てくてくミーハー道場
もくじ|前回てくてく|次回てくてく
2017年03月26日(日) |
ミュージカル『キューティ・ブロンド』(シアタークリエ) |
The“全米がハッピー♪になった”○○っつう内容ですね。
ディスってません。むしろ、すがすがしいと思ってます。
ほんに、アメリカが喜びそうな内容だなあと。
でも意外やこのお話、世にリリースされたのは2001年と、今から16年も前らしい。
まあぼくにとってはつい最近(なにせ21世紀だし←)のことだが、16年はひと昔。(熊谷陣屋かよ)
ちょっと都合良すぎるエンディングではあるけれど、「金髪」=おバカという価値観が現在でも通用するんだなあ、先進国でありながら、人類の価値観はさほどバリアフリー化してないなあという感想が先に立った。
映画をほとんど観ないぼくなので、このお話の基になった映画も観ていませんが、最初の方の流れ(主人公エルが、自分を振った彼氏と同じ大学に入るために猛勉強する)を見て、「アメリカ版“ビリギャル”かしら?」と思いました。
でもそのくだりはお話の主流ではなく、あっさりと偏差値()を上げたエルちゃん、いとも簡単にハーバードに合格しちゃうところがすごい。
元々自分が好きだった「ファッション・マーケティング」の学部ではオールAという秀才だったので、素養はあったわけ。
まぁ随所随所で都合よくコトが進むところは気にしないで(すぐ棘刺すところがぼくの意地悪BBAなとこですね。すんません)、ひたすらエルの可愛さ(これは見かけのことじゃなくて、物の考え方や生き方を指します)に魅了されました。
神田沙也加。まったくブラボーな女優です。
可愛いって、正義だよね。←久しぶりに使ったこのフレーズ
実年齢は知らないが(おい)、“キューティ”という形容詞がこれほど似合う日本の女優は沙也加の他にいないのではないか。そんな気がしました。
あともう一つ、この人の素晴らしい特性を発見。
実は、このキャパ(600人強)のわりに今回全体的に大音量だったのです(このコヤは、ストレートプレイならマイクなしで上演する)が、それはこの作品の特性によるものだったのかなと思います。若干音割れするぐらいの方が作品の時代性に合ってるというか。『RENT』とかもそうよね。
で、出演者(特にアンサンブル)の中には、その声量がめちゃデカすぎて正直「耳が・・・」と思う人たちがいたんですが、沙也加の声は長時間聴いていても疲れない。
これは新鮮な驚きでした。
昔はよくお母ちゃん(だれか判りますよね?)そっくりと言われていたが、今日たっぷり聴いた感じでは、もっとまろやかでコロコロしている(←表現下手)
押しつけがましくない、良い声なんです。
このほかに特筆したいのは、やはり佐藤隆紀くんのイケボ(^^*)
いやー、イケボとはまさにこういうのをいうのですよね、と何度も納得。
開演前の影アナもやっていましたが、そこでいきなり「誰だよこのイケボ!!」と、嬉しさに笑いがこみ上げてしまいました。
佐藤くんのエメットとエルのデュエットは、あまりにも耳が幸せでいつまでも聴いていたかったな。
それから、やっとこさ木村花代さん出演作に巡り合えてうれしかった。
ただ今回は、歌声よりもあのふざけた(オイ)身体能力に愕然(◎_◎;)何でなわとびしながら歌が歌えるんだ?!
びっくりしましたですよ、ほんまに。
この他にも、エルの友人セリーナ役の中村百花さんの腹筋に終始おらあ目が釘付け(笑)
あと、イケボ第2位の称号を差し上げたい上野聖太さん。「たっきゅーびんですっ」にヤラれた(≧∇≦)
アンサンブルの皆さんは一人何役もされていたんだけど、そのどれもが個性満載で、そんなところでも「ジ・アメリカンコメディ映画」っぷりが十分に表現されていました。
いつもなら、キャラの濃さで突出するはずのじゅりぴょん(樹里咲穂)が霞むほどで(いや・・・霞んではいなかった、さすがに)
あ、最後に特筆。
アニーじゃないが、本物のお犬様(チワワ)が今回出演。
犬の聴力にああいう大音量は暴力にはならないのかしらん。遠くの音を察知する神経と、近場の大音量を処理する神経は別物なのかな? あんまり犬に詳しくないので、よくわからないが。
犬はしつけ次第で演技らしいことはできますが、チワワって犬種にはあんまり頭が良いイメージがなかった(これこそ対“ブロンド娘”レベルの偏見?)ので、大人しくきちんとしてたことに感心。
そうか、ブロンド娘がいかにも飼いそうな犬=チワワってことなのね(偏見)
まあ、実際には38歳のおっさん(おい/怒)も、飼ってますけどね、チワワ←
お元気かしら?(誰が?)
話は戻るが、このチワワちゃん、作中では二役(笑)をしてて「ほんとそっくりね」みたいなセリフもあるんだけど、この作品、こういう、客のツッコミ(「犬なんて飼い主以外には同じにしか見えないよ!」)を待ってるようなところがたくさんあって、こういうとこが今風だなと思いました。
面白かったっす。
んで、これはマチネで、今日はソワレもあったんだけど、エンピツ日記は同じ日のネタは1本しか書けないので、そっちは明日の日付で書きます。
|