てくてくミーハー道場
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2012年09月07日(金) |
『CHICAGO』(赤坂ACTシアター) |
Ryoko Yonekura凱旋公演です(*^^*)人゛素直にパチパチ
実は彼女がロキシーを演じた日本公演版が、ぼくが初めて「ナマ」で観た『CHICAGO』でございまして。
このブログではよく知ったかぶってるけど、実は蓄積はそんなもんです。
あの時は正直ほとんど期待してなかったてのもあって、よねくりゃ姐さんの意外な(失礼)出来にびっくりしたもんです。
で、感動してその後にあった日米合作てか、日本人キャストの中に今回ヴェルマを演じたAMRA-FAYE WRIGHT姐さんが入って上演された公演もとっても楽しみにしていたんだけど、見事に仕事で行けなかった。
未だに残念に思っている。
まぁ、今回の公演でそのリベンジが果たせたわけだが。
ちなみに、その間に来日公演も観ていて、その時はビリー・フリンをKevin Richardson(元Backstreet Boys)が演ってた。
その公演自体はなぜかあまり盛り上がらなかった記憶がある。
キャスト陣はどう考えても日本版のキャストよりも実力的に勝っていたはずなのだが、客席がなんとなく醒めてたような・・・。ぼくが観に行った日だけかもしれないが。
で、今回の公演は、よねくりゃさんも含めて“ブロードウェイ版招聘”という形。
なんか、客席の熱気が全然違ったなぁ今日は。
やっぱ「客のノリ」って、公演を左右しますね。
もちろん、その熱気を引き出すほどの出演者たちの実力があったからこそなのだが。
ただ、ここ以降、ちょっと残念なことを書かなきゃいけないんだけど、初見の時にあれほど感動したよねくりゃさんの出来が、ほかのキャスト陣と比べて、かなり だった。
うーん、英語のハンデ、ではないんだよな。いや、英語も確かにカタコト気味だったんだけど、それはむしろ、ネイティブの米国人が聴いたら、「カタコト英語をしゃべる、あどけないジャパニーズ」って風に見えて逆に効果的だったかもしれないとも思うのよ。
たとえば、ぼくらが韓流スターが「アリガト、ゴジャイマシュ」みたいにしゃべってるのを聴いて、彼らを実際以上に幼く感じるのと同じような効果があったと思う。
ロキシーって、もともとノーティキャラだから、日本では「姐さん」風格のよねくりゃさんでも、アメリカでは少しは幼く見えたほうがいいと思うし。
やっぱりあのー、唄でしょうね・・・。
基本的声量や“余裕”が全然足りてないわけだった、やはり。
これは残念なことだった。
日本版の初演では、よねくりゃさんの余裕のなさが、そのままロキシーが「アタシ有名になりたいの!」っていうガツガツした役どころにマッチしてて、それが良い方に作用してた。
でも、今回ぐらい他のキャストと力の差がありすぎると、「がんばれよ」って優しい気持ちにまで上がらない。
「おととい来なよ」みたいな気分になっちゃう(←きついぞ! 今日も)
「WE BOTH REACHED FOR THE GUN」の人形振り(?)なんかはよねくりゃさん上手で、ぼくも2009年に観たロキシー(誰だっけ? プログラムが見つからない・・・)よりも好きなのだが、一番大事な「ROXIE」の、主役オーラのなさは、ちょいと悲しかった。
男性ダンサーたちに埋没してるんだもの。
アムラ姐さんが冒頭の「ALL THAT JAZZ」からすっかり会場全部をトリコにしてしまったのと比べて、あまりのていたらく。
う〜ぬ、期待しすぎたか。
ただ、公演全体は今回すんごく良い出来上がりだと思います(←映画版も入れて3回しか観てないくせに、よく知ったかぶるよな)
すごく面白かった。堪能できました。
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