てくてくミーハー道場

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2018年02月16日(金) 伝説間近

まあ、仕事を一時中断してまでもオリンピック、特にフィギュアスケート男子シングルの試合観戦をするような職場もなくはないでしょうが(例:宮城県とか仙台とかANAとか名古屋とかトヨタとか岡山とか倉敷とか)、ウチはそうでもないです。

チラチラ観察してみたら、こっそりPCでサイトを覗いているメンツもいないでもなかったんですが(羽生君やフィギュアのファンというわけではなく、単に大きなスポーツの大会に関心のある人たち)、さすがに大っぴらにはできず、仕事しているふりしながらでした。

で、ぼくは試合中はもう怖くて怖くてオンタイムでは確認できず、全員滑走が終わったんじゃねえかな?って時刻を見計らってトイレに駆け込みスマホでチェックしました。



ショートプログラム1位 羽生結弦選手 スコア111.68!(@_@。)ウルウル



心から望んでいたし、信じていた結果でしたが、「間違いないよな!夢じゃないよな!」と何回も確認しました。

そして、明日のフリーがまたまた強烈に心配になってきました(←生来のネガティブ気質)

自分でも変だと思います。

羽生君は絶対に完全復活する。そう疑いもなく今日という日を迎えたのです。

なのになぜこんなに心配なんだろう。

それは、過去、二度の世界選手権で「そんなばかな!」という結果を経験したからかも知れません。

特に、2016年の世界選手権での敗退(と言っちまうよ?だって羽生君にとって金以外は“負け”だもん)は信じがたいものでした。あん時は、「よくぞまあ世界中を騙してくれたわね」(言葉悪いよ?ておどるさん)という故障を隠し通しての結果でした。

で、今回は隠すどころか世界中が目の当たりにした負傷からのカムバック。

大丈夫だ。もう大丈夫なはずなんだ。羽生結弦は戻ってきたんだ。

「やっぱ羽生ってすげえよな」という論調一色の報道を見ながら、それでもなぜかぼくの胸騒ぎは止まりません。

お願いです熊野の神様。お賽銭ショボかったですけど()、この、人混みと行列が片付けよりも苦手な(ちゃんとやれよ/呆)ぼくが、2時間近くも弓弦羽神社に並んだんですから(この日の日記ご参照)、どうか願いを叶えてください。叶えてくれたらきっとお礼に参じます。その時はお賽銭も奮発します(本当だな?)





片付けが苦手で思い出したが、懸案だった「オリンピックコンサート2013」の録画が、ちゃんと見つかりました。

昨夜、タイムリミットぎりぎりにDVD大捜索をいたしまして、2013年の「ミュージカルジャンル」の箱に入ってました(理由:井上芳雄君が出演していたから)

前にも書いたように()当日の羽生君の記憶はさっぱり消えてまして、当時羽生君が日本男子フィギュア界でどのあたりの位置にいたのかも知らない観客でしたが、ハニューユヅル君ていうとても見どころのある選手がいるってことだけはちゃんと知っていました。

そんで、当日羽生君がどんなだったかを改めて録画で確認することができたんですが、ぼくが思っていたよりも本人だいぶ緊張していました(^^)

近年ではマスコミ対応が神がかっていると評される羽生君ですし、シニアデビュー早々ハキハキと如才なくインタビューに答えている羽生君の動画を何本も見てきたので、これはけっこう意外だったんですが、司会の藤本隆宏さん(ぼく、この時初めて彼がオリンピアンだったことを知ったくらいスポーツに暗いんです)にコンサートの感想を聞かれて(これは登壇した選手全員が聞かれてた)次のように答えています。

「(前略)映像だとか演奏、または歌を聴いていて、僕自身も音が関係する競技なので、そこに感情が入っていて、すごく聴いていて気持ちよかったですし、また、その映像との共通点というか、その、共通している部分が、なんか自分にも入ってきて、オリンピック出たいなと、オリンピックに向けて頑張りたいなと、そういうふうに思いました」

うん。分かるような分かんないような。←

言いたいことは何となく分かるんだけど、途中何言ってるか分かんない(←厳しいぞ!ておどる)

まあ、要約すると、「オリンピック出る気満々になりました」(これは、一回ツブれたアイスリンク仙台が荒川静香さんの援助のおかげで営業再開したときに、地元のテレビ番組に数人の“未来のオリンピアン”たちの一人として羽生君が出演したときに放った名言であります/笑)ということですね(^^ゞ

そして、ひとしきりインタビューが終わった後に、ロンドン夏季オリンピックのメダリスト(吉田沙保里さんや松本薫さんなど)からソチ冬季オリンピックに出るであろう選手たちへのエールがあって、各自決意をゆずの「栄光の架橋」に乗せて語るんですが、実のところこの時点ではまだ羽生君は代表に選ばれてなかったんですよね。

スポーツ全般に暗いぼくは各競技の五輪派遣選考についても全く暗く、全然知らなかったんですが、フィギュアは12月の全日本選手権が終わって初めて代表が決まるってことをこの時は知らなくて、なんだか当然羽生君は出るものだと思い込んでいました。

まあ、杓子定規的に言えば決まってなかったんだけど、雰囲気的にはほぼ決まってたんですよね、だからこそこの場に羽生君はいたわけだし。

そんな「大人の事情により明言はできないけど、まあ、分かるよね?」的雰囲気の中、羽生君は、

「僕はまだオリンピックに出たことはないですけども、本当に子供の頃から夢に見てました。夢に見たその舞台で、しっかりと自分の演技ができるように、精一杯努力して、皆さんに恩返しができるように頑張りたいと思います」

と、これは事前に考えてきたらしく(黙れ)しっかりハキハキと語ってくれていたのです。



この7か月半後、彼は恩返し以上の喜びをぼくたち日本のファンに与えてくれました。

そこに至るまでの7か月半を、実のところぼくはぜーんぜん知ることなく暮らしてました(すまん。完全なニワカだ)

ぜーんぜん知らなくてむしろ良かったのかも知れない(え?なんで?)

だって、結果だけ見て喜んでりゃ良かったんだもん。

フリーが「悔しくてたまらない出来」だったことすら全く理解することもなく、金メダルを獲ったという事実だけ見て喜んでりゃ良かったんだもん。

そんなお気楽な時代は2年4か月前に終わりをつげまして(実は、ぼくがここまで羽生君にハマったのは、2015年NHK杯のショートで“ソチ以来”の100点超えをした日がきっかけ)、以来、自分にはどうすることもできないことでハラハラドキドキしながら羽生君の一挙手一投足を見守るしかない一人となったわけです。

・・・また自分語りに終始してしまった。

とにかく明日だ。明日、全てが決まる。

フィギュアスケート男子シングルという競技の、日本どころか全世界の、過去66年の歴史に、新たな1ページが刻まれる日、それが明日という日でありますように。

ぼくは芝居を観に行くけども(おいっ!)

苦手なお片付けをやりおおせたご褒美をください神様!(←強欲にもほどがあるぞ)


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