てくてくミーハー道場

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2012年12月28日(金) 『恋と音楽』(PARCO劇場)

本日が仕事納めの会社は多いことでしょう。

ぼくの職場も本日は大掃除指令が出たのですが、ぼく自身はいつまでも仕事をのろたらのろたらやって、年明け一発目に締め切られてるゲラ(大量)を1本預かってしまい、正月休みなんてないやって状態です。

まぁ、みんなが休んでるときに働くこともあれば、みんなが働いてるときに遊んでることも多々ありますのでね。

そんな仕事を選んだ自分が大好き。←





てなわけで本日は、グループの時にはドームで豆粒状態なのに、ソロ(?)活動の時はこんなに(ってどんなに?)近くで見ることができる“国民的スター”SMAPの上からも下からも3番目の中間管理職(笑)稲垣吾郎さんの舞台です。

ゴロちゃんはSMAP内でも舞台活動が多いおかげで、ぼくもSMAPの中ではゴロちゃんを一番多くナマで見ている。

テレビまんまの、華奢なお兄さんです(笑)

しかし、意外なのかそうでないのか、今回初めてのミュージカルだそうです(伝説の(笑)『聖闘士星矢』『ドラゴンクエスト』『ANOTHER』を除く。ちなみにぼくは『ドラゴンクエスト』だけ観ています)

ただね、自分もジャニオタのくせにいきなりキツイこと言わせていただくと、どうも、今回は特に“ジャニ舞台独特の観客のノリ”がきつかったなあ。

空気がね。

内輪受け感がダウニーみたいに強烈に香ってる感じ。

正直苦手です。

もういっそ、『SHOCK』みたいに完全なるジャニ舞台ならこっちもその気で行くので許容できるんですよ。

でも、別にこれってゴロちゃんのワンマンライブってわけじゃないと思いたいし、今回はぼく、まとぶん(真飛聖)目当てでもあったので、「あれ・・・? 同志が、いないんですけど(汗)」みたいな不安に苛まれてしまった。

過去のゴロちゃんの主演舞台でも、こんな変な(おい)気分になったことはないので、不思議でしたよ。

いや多分、「ミュージカル」だからってんで、ぼくがゴロちゃん以外のキャストに肩入れしすぎてたのかもしれない。



さらにもっとキツく言うと、こういうストーリー、ぼくには全然刺さらんのですわ。

なんかねぇ、こういう、心が洗われるような、やさしいキモチになれるような、あったかい恋の話って、実に苦手で。

日本人の男の大半がどうしてもパクチーを好きになれないのと同じくらい不得手で。(←何だその例え?)

鈴木聡さんのホンの世界がぼくには合わなかったということで、そこは勘弁してほしいのですけど、返す刀で総代(河原雅彦)にまで斬りかかってしまうが(何だとこの狼藉者!)

総代、これ、“まじめに”演出してる?

・・・・・・・・・。

ぼくはハイレグ(HIGHLEG JESUS)の舞台は観たことがないんだけど、総代の演出って、確か「エロ」「バカ」「ショック」が身上なんじゃなかった?

こんな、子供じみたアチャラカ(おい;)な感じではなかった気がするんだが。

とにかくね、登場人物たちの芝居が、

「日本人がミュージカルを演るとやってしまう、セリフの異様なテンポとわざとらしいオーバーアクション」

の連続でね(ミュージカルを演りたおしてるまとぶんだけがナチュラル演技)

もしかして、総代ならではの、日本の一部のミュージカル界への風刺なのかな? と穿ってしまったり。

昨日の『祈りと怪物』の余韻なのか、これまた「悪意のあるファンタジー」みたいに思えてしまった。



つくづくぼくはひねくれ者です。

どうも、まじめにやってたみたいですプログラムを読むと。



ちなみに、ミュージカルで一番大切な音楽は、佐山雅弘氏による、スタンダード感溢れる「大変耳に心地よい」良曲ばかりでした。

楽器編成(4ピースジャズアンサンブル)も素敵で。

ただとにかく、まさに「ザ・稲垣吾郎」っぽいというか、すべてが上質すぎて、男はジャケット着用、女はワンピースじゃなきゃ入れないようなフレンチレストランで、ワインなど嗜みながらお食事してるような気分になってしまいました。

肩凝る(←おい)

いや実際には肩なんか全然凝らなかったんだけど、何となく居心地が悪かったというか。



出演者に関して言うと、ゴロちゃんは上記のとおり「ザ・稲垣吾郎」で、浅野和之さんは安定の名演(歌の下手さまでも!/笑)で、大和田美帆ちゃんは、実は出演者中最もスキルが高く(歌はもちろん、こういうおちゃらけ演出に耐えられる演技力がある。半端な若い女優がやったら、こういう役は寒々しくなるところだ)、菅原永二くんは、期待されたとおりの“残念な雰囲気イケメン”っぷり。

まとぶんは、役どころ自体がふわふわした感じなので、前半は彼女自身にもつかみどころがなかったが、後半で(ここネタばれ!)“実体のある女”として出てきたときの清楚さに品が溢れてた。





結論として、なんか、期待してたような苦味が皆無だったな。

苦味なんか入れ込むつもりは最初からないですよ? って言われそうだが。

お前が勝手に期待してただけだろ、と。

まぁ、いたしかたないですね。(←いいの? こんな〆で)


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