てくてくミーハー道場
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2016年05月07日(土) |
『スウィーニー・トッド』(東京芸術劇場プレイハウス) |
まだゴールデンウィーク中なのでしょうか。←何をビビってる?
とすると、結局例年のとおり遊び呆けていることになり。←今さら。
ぼくが住んでいる地域では、古新聞古雑誌を出すのは水曜日と決められており、連休ド真ん中だったので張り切ってまとめていたら、ちょうど夜中から朝7時(収集時刻)にかけて暴風雨(濡れたものは収集してくれない)
・・・神様のいじわる(←きもい)
どうすんだこの紙の山(知るか)
もとあった場所に戻すとまた1年以上仕舞い込みかねないので(前科あり)玄関口に置いてあるんだが、家人の無言の抗議の視線がつらい()
どうでもいい話ですみません。
感想いきましょう(再々々・・・演なので、思う存分ネタばれしています。ただしぼくは2011年バージョンしか観てないんだけど)
なんか今回、ちょっと演出が変わったのかな?(演出家自体は宮本亜門で変更なし)
前回観たときよりも、すごくおどろおどろしく感じた。
いや、そもそもおどろおどろしい話だけども。
でも、今回みたいに(ネタばらし)いきなり「キーーーーーーーーーーン!」みたいな音が頻繁に鳴ったりしてたっけ?
申し訳ないが、こういう異音で観客を脅かすのって、演出としては一番ショボい部類に入るとぼくは思うのだが。
B級ホラー映画みたいじゃん。
あんまり感心しませんでしたわ。
実は前回の上演でぼくが一番感じ入ったのは、トッドが、それと知らずにルーシーを殺してしまうところ。血まみれホラー色満載の中で、唯一せつなく哀しい場面だった。
今回も、その場面は確かに哀しかったんだけれども、ストーリーはトッドがゆっくり嘆いてるヒマを与えずどんどん進んでいき、あれよあれよと人が死んでいく。
以前は、アンソニーとジョアンナがめでたく逃げ去るシーンがフィーチャーされてたような気がして、そこが救いっぽかったんだが、今回はそこもなんかうやむやになってたみたいな。
そういうところ覚えてないぐらい(ちゃんと観てたの?あなた)ラストシーンがやたら忙しかった気がするなあ。
ミセス・ラヴェットがオーブンに放り込まれるシーンは、半分かわいそうに思いながらもつい大笑いしてしまうんだけど(まっ、残酷ね)
ジョニー・デップ主演の映画版もぼくは観てるんだけど、あの映画は完全にブラック・コメディー的なつくりなんだよね。
ティム・バートンワールド満載で、めちゃくちゃグロいのに、登場人物がみんなかわいく見えてしまうバートンマジック。
あ、そういえば、前回しーちゃん(大竹しのぶ)のミセス・ラヴェットを初めて見たとき、ヘレナ・ボナム=カーターそっくりで笑えたなあ。さすがのしーちゃんも映画版に影響されたのか、と逆に感心したのだが、今回はすっかり「大竹しのぶ版」になってた。良い意味で。
いろいろ上手いっす。歌になってない歌(ディ、ディスってません!/大汗)すらも上手いんです。
つうか、ソンドハイムの音楽自体が不協和音の連続で、はっきり言って、あれ、絶対音感を持ってる人には耐えられないのと違うか? ぼくはそうじゃないけど、それでも「ここのハーモニー、つらい」と思うところが何か所もあった。
(田代)万里生くん、大丈夫だったか?(彼、絶対音感持ってるらしいので)
「ジョアンナ」なんか、ミュージカル系のコンサートでたまに聴く美しいメロディの曲だけど、劇中ではコーダに思いっきり不協和音がかぶさってて気持ち悪いんだよね。ただ、この曲を普通にきれいに歌っちゃうと、この劇世界に合わない。
ジョアンナといえば、今回主要キャストは2011年版とほとんど同じ方々で安心感があった中、ジョアンナは初役の唯月ふうか。
ホリプロ!(こら)
ぼくは『ピーターパン』は(笹本)玲奈版しか観ていないのですが、彼女の舞台姿は『デスノート THE MUSICAL』で拝見したことがあります。ミサミサだったよね。
これまたキョーレツなアニメ声で一瞬ひるんだ。
ジョアンナって、これまでソニンと高畑充希が演ってるんだけど、ぼくはソニンのしか観たことがなく、ご存じのとおり(ご存じかどうかは不確定では?)ソニンは超のつく実力派(充希だってそうだけど)なので、とても感心した覚えがあります。
精神病院から逃げてきてトッドに見つかってしまったときに、咄嗟に男のふりをして「ひげをそってもらおうと」と言うんだけど、女とバレバレ、という可愛いシーンがジョアンナにはあり、そこがソニンはすごーくうまくて可愛かった記憶がある。
比べちゃってゴメンなんだけど、ふうかのそのセリフは、観てて「・・・」って気になった。なんつうか、バレバレにも限度があるやろ、って感じだったの。
こんな細かいところが気になるほど、この子はまだ「幼な声がウリの女の子(ただし、歌はとりあえず上手い)」って気がしてなあ。
ピーターパン女優は実力派、という印象があるので、今後ともぜひがんばってもらいたいとは思っています。
あ、それと“乞食女”も、ぼくは2013年版を観ていないので、みっちょん(芳本美代子)お初でした。
なんか、この役、前回はマルシアだったとずっと思い込んでいたんだけど、上演記録見るとキムラ緑子さんなんだ。
えっ?! 本当に?
・・・ぼくの記憶違いか。
マルシアが、何かこの役に近い役を演ったのかなあ。・・・ホームレスおばさんぽい役と言えば、ついこないだの『The Love Bugs』だけど、もっとずっと以前に・・・(しばしWikiなどを調べる)あ、『オペラ・ド・マランドロ』か。コヤもここ(当時は「中劇場」って言ってたが)だったし。それで混同したか。
※約1年7か月後に判明※
これも勘違いで、ぼくの印象に残っていたマルシアのホームレスウーマンは、シアタークリエで上演された『ニュー・ブレイン』に登場していたキャラクターでした。・・・マルシア、ホームレス役多すぎ!(←ケチつけるなよ)
で、すんごく申し訳ないことに、キムラさんの印象がない。
そもそも初見のときは、まさか乞食女がル(←無意味なネタばれ回避)とは思ってなくて、「あわわわ!」っつってるうちに終わっちゃったからな。
ここまで書かないできた、(武田)真治君、斉藤暁さん、安崎求さん、そして、いっちゃん!(市村正親)・・・皆さん、“安定”の一言。
逆に何も書くことがなく、申し訳ないぐらいです。
ビバ、ホ○プロ。←オイ(汗)
『スクルージ』や『ピーターパン』みたいな安心・安全の良作を恒例化する一方で、こんな鉄板作(?)も持っている“日本芸能界の良心”(他の強大芸能事務所を暗にディスってますよね?)
安心して応援したいと思っております(黙れ○ャニオタのくせに)
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