ちりまい。
依居 【MAIL】
- 2004年10月28日(木) すきなひと。
はじめまして。
依居です。いおり、高2。
単刀直入に言うと、いおりには好きな人がいます。
いおりは女の子です。
だけどいおりは女の子がすきです。
これはつまり女の子が女の子をすきだということです。
気持ち悪いと感じる方はどうぞご退場あそばせ。
いおりは、とある女子高に通ってます。
それ自体いかにもあやしげだもの。
これから、その恋について書いていきたいと思います。
覚えていることに意味があるのかは別にしても、
ものは忘れてしまえばそれまでです。
だから、記録しておく必要があると感じたわけです。
それも、他人の評価という監視の元に。
よろしくおねがいします。
- 2004年10月29日(金) かのじょ。
今日は彼女がどんな人だかを書きます。
彼女は、同じクラス。
出席番号はひとつ前。
いつもキャンキャン笑ってて、
コロコロかけまわってる。
一言でいうと、犬ってかんじ。
みんなにかわいがられる人気者。
背はちいさくて髪はショート。
女の子だってのを忘れるくらい男っぽい性格で、
すごくやさしい。
(たまにちょっとケチ。)
ぶっちゃけ、これが恋愛感情かはよくわからない。
でもしらずしらずのうちに、
目で追ってる。
別の子と仲良くしてると嫉妬してる。
会いたいなぁって思ってる。
友達にこんなこと思わないかなって。
だからそれを確認するためにも、
はやく日々かんじることを残したいのであります。
あぁ。いそがずあせらず。
- 2004年10月30日(土) じゃれあい。
(申し遅れた。この日記では彼女をゆきと呼びます。)
今日は模試だった。
休み時間。
あたしがかったコールドドリンク(缶)を
ゆきのほっぺたにおしつけて。
「バッカ!つめてぇ」
その仕返しにトイレから帰ってきたら
ジュースの中にお菓子が入ってた(まじで)。
「やりすぎ!つーか飲めねぇじゃん」
そんなんで、ぶったりけったり追ったり逃げたり、
馬鹿にし合って、笑いまくってる。
わけもわかんないのに。ばかみたいに。
もう、ゆきはほんとかわいい。かわいいなぁって思う。
なんか、ほんとに犬みたいなの。
ついなでてあげたくなるし、
つい抱きつきたくなる。
これが恋かなぁ、とか思う。
ゆきといるときは、ばかみたいにじゃれあってる。
高校生とは思えないよーなことばっかしてて。
ゆきは、いたずらっこ。小学生みたいなことばっかしてるのに、
めちゃめちゃ楽しくて、みんなをひきつける魅力があって、
ゆきといると、みんなゆきのペースにまきこまれる。
なのに頭はめっちゃよくてね。
勉強もよく教えてもらう。タメなのにさ。ゆきはお医者さんになるの。
そこが不思議っていうか、すごいなぁって。
- 2004年10月31日(日) クレイジー。
今日はひきこもり。
ゆきに会いたい。
夜になるとメールとかしたくなる。
だけど我慢する。好きなのをバレないようにする恋愛なんて、
めんどくさすぎる。
なんなのこれ。って気分。
つづき。ゆきがあたしを好きだなんて。
ナルシズム全開みたいなかんじだけど。
先日修学旅行があって。
それですごーーーーく仲良くなったのね。
班はちがったし部屋もちがったんだけど。
その話をちょっとずつしていきます。
あたしと二人部屋で一緒だった子は、
幸いにも、とゆうか。はやく寝ちゃう子で。
あたしがつまんないってのを理由に、
ゆきが毎晩あたしの部屋に遊びにきてた。4泊ぜんぶ。
それも朝まで、ダブルベッドでふたりで寝てた。
あやしいでしょ。
一晩目。
たくさんしゃべった。
思い出すとはずかしい。けどうれしい。
ゆきはこんなしゃべったの初めてって言ってた。
