じ上げず、すみません)
羽生君所縁のコンサートでなくても、こんなメンバーが揃うなら勇んで聴きにいきたいメンツ。さすがテレ朝の力()
ただ、(寂しい話なんで薄い字で書きます)残念ながら超満員とはいかず、S席7分ぐらい、A席は半分弱、といった入り。B席はコスパ的に一番良いと判断されたか、ほぼほぼ埋まってた。1階がこんな状態だったので2階席は人がいないんじゃないかと悲しんでいたら、エンディングで歓声がしてたので一応お客さんは入ってたようだ。
まあ、「※羽生結弦選手は出演いたしません」としつこくアナウンスされてたので、これでも上々な方じゃないのか?とは思う。
とか言ってたら、最初にコメント映像が流れまして、ちょっとだけ得した気分になりました。
それより、(文句なのでまた薄い字にします)客の入りがこの程度なのに、早々に昨日の初日でプログラムが品切れになったそうで、今日行ったぼくらは買えず、注文書を置いて帰ってきた。なんだこの読みの甘さ?もしかして転売ヤーが一人で何冊もまとめ買いしてったのを漫然と許したのか?
ちょっと釈然としませんでした。
文句はこれくらいにして、公演の感想を。
ホールCにはしょっちゅう行ってるぼくですが、ホールAは数えるほどしか入ったことがない。ミュージカル公演には広すぎるコヤなんだが、コンサートには適しているのが分かる、非常に音響が素晴らしいホールです。今日のコンサートもそれが如実に分かった。ロック系のコンサートでも来たことがあるんだが、むしろクラシックに適してるんじゃないかなと思いました。
セットリストを細かく上げるのは今はやめときますが(来月テレ朝CS2で放送があるらしい)、全部羽生君の演技の映像が出るんかと思ってたら、曲とシンクロしてる一部だけ流したのや、まったく出してこなかったのもありました。
ショパンの「Ballade No.1, Op.23」なぞはフルで福間さんが弾いたので映像は一切出ず。「Hope & Legacy」もプログラム用の編曲ではなくて、「Asian Dream Song」をフルで演奏。プログラムには使われていない旋律がどんどん出てくるんだけど、不思議とそういった部分でも羽生君のスケーティングを感じられる瞬間があって、面白いもんだなと思います。
映像が出てこないからこそその姿がくっきりと浮かび上がってくる。
かと思うと、ラストの「SEIMEI」なんてのは(どんどんネタばれするあたし)もちろんバルセロナGPFのノーミス映像が最初から最後まで使われてたわけですが、もう300回ぐらい見てる(数えたわけではないが)のに、生の演奏で改めて見て、まるで初めて見たかのような衝撃を受けました。
か、か、か、か(しつこい)完 璧(いやほんとのこと言えば後半最初の4T3Tの4T着氷だけちょっと詰まってるんだが。あそこスムーズに降りてたら220点超えてたよな・・・)
「フィギュアスケートにおける音楽との融合」と言葉にするのは簡単で、実際にそれをやるのは簡単ではない。だが、この「SEIMEI」に明らかに一つの解答がある。それを実感しました。
と同時に、羽生君をもってしても毎回それを達成できるわけではないことは試合ごとに証明されているわけで、フィギュアスケートの競技としての奥深さを感じるとともに、今ここで演奏しているアーティストの方たちにしたって、“会心の演奏”が毎度毎度できるわけではないことも実感(いや別に演奏ミスがあったとかいうことではなくて←コラ)
スポーツが芸術足りえるか、といういつもの議論に加えて、芸術家たちにアスリートの側面があることも感じることもできた、なかなか奥深いコンサートでした。
なんて、偉そうなことを今書いてしまったが、コンサート中は、「ロシアより愛をこめて」で「なんて脚の長い小学生低学年なんだ!」と改めて感心し、「MI:2」で「ぼくが覚えてる少年結弦君は目の細いおかっぱ君だったはずが、なんだこの美少年は?!」とびっくりし(いや一応この試合の映像も何度も見てるんだけど)、レアバージョン(どの試合のが使われてたかは放送まで内緒です)「パリの散歩道」で「大人っぽくやろうとしてぎこちないとこがカワイイッ!」なぞと興奮し(もちろん心の中で)、思う存分羽生君の成長を堪能。
「オペラ座の怪人」で使われた映像はバルセロナGPFバージョンで、4Tの着氷と「ジャーン!ジャジャジャジャジャーーン!!!」の「ジャーン!」がピッタリ合ってるところは何度見ても気持ちいい。この時は最後の3Lzで転倒があって、これがなきゃきっとフリーで200点超えた最初の試合になってたと思うんだが(スポーツに“たられば”はダメですよておどるさん)、そこはうまいこと隠してくださいました。えへへ(こら)
そして今季の「秋によせて」は映像なし、「Origin」は川井さんのバイオリンによる贅沢バージョンで映像はほぼ会心の演技だったスケートカナダのもの。
だが、今季残されたあと2つの試合で、これよりももっとすごい羽生結弦が見たい、いや見られる気がする、と欲深なことをついつい願ってしまうのであった。
とにかく羽生君、いつもの合言葉みたいになっちゃってますが、お伝えしたいことはただ一つ。
ステイヘルシー。
ではまた来月。
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