てくてくミーハー道場

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2015年04月12日(日) 宝塚歌劇団星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!−101カラットの永遠の輝き−』(東京宝塚劇場)

アラウンド100周年の宝塚歌劇団を、否、21世紀(大きく出たな!)の歌劇団を、その逞しい(コラ)腕で牽引してきた柚希礼音様のラストステージなんですが(おい、ねね姫のこと無視すんな)、男役をカッコよく描くことには定評があるけれども、派手なストーリー展開のない(あらら)柴田侑宏先生の久々の新作は、いささか華やかさに欠けたものでありました。

正直に言うぞ。

つまんない話だった。←正直すぎる!





ほんとにね、ちえが「ザ・男役」を極めていたから成り立ったようなもので、前作『ルパン三世』があまりにも面白かったので、「タカラヅカいいじゃん!次の公演も観たいなー。チケットとれる?」みたいにして来た新規のお客様が観たら、

「なんだ・・・タカラヅカって、普段はこんななの?」

と落胆の極みに陥りそうです。

そんぐらい、盛り上がらない話だった。

ああ、かつて“大恋愛物の錬金術師”()と謳われた柴田先生の筆力も、時の流れには勝てないのか。

相変わらず、コロス(というには今回は小規模だったけど)を活かした振付にスパイスの効いた謝珠栄先生の演出に若干の面白味はあったが、全体的に外連味がなさすぎて、

「まじめもいいけど、先生、たまには羽目を外してよ。だってトップさんのサヨナラなのよ」

と苦言を呈したい気持ち。

要するに、悪い意味で、とっても地味な作品でありました。

これも、何年か経って、ちえのことを「ほんとに押し出しの立派な男役だったよねー」と懐かしみながら録画を観るならば、また違うのかもしれない。

でも、今の時点では、さっぱりときめきません。ぼくは。残念な気持ちになりました。



かと思うと、セリフのところどころにびっくり仰天させられ。

特に(これ、観た人の120%が共感してくださると確信しています)、

「こいつめー!」









う。

ううう。←

何だ?どうした?アントニオ。お前に何があった???←

柚希礼音じゃなかったら(いや、例え柚希でも)、客席全員が吉本新喜劇のようにズッコケてましたよ?

柴田先生・・・花粉症ですか?(何を言ってるんだお前は)

いやいや、そんぐらいショーゲキ的でしたよ、あのセリフは。

久しぶりに、(変な意味で)タカラヅカを観た気にさせられた作品でございました。









翻って、基本“ケレン”だらけの藤井ちゃんショー(←)

今回も賑やかでした。

今回も、二丁目組合出しました。←

今回も、ギンギンギラギラでした。





で、スカッとしました。



「スタイリッシュの花組」だとか「可愛らしさの月組」だとか、「芝居力の雪組」だとか「ヴィジュアル最強の宙組」だとか言われてますが(え? 言われてない?)、星組さんはズバリ、

「コテコテ色気むんむんキザりまくりの星組」(星組だけなぜ長い?)

・・・ぼくにとって、星組こそが「ザ・タカラヅカ」(紫苑ゆうさんトップ時代より)

大阪弁と、動物柄と金色とラメが似合う、それがゆず・・・星組(おいこら)

(こっちは良い意味で)タカラヅカ観たでえー、って気持ちにさせてくれました。



ところで、今回は二階席が当たって、ちょっと寂しいと思っていたら、料金以上のお得感(ネタばれはダメかしら? 一応ボカしとこう。二階席の方、特に、A席しかとれなくてがっかりしてた方、アナタ今年の幸運のほとんど使っちゃいましたよ!←)

そして(話が時系列じゃなくてごめん)、ショーの華やかなプロローグが終わって、銀橋下手にひょこっと現れた白い制服のドアボーイ(REON-BOY)を目にした途端、目頭がじーんと(T∧T)うっうっ

これぞ生徒愛、これぞ観客サービスというものではないでしょうか。

藤井ちゃん、大好き!←

おばさんの大好物、黒燕尾の大階段群舞もありましたし、ショーに関しては本当に文句なし、久しぶりに満足感いっぱいの出来でした(音花ゆりのエトワールも、久々にちゃんとしたエトワールを聴けた、と感激してたら、この子も今回が最後か・・・何なのもう/涙)





唯一、釈然としないのが、・・・あ、こんなことは書かないでおこうかな。でも、やっぱり釈然としないな。なので隠します。

  ↓

次の公演では主役を演じる方(みっちゃんのことだ!)が、この公演に影も形もないって、それって許されることなの? バトンを受け取るはずの人が次のスタートラインにいないなんて・・・。

それとも、次のトップさんだからって、現二番手を差し置いて急にやってきておいしい準主役を演る方が塩梅がよくないのかしら?

裏事情はともかく(おいこら)、公演そのものだけは“まとも”なものを目指してほしいです。さっきと言ってることが違うかもしれないけど。








ともあれ、ちえちゃんねねちゃんをはじめとする巣立つ生徒たちの今後に幸あれ。

そして、歌劇団も、良いところは残して、変なところはどんどん改善していきますように。←


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