てくてくミーハー道場

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2012年03月03日(土) 『ビューティフル・サンデイ』(ル テアトル銀座)

あさこ(瀬奈じゅん)・・・仕事多いねー(←いけないっ?/怒)

さすが東宝芸(略)





今回は、公演がまだまだ続行中なので、あからさまなネタバレしません。でも、ネタバレといえばネタバレなところもあるかもしれない(←どっちなんだ)



このお芝居、第三舞台の作品だったんですね。知らんかったれす(あんまり思い入れが、な/略)

今回で三演目なのかな?

なことはどうでも良くて。

うん、やさしい良い作品でした。

出てくる人、みんな良い人。

心に悪魔を飼ってるぼくには(オイッ!)、若干スルー対象かもしれない。

第三舞台自体が、実はそうなんですよ。ごめんなさい。

クライマックス(“ヒロ”が“秋彦”に重大な告白をするところ)では客席の95パーセントが嗚咽していたのに、ぼくは「はぁ・・・そうなの。そうなのね」としか思わなかった。

まあ、いつもなら、「いけません? 感性は人それぞれでしょっ?!」と開き直るぼくなのだが、あまりにも多勢に無勢だったので、自分の冷酷さに冷や汗が出ました。まじで。

だけどね、何にも感じなかったわけではないんですよ。

むしろね、登場しない“秋彦の母親”に一番感情移入してました。

息子がゲイだと知ったら、自分だったらどんな態度をとるんだろうな。

息子いないけど。

でも、(いないからこそ気楽に言えるのかもしれないが)ぼくだったら、我が子には“自分に正直に”生きてほしいな。

この芝居の“秋彦の母親”も、そんな、懐の大きい母親で。

そこになんかじーんときた。

実は、「息子(それもたった一人の)がゲイ」って人が身近にいたから、他人事じゃない気持ちだったのよね。

彼女も、最初はめっちゃショックで、ずーっと悩んで悩んで、でも、最終的には息子の生き方を尊重した(と聞いているが、本音としては「諦めるしかなかった」のかもしれない。そこまで深い仲じゃないので、ぼくに本音を教えてくれたのかどうか分からないから)

気取った理想論かもしれないけど、息子の伴侶が異性だろうと同性だろうと、そういう人を見つけてくれただけで、親としては肩の荷が下りたと、ぼくなら思う。

なかなか結婚できずに親にさんざん心労をかけたぼくならではの感想であります。



もうちっと深く掘り下げてみるか。(ここ以下、大いにネタバレかも)

ぼく自身一番感情移入ができたキャラクターの“秋彦”。

自分の領域に他人が入ってくるのがとっても苦手なところなんて、あまりにも共感できすぎて、ざわざわしちゃいました(^^ゞ

彼は実は「同性愛者」なんじゃなくて、「アセクシュアル」だったのかもしれない。で、天文学的な確率で“浩樹(ヒロ)”に出会った。

こう考えると、めったやたらにロマンティックで女子好みなお話である。

でも、単純に、ヒロのせりふにあったように、彼にとってヒロは、無害な「かわいそうな子猫」に過ぎないのかもしれない。

・・・でも、それでもいいじゃない。(へえ?)

愛する対象を、持てただけでもさ(←すさんでますねー、ておどるさん)


ヒロは、脚本の中谷まゆみ女史が、とっても感謝しているというご友人(ゲイ)がモデルらしい。

こんな心の優しいゲイ男子と親友になれて、うらやましい限りです(皮肉くさい書き方だが、本心)

あのね、最初そのエピソードを知らないで芝居を見ていて、ヒロがすぐにちひろ(これがあさこ)と親しくなるじゃん?

「ゲイがみんな女に優しいとかいう幻想抱くな!」

って、思ってたわけですよ。なーんか腐女子っぽい勝手な思い込みだなと。

でも、そういう下地があったんですね。すみませんでした。

まあそれはそうとして、ヒロはずいぶんと“いい子”すぎるなあ・・・ぼくには。

こういう子に出会えるのは、やっぱり天文学的だと思うなぁ。


ちひろ。

まあ、こんだけぐいぐい派じゃなきゃ、芝居が成立しませんよね。

でも、正直、本当にこういう女がいたら、ぼくは嫌いだなあ。

あさこが演ってるから、許せただけで(こういう観方は良くないですね・・・反省してます)




役者について。

葛山信吾くんとあさこについては、今まで何本か作品を見てきて、いやみのない素敵な役者さんだという印象そのまんまでした二人とも。


桐山照史くん。

関西ジャニーズJr.ってのは知ってたよ。ジャニーズのバラエティでちょっとだけ見た記憶もある。

でも、ちゃんとお芝居を観たのは初めて。

普通に上手でした。

歌も普通に上手でした。

なんとなく印象が風ぽん(風間俊介)とかぶるなあ。目元が似ている。

ヒロがそうであるように、まさに道端で震えていたら拾って帰りたくなるような、捨て猫っぽい(どっちかというと、犬っぽいけど)男の子を、上手に演じてた(“素”はそうじゃない気がする)

着実に実力を蓄えてってほしいですね。←こういう当たり障りのないことを書くときは、ズキュンとこなかったパター(略)



以上であります。あんまし熱意がない感じでしたね。すんまへんでした。


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