一日中車内にいたが、結構楽しかった。同じコンパートメントになったおじさんはゲーム・ウォッチをやっていた。狼が落ちて来る卵を次々に受け止めるゲームで、四個地面に落としたら終わりというもの。上段にいた二人は、一日中寝ていて何も食べなかったみたいだ。私は『真夜中は別の顔』の上巻を読み終わった。 途中の駅でアイス・クリームを売っていた。すると、老若男女、ほとんど全員が買っていた。私も食べてみたが、ほとんど何の味つけもしていなくて、アイス・クリーム本来のおいしさがわかるようになっていた。 ウズベキスタンの少年二人と友達になった。キエフで勉強していて、ペテルブルクの恋人に会いに行くところだそうだ。日本の車の値段などを聞かれた。ウズベキスタンでの生活はよくなくて、日本へ行きたいと言っていた。中国人と違って、就学生として日本に来ることもできないのだろうか。
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