てくてくミーハー道場

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2016年02月21日(日) 『GOKÛ』(AiiA 2.5Theater Tokyo)

奇跡が起きた(こら)『ふしぎ遊戯』から約1年。

へっぽこギタリスト()喜矢武豊の主演舞台第二弾へと、またもややってまいりました。

なんだか喜矢武さん、思わぬ才能が開花。

人間、何に向いてるのか、わからんもんです。










さて、金爆のライブは千穐楽までネタばれご法度なのは有名な話なんですが、これは喜矢武さんのソロ舞台ですし、かといって何もかもバラしてしまうとこれから初見の喜矢武ギャのご機嫌を損ねるので、内容に関してはシークレットのまま、ぼく的感想を記してみたいと思います(本当は楽日まで溜めておこうかなと思ったんですが、そうなると絶対に書かないで終わりそうなので)

まず、コダマちゃん(脚本・演出の児玉明子センセイ)へのご意見。

いつ謎のオカルト展開になるかとビクビクしていたんですが()、何と、今回最後まで「よいこのためのファミリーミュージカル?」で突っ走ったではないか。←最後の「?」は何だ?

これはね、ほめ言葉でもあり、半分は残念でもありです。

いったいどれくらいの割合で喜矢武ギャが来てたのか知らないし(ぼく自身も今回、喜矢武さん主演じゃなきゃ来てないからその一員と言って良いのか?)、喜矢武ギャの最頻値年齢は分からないが、それにしても内容が子供向けすぎると思った。

実は原作となった『ぼくの孫悟空』をぼくは読んでいない。だから、どの程度大原作の『西遊記』に沿っているのか知らないので何ともいえないのだが、この舞台に関しては、完全にお客さんのターゲットを間違えてると思った。

出演俳優がどんな出自であろうと、この作品は『ピーターパン』や日生ファミリーミュージカルと同様、子供(親子連れ)に見せるべきです。むしろ、子供向けとしてパーフェクトに近いクオリティの作品でした。

フィフティーズのおばちゃんが観せていただいているのが後ろめたいぐらいに。←

まず、ストーリーが変にひねくれてないし、テンポが良くアクションシーンも満載で飽きないし、何と言ってもここを一番強調したいのだが、

出演者たちのスキルが高い(主演俳優を含む)

のである!

どうだ、驚くだろ?(←オイ)


喜矢武さんに関しては、身体能力に関しては言わずもがな(でも、金角銀角兄弟を演じたお二人を筆頭に、体が動いて当たり前的な本物のアクション俳優さんたちを相手に、三十路のエアギタリストがよくあれだけ動けたなと、おばさん瞠目の至りでしたよ。口では適当なこと言ってるが、よほどお稽古頑張ったんじゃないかと思ってる)でしたが、(「月刊」で淳くんも言っていたが)セリフの明瞭さにシミジミ感服。

まあ、正直抑揚的には一本調子ではあったんだけど(だからこそ、こういう、悟空みたいな役が合ってたと言える)、もともと通る声だし発声が明晰で聞きやすい。

特に、何度も出てきた“釈迦如来”をかまずに言えてることに心から感嘆(おいこら)

いつものカミカミ喜矢武さんを知ってるギャの皆さんにとっては、感涙の極み(おい)だったのではないでしょうか。

そして、これはむしろバンド活動で鍛えられたものだと思うのだが、アドリブがうまい。

喜矢武ギャとしては満足いく作品だったと思います。



以下、けっこうすごいネタばれ










さて、ほかの出演者に関してはほめるにしても文句つけるにしても特筆したい気持ちはないのだが()、三蔵法師役のさららん(月船さらら)と、釈迦如来の声が島本須美さんだったことについてだけちょっと言いたいことがある。

ぼくが、昨日観た『Honganji』の顕如を女だと勘違い(なのか、勘違いではないのか未だに解らないのだが)したことと関連するのだが、えーと、なんで『西遊記』の三蔵法師や釈迦如来っていうと、女優が演ることが当たり前のようになってるの?

これはやはり、かつて大ヒットした日本テレビのドラマ版の大罪(こらあ)だろうな。

あまりにも大成功しすぎた。

アニメの『悟空の大冒険』(これは視たことがある)では、三蔵はちゃんと男性の声優さんがやってたぞ。

何だろ、生身の男性が三蔵を演じると、清廉さ、弱弱しさが出ないってことなのだろうか。そんなの人によると思うのだが。

だが、元男役の女優に三蔵を演じさせておいて、完全に“男役らしさ”を封印させている(今回さららんも、男役発声を全くしていなかった)というのは、一体何がしたいのか。ぼくの浅い想像力では、全く斟酌できないのであった。





釈迦如来についても、元来この人(?)はブッダなのだから男のはずなのだが、絶対的力を持つ殿上人ということを直感的に表現するには、『火の鳥』の火の鳥が女性属性であったことと同様に、“女神感”を出す意図があるのだろう。

考えてみると、日本人にとっての絶対神って、天照大神だもんね。女性神なんだもんね。感覚的にそうなるんだろうね(仏教と神道をいっしょにするとか、かなり“その方面”から睨まれそうな考察だが)

でも、『ウルトラマン』の最終回に出てきたゾフィーみたいにする手もあると思うんだが(←例えが昭和過ぎて解りません)





みたいなことを考えてしまいましたよ。全然本編と関係なかったけど。

関係ないついでに、AiiA 2.5 Theater Tokyoって初めて入ったんだけど、仮小屋みたいな造りなんだね(元々、マッスルミュージカルのために造られたと記憶している)

今の赤坂Actシアターができる前の赤坂ミュージカル劇場を思い出しました。

ロビーの感じがそっくりだった。建設業者が一緒なのかな?


ほんとに関係ない話でしたな。


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