てくてくミーハー道場
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2017年10月22日(日) |
平成二十九年十月歌舞伎公演『通し狂言 霊験亀山鉾』(国立劇場 大劇場) |
ロステレコム杯のことも山ほど書きたいんですが、フィギュアに関しては一試合ごとに一喜一憂する資格のないドニワカなので、平昌オリンピックが終わってから思ってること全部書こうと密かに感想を溜め込んでおります。
ガムも溜め込んでおります。 ↓
・・・この件はまた別の日に(我ながら恥ずかしい)
さて、日本列島台風ど真ん中、天気も大荒れなら政局も大荒れですが、ミーハー道邁進にかけては右に出るものがいないぼく(自慢する事か?)、投票をきっちり済ませまして、やってきました隼町。
こんな嵐の日に劇場なんか(おい)にくる奇特な連中はそうはおらんだろうと高を括っていたら、満員御礼。
暴風雨の中、北島マヤの大劇場初舞台を観に行ったのは速水真澄たった一人でしたが(何の話?)、仁左様を観るためなら1500人超の紫のバラの人が集まるのです!ぼくもその一人です!(だから何の話?)
そんなわけで、何か月ぶりかもわからないぐらい久しぶりに国立劇場へ足を踏み入れました。
あのね、当たり前のことを書きます。
仁左様、カッコいい!! (-− )うん。当たり前のこと言ったね。
現場からは以上です。(おいっ!)
いやほんと、これしか感想ないですよ本音で。
この「亀山の仇討」って話は、15年前にもここ国立劇場で上演されている(主な配役は今回とほぼ同じ)ので、ぼくはきっと観ているはずなんだけど、すっかり忘れてるんだよな。
そんな鳥頭な客に「カッコいい〜!」なんて言われても仁左様もお困りになるだろうが、たぶん当時も同じこと言ってたに違いないので、どうかお許しください。
しかしなあ・・・当時、58歳(歌舞伎の世界では青年扱いです)男盛りの花形役者にアラフォー客だったぼくがキャーキャー騒ぐのは、歌舞伎の世界では当たり前すぎて何の珍しさもなかった。
しかしながら、今舞台の上にいるあの重要無形文化財保持者は73歳!
世間一般ならギリギリ前期高齢者!(おいさっきからなんだか失礼だぞ?)
こんなに麗しい前期高齢者がいて良いものでしょうか?
良いんです!(出たな川平慈英)
何十年男盛りをやるつもりなんだ仁左様!(何という言いがかり)
こっちは確実にBBA道まっしぐらだというのに(お前のことなど知らん!)
・・・すみません。まったく感想になってません。
歌舞伎に関してはストーリーの紹介をしてもしょうがないので省きますが、休憩2回入れてきっちり4時間という長丁場だったにもかかわらず、話の運びはスピーディだし演出にもメリハリがあって全く退屈しませんでした。
(鶴屋)南北らしく早替わりあり本水ありと目にも楽しく。
南北調のセリフを自在に謡う仁左様のセリフ回しはまるでドミンゴのアリアのよう。ドミンゴ生で聴いたことないけど←
仁左様以外の出演者の皆さんも、それぞれ役にはまっていてとても良かったです。
特に秀太郎丈の慈愛に満ちた貞林尼が絶品、そして行儀のよい孝太郎のお松、小気味の良い美吉屋(吉弥)のおりき。
雀右衛門はこの名前になってから初めての観劇でした。気障な芝居をしないのがこの方の良いところ。でも、もうちょっとやせてほしいな。女気のある芸者にしてはポテポテしすぎ(辛いぞ!)
立役の方々では、二枚目のお手本だった錦之助、端正な又五郎(意外に出番が少なかった)、自由自在の彌十郎丈とこれまた皆さん適材適所。
むしろお父さん(又五郎丈)よりも大活躍だったのは歌昇。声も姿もはつらつとしていて良かった。
かわいいかわいい源次郎(役名)はダブルキャストだったので、例によってどっちの子かわからず。でもセリフもよく通って上手な子だった。
最後に、演出にアホ客らしいダメ出しをしますと、「焼き場」のシーン、前の方で八郎兵衛とおつまの立ち回りがあまりに決着がつかないので、後ろで水右衛門が丸焦げになっちゃってんじゃないかと気が気じゃありませんでした(←まさにアホ客)
だって、火が着いてからだいぶ時間経ってたぞ?
そうか!「水」右衛門だけに()
・・・・・・すみません(涙)すみません大南北、すみません奈河先生、すみません仁左様。
こんなアホ客ですみません。大丈夫、ちゃんと話の芯は理解してますので。(本当かなあ?)
※科学的(?)に考察するとね、あのシーン、雨降ってるのよね。だから火が回らなかったということでしょうね。でも、逆に不完全燃焼で危なそうだけどね・・・おや、誰か来たようだ。
アホ客のアホ感想は気にしないでいただきたい。
さすがは大南北、本当に面白いお話でした。
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