てくてくミーハー道場

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2010年02月18日(木) 『THE 39 STEPS−秘密の暗号を追え!−』(シアタークリエ)



めっさ笑ろた!(≧∇≦)




傑作です!



実は、そんなに期待してなかった。

「多少でも笑えるならいいかな」程度の期待で行ったのだ。

単に、浅野和之さんが出てるからってだけの理由で。

行って本当に良かった。



出演者は全部で4(?)人。←この「?」にも、意味があります(笑)

登場人物は、139人ぐらい・・・らしい(ここで既に期待できるっしょ?)

元ネタは、ヒッチコックの『三十九夜』という映画らしい。

しまった! 観たことない!

・・・大丈夫。

予備知識、必要ない。

でも、もし観たことある人は、百倍面白かったのかも。

ロビーで、その映画版のDVDを500円で売っていた。

安い!

これ観て、もう一回行こう! て気にさせる。

商売上手い!!(こら)



原作はサスペンス・ミステリーなのに、やたらと笑える。

でも、ここをぼくは一番強調してほめたいのだが、作り手が、「面白いでしょ? うへへへ」みたいに、自分で喜んでない。

最近時折テレビの中で散見される「やってる本人たちが笑ってしまってるんで、客もつられて笑ってしまう」みたいなんが、ぼくは正直大嫌いである。

時々、思わずつられて笑ってしまった時など、心底うんざりしてしまう(なら見んなよ・・・)

なので、今回の芝居には、実に満足できた。

出演者は、どんなギャグをやっても、自分では笑っていないのである。

いわゆる「キートン or チャップリン方式」(そんなネーミングあるのか?)である。

こういうのは演者に力がないと成立しないから、ますます好きなのである。


そう、思いがけず(と言っては失礼だが)、演者全員が素晴らしかったのも、今回の大収穫であった。

お目当ての浅野さんはもちろん、石丸幹二(たとえ「歌」がなくても)と今村ねずみ(たとえ「ダンス」がなくても)には何の心配もなかった。

だが、高岡早紀って大丈夫なのかいな?・・・と、失礼な危惧を抱いていたのだ。

主に映像畑で活躍している彼女のナマ芝居は、『表裏源内蛙合戦』や『蜉蝣峠』など、いくつか拝見しているはずなのだが、実はほとんど記憶に残っていない。

で、その「映像」自体もほとんど観たことなく、むしろ、失礼ながら、ここ数年は、なんか本業より“週刊誌方面”でのご活躍ばっかり印象に残っている。

なので、

「女優としてはどうだか知らないが、いかにも男ウケする雰囲気だよね彼女。それで生き残ってるんじゃない?」

という大変失礼なイメージを抱いていたのだ。

ところがどっこい。

思った以上にすごく達者な女優さんであった。

で、なおかつ「男ウケ」する。

ヒッチコックの映画によく出てくる、「演技力はどうかわかんないけど、とりあえずブロンドの美人」というヒロインに、まんま、びったしハマっていたのである(しつこいようだが、高岡早紀本人には、間違いなく「演技力」はありました)



いやーとにかく収穫の舞台であった。

唯一、残念なことは、こういうシャレたコメディがどうしていつもウエストエンドとかブロードウェイ産なんだろう・・・? と思ってふと気づいたのだが、日本産のこういう作品だって、本当はたくさんあるのだ。

いや、あったのだ。

たった数人で『レッド・クリフ』を完全(?)再現できる劇団も、かつて存在したのだ(いや、今でもどこかに存在するのかもしれない。ぼくが知らないだけで)

ああ、また観たいな・・・、惑星ピスタチオ(あっ、名前出しちゃった)


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