げっかん かちょうふうげつ
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 雨の朝 花の空気




雨ではじまった休日、
傘を持って、昨日も行った桜並木の下へ。

昨日、どこか硬かった景色、
今日は、空気にあたたかな色。
一層ふくらんだ花の息のせいかもしれませんね。

そんな桜並木を独占しつつ、歩いていくと、
一つ、二つ咲いているのを、発見しました。

今月の写真は
もちろん、桜ではなくて、桃の花びら。
季節のバトンタッチ。


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2009年03月20日(金)



 できれば じゃまを・・・





この写真を撮ったとき、少し離れいる場所で、
絵を描いている人がいました。
この梅を描いているわけではないので、
撮らせてもらうことにしましたが、
私のカメラはうるさい、ちょっと気が引けます。
(機械音なので、消せません。)

それに、この梅の木。
わざわざ見るやってくる人もいて、
(もう何年も見続けている馴染みの梅の木です。)
そうなったら、休憩にしようと決めて、撮りはじめました。

梅の木はわりに背が低いので、
撮っていることで、
花を散らしたり、枝をそこなったりしないように
かがんだり、のけぞったり。
写真を撮ることよりも、
そこに梅の木があることが、なによりも大事なので、
大事なものを優先。

幸いにして、
絵を描く人は、変わらず単調に手と首を動かしているし、
だれも来ません。
そしてようやく、
私自身が邪魔されたくないなと思い始めます。
そうした時間の中で撮った一枚です。

梅は、ごまかしがきかないのです。
下手も上手いも、何も考えてないゆえのそのまんまとか、
ずばり出てしまいます。
毎年撮るけど、たいしてよいものはないのですが、
この日撮ったものは、何枚からか、選び迷いました。


これからさらに暖かくなると、
「オレサマ写真家」が出没するので、
うんざりするのですが、
この日のようなことがないかなぁと、
どっか人の少ないところに出かけてみようかと、思うのでした。

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2009年02月14日(土)



 伝える 伝わる 伝わる




風邪がなかなかよくならず、寝ている日も多くなっていた一月。
なぜだか、くしゃみばかりしていた一日の終わり、
一本の電話がありました。

年配の人らしいその声に、聞き覚えがないので、
初めは怪しんでいました。

静かですこし遠く、ゆっくりと丁寧。
仕事として電話をかけているらしく、
「どこのだれ」を明かす言葉は、少し長く、
その途中で、やっと私の中で、
(あれだよ、あれ・・・)

その途端、
「すみませんっ!」
と、謝りたいような気がして、
事実、頭をさげていたらしいのです(家族談)。


要件は、ささいなこと。
私の意図したことが、
人から人へ、最後まで届いたということ。
電話からは、とても丁重に扱ってくださったような感じが
伝わってくるようで、
頭がさらに下がります・・・。

無視されて、当然だとも、
どこまでか伝わったとしても、ただそれだけのことで、
「それから」を、わたしが知ることは、
まずないなと、思っていました。
だから電話の主には、
「コトの顛末を連絡をしない」という選択肢も
大いにあったはずなのに、この電話。


連絡を待っていたわけでもないのに、
するっと、気持が軽くなったような
神様の目ざましのような電話でした。


一見、ちいさいけど、ひとからひとへの、確実なこと、
あるいは、それを感じること。
それは、目には見えないし、
感動した、うっとりした、酔うとか
そんなつよいことでもないけど、
波紋が音も立てず、しずかにひろがる、そんなこと。


今はこんなことしか書けないけど、
これには、続きがあるように気がして、
それをいつか、みなさんに話せるといいなぁと
思っている一月です。

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2009年01月23日(金)
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