てくてくミーハー道場
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2016年02月27日(土) |
25th Anniversary 花總まり First Concert『Especially For You』(赤坂ACTシアター) |
誰が何と言っても(別に誰も何も言ってないが)、102年という宝塚歌劇団の歴史の中に、最も大きな足跡を残した“娘役”は、ハナフサではないだろうか。
最も可愛かった娘役
だとか
最も相手役を引き立てた娘役
だとか
最もオトコ客を増やした娘役
だとか
多大な功績を残した娘役さんは他にいるかもしれないが(ハナフサはこのどれでもないとでも言うのか?!)、とにかく、“花總まり”という娘役を知らずしてタカラヅカを、娘役を語るなかれ、と言って良いとわたくしは思う。
と、気負いまくって行ってきました。
あなた、そんなにハナフサが好きだったの? ていうか、娘役のコンサートとかも行くの? ゲストが目的ではないのね?
とか意地悪なことを聞かないでください(←図星だな?)
・・・いえ、ゲストが目的云々は40%ぐらいは正解なんですが(やっぱりか)、それだけじゃなく、やはりぼくはハナフサが好きなんだ、と判ったのは、プログラムを見たとき。載ってた彼女のこれまでの舞台グラフィー(退団後も含めて)の90%をぼくは観ていた。
まあ、特別におハナが目的だったわけではないのだが(こら)、やっぱり、ぼくが「観たい」と思うような舞台は、おハナが演じることがふさわしい役が登場する作品だってことなんだろうな。
それより、以前おハナが『徹子の部屋』に初めて出たときにも思ったのは、これだけ歌劇団に対して功績のあった(元)生徒だというのに、テレビのトーク番組に呼ばれたり、単独コンサートをしたりするのに、退団後10年もかかるんだ、何という娘役差別()であろうか、ということ。
いや、娘役云々ではなく、映像の世界にデビューできたかどうかが待遇の分かれ目なのかもな(他の元娘役を見てると判る)
舞台って、つくづく地味な世界なのかなあ。
そんな話はどうでも良く、よくぞ舞台の世界に帰って来てくれましたおハナ様(←呼び方がコロコロ変わるわね)
で、肝心のお歌の方なんですが、これまた ←なぜスペース空ける?
うん。相変わらずでした。
ていうか、ぼくは昔からそんなに下手(←はっきり書くな!)だとは思っていない。
上手とも思っていないが。
声は可愛らしいと思うし、あの独特の稚拙な節回し(おいおい/汗)は、時に(「HANACHANG」とか/笑)誰にも真似できない魅力を醸し出すと思う。
今日歌った中では、「On My Own」とかは全く歌いこなせていなかったけれども、『鳳凰伝』でトゥーランドットが歌った「北京の民よ〜♪」のフレーズをひっさびさに耳にしたとたん、思わず感動で全身がブルブル。
あの“味”は、ハナフサじゃないと出せないのでは。
やはり、日本一の“女王役者”()の面目躍如であった。
さて、さすがは花總まりというわけで、ゲストも豪華。
三回しか公演がなかったんだけど(いや、「三回もあった」というべきか?)、すべてに“元夫”(4人目☆\(−− )余計なことを書くな)の姿月あさとさんがご登場して、もう一人は、最近の舞台で相手役をした“ミュージカル界の貴公子たち”三人が代わりばんこに。
ぼくが入った回は、今人生で最も幸せな時を迎えている(ひがんでません!心から祝福しています)いっくんこと山崎育三郎。
まあ、ホントは本日夜の部の方が(気持ちはわかるが、黙れ)
いえいえ、どなたの回でも入れただけで幸せでしたよ。すごい競争率だったもん。
まーよくしゃべる育三郎←
だが、おハナとのデュエットも、ソロも良かった。彼も最近ではテレビへの露出が増えたが(昔サザエオールスターズのヴォーカルだったころは、そこまで有名にならなかったよな・・・不思議だ)、やっぱり本業・ミュージカル俳優として活躍してほしいと思うのであるよ。
とりあえず、「1か月に3回芳雄君に会う」というハットトリックはならず(そんなの目指してたの?)残念であったが、明日はまたずんこの声を連荘で聴きに行きます。うふふ、楽しみ。
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