あたしもゆきがこんなしゃべるなんて意外だった。
色々打ち明けてくれたの。たぶん、あたしだけに。
それがうれしかった。
あたしだけってのが。
ねっころがって交わした会話。
「ほんとに、信頼できる友達って、うち、いないかも」
「なにそれ。さみしいこと言うじゃん」
「そこまで仲良くなった友達っていない・・・うん。いない。」
「じゃあ、信頼してもいいよ」
「・・・。信頼ってするって言ってするもんなの?」
「うーん。でも、しようって思ってみるのは勝手だよ。
それでできるかどうかがそこだよ。信頼」
いつもぶっきらぼうにあたるゆきの、
冗談で友達じゃないとまでいうゆきの、
きけるはずもなかったゆきの口から出た言葉は。
かわいくて仕方なかった。
あたしはもう変態。もうクレイジー。
- 2004年11月01日(月) ほんのり本性。
とりたくもない冷たい態度をとってしまう。
それはあたしが本能的に卑怯なかけひきをしてるのかもしれない。
気を惹きつけるためには、押すだけじゃだめだとかいう。
それは周りがそうさせてるとあたしが思い込んでるのかもしれない。
好きなのを悟られたくないのは、ゆきにじゃなくて、周りにだから。
ゆきは最近、お手を覚えた。笑
ていうのは、お手っていうと、ちゃんとお手するの。
めっちゃかわいい。と、だいひょうばん。
まぁ、変態ですから。
さてさて。修学旅行の話。
一日目。そんなわけで。
進路について、
友達について、
過去について、
恋について、とか。
を、しゃべった。えんえんと。
結局、寝たのは5時半で一時間しか寝なかった。
だけどうれしかったよ。
ゆきとあたしだけの時間が。
だけどぜんぶ順風満帆なんてことはない。
ライバル、じゃないけど。
ゆきを特別気に入ってる子がいる。
その子がゆきを、そういう目で見てるかどうかはわからないけど。
その朝、朝食で、
「5時までおきてたんでしょ〜?ふたりで何やってたの」
さんざん問い詰められたり。
うるせぇよ。とか心のなかで悪態をついて。
「気づいたら5時だよー!びびったーほんと」
適当にかわしておいたけど。
女ってこわいですのね。ホホ。
- 2004年11月03日(水) ながいながいながいながい。
手に入れたいと思う。手に入れようとしてる。だけど、手に入れたところであたしはどうしたい?わからない。ならなぜ手に入れようとする?恋をするとそういう疑問に必ずさしあたってはむなしい気分になる。それなのにゆきが恋しい。とか。馬鹿らしい。たぶんあたしは恋に恋をしてる。いつまでたってもあたしはそういう恋ばかりしてる。なんかむなしい。どんどんむなしくなってくる。あたしがこの歳まで積み上げてきたのはそういうむなしいものだったのね。なんて思ってまたむなしい。もうどうしていいかわからない。よくわからなくなってる。それと同時に、今、ゆきがわからなくなったりわかったような気がしたりしてる。それに振り回されてなんだか不安になったりしてる。昨日、どうしようもなく恋しい気分になって、結局メールしてしまったのです。「ねーねーねーねーねー。」「何さ!?」「ひま?」「いつ?」「今ってか、今日コレカラ」「電話ですか?」「ひまならしよぉぉ(^O^)」「やだ。」「なにさ。どうせひまだろ?」それっきりメールが途絶えて。しつこいかなとか嫌われたかなとか不安がやまなくて。(まだちゃんと書いてないけど、修学旅行でとにかくたくさん話して、帰ってからも長電話したりしてて。今はちょうどそのほとぼりがさめはじめたかんじなのですが。)たった20分くらいして、いいよってメールが来て。それで電話したんだけど。なんだかさめたかんじで、何言っても「ウン」しか言わないし。誰なんだろって思った。