てくてくミーハー道場
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2014年12月14日(日) |
ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇団100周年記念OGバージョン(東京国際フォーラム ホールC) |
大して盛り上がりもしない衆院選でしたが、一応投票はしました。
(結果については多くを語らず)
閑話休題。本日夜の部を観劇。
うっかりしているうちに公演が終わってしまったので嘆いていたら、東京凱旋。
良かったわあ♪
メインキャストがことごとくトリプルキャストなので、日程を調整して制覇しようと思っていたら、やはりそれはムリで、結局一番観たい組み合わせ1回のみになりました。
うん。この組み合わせで良かった〜!
と、大満足。
ちかちゃん(水夏希)ヴェルマは、金髪ショートがクール&セクシー。
コムちゃん(朝海ひかる)ロキシーは、ショートボブもつややかに(バックスタイルが、もーこれ綺麗!)
ずんこ(姿月あさと)ビリーは歌声ふくよかかつハリがあり、今回は、どのヴェルマ役&ロキシー役も「ダンスと美貌重視」キャストだったこともあり、せめてビリーは歌のうまい人で(何を言いたいのかバレたぞ)と思っていたので、今日のチケットが手に入って本当に良かったれすうははは(←炎上覚悟)
実を言うと、ヴェルマはあとのお二人(和央ようか、湖月わたる)のは以前の公演で観たことがある。
ロキシーとビリーは以前の公演(ダイジェスト公演だったけど)でも観たお二人だったのだけど、やっぱ、ぼくの好みでありますんで(以下、多くを語らず)
あ、でも、ミネさん(峰さを理)のビリーもちょっと観てみたかった。
DVD化するとは思うんで(スカイステージでも放送しそう)、若干鷹揚に構えております。
でもま、そんなに何回も観てるわけではないけど、ぼくはこの『CHICAGO』っていう作品、好きなんだなあ。と、今回しみじみ思いました。
というか、ロキシー・ハートっていう女が好きだ。
変な言い方だが。
サリー・ボウルズはどうしても好きになれないが、ロキシーは好きだ。
『キャバレー』も、いい作品なんだけどね。
しかも、ぼくはアメリカよりもドイツの方が好きな国なんだけどね。
要するに、『CHICAGO』って色恋の話じゃないんだよね。
だから好きなのかもな。
それにしても、今回の上演でやはり一番驚異的なのは、メインキャストの皆さんよりも、アンサンブルそれも「ジェントルメン」の皆さん。
レディースの皆さんは皆元娘役だから、元男役であるジェントルメンの皆さんにとっては、リフトやなんやかやも昔とった杵柄とは思うけれども、メインキャストは全員元男役だぞ。それもみーんな上級生だぞ(それは関係あるのか?)
歌劇団の通常公演では、やはりぼくら観客にも「ヅカフィルター」がかかっているので、男役は男に、娘役は女の子に、自然と「そういうものだ」と思って観ているのだが、今回のこの作品のような、ほとんど半裸()で、フォッシースタイルの、女を持ち上げ振り回すダンスをこなしているジェントルメンの皆さんを見て、
「これぞ100周年の底力だ!」
と感動しました。
もうこうなると伝統芸能ですな、タカラヅカも。
この作品、メアリー・サンシャインというトリッキーなキャラクターが出てきますが(実はこの役、ぼくは初めてこの作品を観たときにはすっかりだまされてしまったんだけど、今回はふと「全女性キャストだと、やっぱりメアリー・サンシャインは最初から違和感出るわなー」(←ネタばれ?)と思ってしまいました)、もし、この『CHICAGO』という作品が大好き!にもかかわらず、このOGバージョンを、
「やっぱ女がやると、弱いよね」
などとディスる人がいるとしたら、それは大いなる偏見&矛盾でありましょう。
正直、現役生にはムリ(スキル的な意味ではなく、現役生には、守るべきすみれコードがあるので)な作品ではあるのですが、このOGバージョン、ぼくには心から満足できるできばえでした。
まぁ、細かいケチをつけようと思えば、ヴェルマもロキシーも、ダンス>(越えられない壁)>>歌 だったのは否めない。
ビリーは、歌は良かったけれども、昔からの癖というか、セリフは“間に合うように言うので手一杯”みたいなとこがあったし。
あ、ところで、ビリーのナンバー「Razzle Dazzle」のときに、震度は弱いがけっこう長い地震があって、ちょっと怖かったです。
キャストはひるむことなく歌い続けていたので、こちらもうろたえずにいたけれども。
あとはそうですな、特筆すべきは、
まりもちゃん(蒼乃夕妃)、スタイルめっちゃええ!
てことですかな。(おっさんかおのれは)
エロっぽかった。いい意味で。
今回は、100周年てことで上演が実現したのかもしれないけど、この作品、ヅカOGにすごく合ってる気がするので、ヴェルマやロキシーをOGが演るという“ふつーの”(それが日本のミュージカル事情)上演形態ではなく、全部OGというこのスタイルで、定期的に再演をお願いしたいものだ。
ていうか、現役生で輸入ミュージカルやりすぎ!(来年の公演予定を見て、唖然としたことだ)
がんばれよ現役演出家。
(苦言で終わってしまった)
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