てくてくミーハー道場
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| 2010年01月23日(土) |
『壽初春大歌舞伎』夜の部(歌舞伎座) |
いよいよ歌舞伎週間に突入。
しかし、ちょっと遅かりし由良之助(は大阪松竹座)の感。
どの小屋も、たっかい席しか残っていない!(このご時世当たり前)
演舞場の夜の部は、売り切れ!(考えるまでもなく当たり前)
まぁとりあえず、時間に間に合った小屋からドンドン観ていこう、と、本日は夜の木挽町へと突入いたしました。
「春の寿」
いきなり由良之助←だから、今月それ(『忠臣蔵』)演ってるのは、松竹座!
ジャック休演(×_×)
初日からだったんですって?(←知らんかったのかよ?!)
で、19日に復帰されて、またすぐ休演と。
いきなり出端をくじかれ、「どうでもいいや」と大失礼な客に成り下がる。
でも、一応最初から最後までちゃんと観た。
観たけど、別段の感想はなし。(←ほんとーに大失礼)
代役の魁春丈は、技術はともかく(大々失礼!!)品格は、あった。それで充分だった。
「車引」
めっちゃ大一座。
平均年齢スゴすぎ。
見応えも充分。
こういうのを観てると、将来「平成の菊吉じじい」になってしまうのである。
というか、ぼくは今の海老蔵、松緑、菊之助が「平成の三之助」たら言われてた時の、初顔合わせの『車引』(平成5年5月歌舞伎座)を観ている。←出たぞ、自慢が。
めっちゃ下手やった(おい)
で、多分、30年後ぐらいにこの三人が「大顔合わせ」とか言われるようになった時(それまで生きてるか? ぼく)に、それを観ながら、
「こんなハナタレ小僧どもを観て喜ぶんじゃないよ。平成22年の正月には(以下自慢話続く)」
とか一人でしゃべって、若人に煙たがられるんだろうなメイビー。
でも本当にステキだった(特にトミー)
「京鹿子娘道成寺」
今月の夜の部は、これがお目当てという方も多いのではないでしょうか。
まぁぼくもそうだったのですが、実を言えばぼくはなかむら屋の『道成寺』には、初見の時からいまいち「?」感をぬぐえない。
ほかの方々に比べて、すごくわちゃわちゃした感じを受けるのだ(特に後半)
確かにこの踊り、めっちゃ運動量が多いのだろうということは、ぼくだって素人ながらに知ってる。
でも、こんなに「動いてまっせー」みたいに見えちゃうのって、良くないのでは? と思うのだ。
ほかの方々は、内情はともかく(たとえば、とってもお年よりなアノ方とかにしても)「全然しんどくないですけど?」みたいに踊ってらっしゃる。
何より、たとえ花子の正体が「蛇体」だったであれ、どの方もラストまで“女方”であるというスタンスを崩さない。
なかむら屋は、後半とにかく大暴れして「がっし」と立ってしまうのだ。
『鏡獅子』だったら、それでいいんだけどねぇ。
ただ今回のぼくのお目当ては、なかむら屋よりも、押戻しにご出演の成田屋さんなんである。
五月人形のような元禄見得を目に焼き付けて、これでインフルエンザ完全回避(←だからそうじゃなくて、自分で予防しろって)
「与話情浮名横櫛」見染から源氏店
フクソメって、いつの間にかコンビになったんですね(いや、そういうわけじゃないんだろうけど)
フクは、大叔父さま(六代目歌右衛門)の物まねみたいになっとる。
ソメソメは、与三郎を二枚目に作りすぎてて(いやだって、与三郎は二枚目でしょうが実際)なよなよしすぎな感じ(前半)
後半の「切られ与三」も、いまいち線が細い。お富とすごーい年の差カップルに見える(いや実際そうなんだけど・・・役者の“地”が出すぎるのって良くなくない?←本日二回目)
この二人以外の方々は全員良かった、という、ちょっと頭のてっぺんが痒くなるような、ヘンな幕でした。
と、スタートダッシュはこんなもんで(やっぱ、ジャックの休演が響いた・・・(−−、))
明日はどのコヤに行くにせよ昼の部であるから、早く寝ます(って、既に1時半ですよ!!)←例によって時刻詐称
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