いつも冗談でこんなこと言ってくるんだけど「ってかもう近よんないで。もう話しかけないで」「いいよ別に。ちかよんないから」「うん、そうして。」なんてそんな会話。なんだかそれも冗談に思えなくなってきて。なんか傷ついた。ゆきは多重人格とかなんじゃないの?ってくらい気分屋なとこがあって。本人も、「自分でもどれが本当なんだかよくわかんないから。」とか言ってて。あたしは「じゃあ、反抗的なときのゆきが言ってることは、真に受けないから。」と言った。ゆきもうなずいて、そういうことになってた。だけどなんか、電話のむこうでゆきが言ってること聞いてたら、それもほんとなのかなって思えてきて。あーゆきがあたしに言ったことは全部うそだったのかなって。うらぎられたきぶんだった。それでも9時くらいにちょっと用があって電話をきらなくちゃいけなくなったときに、それでもまだ電話をきりたくなさそうなゆきがいて。それでなんとなくほっとして、「じゃあ、済んだらメールしてよ?」「うん。」「じゃあね」電話を切った。10時すぎ。メールがきて。再び電話。夜な夜なふたりで話したときのゆきに戻ってた。賺さず聞いてしまった、「てゆうかさぁ、さっきの誰?」「なんで?」「何あの冷たさは。裏切られたってかんじだよ。ちょっと傷ついたぁ」「だから真に受けないでって言ったじゃん」「言ったけど。どれを間に受けていいかわかんなくなるよ」「わかってよ」「わからん」「うーん。じゃあ今を真に受けていいよ」「でもさっき、冷たいときは、そのときを真に受けていいってかんじだったよ」「いいよ、受けなくて」「そしたら、今のも受けられなくなる」「なんで。受けてよ」「うん。じゃうけるよ。なんかもう、わかんないね」「それをわかってよ」「わかった。わかるようにがんばる」。思い出すとわけのわからない会話ばかり。結局一時半まで話してた。なにを話してたかなんて覚えてないのに。けど電話を切りたくないそぶりだとかがちらちら見られて、そういうので安心してみたり。するたびに、やっぱり恋だなと思ったり。今日目覚めたら「なんだかぽっかり穴があいたようだ」っていう形容がぴったりの気分だった。朝のさわやかな空気にもうどうしようもないやるせない気分。とりあえず自転車でぷらぷら散歩してきた。新しいトリートメントとマスカラを買って、すぐに帰ってきた。部屋の片付けをした。たくさんのものを捨てた、あたしはものを捨てるのが本当にすきだ。一番効果的なストレス解消法だ。ご飯を食べて、ごろごろして、ギターをいじったりして、本を買ってきて読んだ。すこし勉強をした。そういうことをしながら頭のどこかでぼんやりゆきのことを考えている。だけどいままでとちょっと違う。いままでと違う形でだけど確かに頭からゆきは離れない。もしやさめてきたのかなとか思ったり。落ち着いてきたんだろうと慰めたり。なんだかもうどうしていいのかわけがわからない。だけどとにかくゆきが離れていくことをこわがってる。はぁ。たぶん意味わかんないと思うのですが面倒なので読み返しません。へこむとこまでへこんだので、明日からはしゃきっといきたいとおもいます。あーすっきりした。
もしここまでお付き合いいただいた方がいたらありがとうございました。
- 2004年11月04日(木) ケータイの電源は入れない。
いろんなことを考えすぎて、
もう考えるのがいやになってしまって、
誰とも会いたくなくなってしまっていて、
今日、
学校ではほとんど言葉を交わさなく、
ゆきとも一度もことばを交わさなく。
むなしい気分でいるはずなのに。
のに涙はでない。
そして誰かを猛烈に殴りたく。
妙な気分でいます。
なんでこんなことになったんだろうか。
とにかく誰とも話したくないので、
ケータイの電源はいれません