てくてくミーハー道場

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2010年01月16日(土) 『FUNNY GIRL』(赤坂ACTシアター)

明らかにこの作品の方がオサには合っている。と間違いなく申せます。←何と比べて? とか訊かないように。



本人にぴったりのキーで(ほら、すぐ毒を吐く)思いっきり気持ちよさそうに歌いまくるオサさんが観られて、ておどる安堵いたしました。

これでこそオサだ\(^^)/

だが実を言うと、舞台を観ながら聴きながら、バーブラ・ストライザンドの影がちらついてならなかった。

全くもって彼女のためにあるようなストーリーだったからだ。

完全にノンフィクションではないけれども、このお話は、実在のコメディエンヌ、ファニー・ブライスの生涯をモデルにしたお話なんだそうだが(日本で言えばミヤコ蝶々か?←なぜすぐそうやって自分の分かりやすいジャンルに例えるのだ?)

ほんっとバーブラがやりそうな話なんだもの(−−;)

結婚すると幸せになれないタイプの女性、それがバー(失礼だぞ)

てか、70年代以降のアメリカの女性向けドラマの典型のような(なぜ素直に感動して終わらないのだ? キミは)

王子様だと思った男が、実はそうではなくて、女が自立すればするほど、がんばればがんばるほど、幸せは遠のいていって・・・みたいな話(いーじゃないですか、普遍のテーマでしょう?)

・・・女は、自立しちゃいけないの?(そうとは言ってない)

男のプライドを傷つけない程度に、がんばらなきゃいけないんだよね(だからそうとは・・・)



スミマセン。私情が入ってしまったようです。



ショー部分の演出が粋で小奇麗だなぁと思っていたら、演出・正塚晴彦先生だったのか!

だから、オサものびのびしてたのか!(それだけじゃないとは思うけど)

でも、オサだけじゃなく、出演者皆さん良かったです。

ニック役の綱島郷太郎さん、めっちゃ芝居上手い。一見プライドの高い器量の小さい男なんだけど、その「小心さ」に説得力がある。

お名前は耳にしたことがある程度で、こうやってちゃんとお芝居観るのは初めてだったのだが、底力を感じました。

そんで(橋本)じゅんさん、実力があるのはもちろん前から知っていたが、やはりそのルックスから、どうしてもコメディ・リリーフになってしまうじゃないですか(失礼山!)

今回も確かに一見そんな役回りには見えたのだけど、このエディという役は、主人公ファニーの少女時代から大スターになり中年になるまで、小さな恋心を隠してずっとそばに寄り添っていた天使のような人。

こういう人をこそ「二枚目」と呼ぶ。

そう、二枚目なのよぉ〜じゅんさん!

それでいて、客いじりも任されており、しっかりとお務めに(でも、ぼくが行った日は若干客の反応薄かった・・・ゴメンね恥ずかしがり屋で)


ファニーのママ役のウタコさんは、とってもきゃしゃなのに大木のような頼もしさを全身から発している。

ちゃっかりしたオバチャン役の田中利花さんも、んー、この人が出てくると、まさに舞台面が“ブロードウェイ・ミュージカル”になるのよね。



というわけで、作品としてとても綺麗にまとまっていた、良い方の意味での「ウェルメイド」な作品となっていました。

もしかしたら、ぼく自身が「タカラヅカのノリ」に慣らされちゃってるせいなのかなぁ・・・? と、思わないではないのだが。

でもね、実際“群舞”を演出させたら宝塚の演出家は上手いですよぉ皆さん。

大勢の動かし方をご存じなのよね。

他の作品観てても、そう思うもん。

そんなことを実感した作品でもありました。


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