2013年02月26日(火)...疲労感

 自業自得、かもしれない。そう思えば思う程、焦燥感に駆られて息が出来なくなる。ごみ箱で腐るだけの愛情が注がれても、何の意味が在るのだろう。

2013年02月22日(金)...穏やか

 揺ら揺らとした淡い眠気に襲われて居た。下腹部がちくちくと痛む、其れさえ気にならない程に、ゆったりとした静けさに包まれている。
 ひとり、がほっとする今と為っては、其れが堪らなく気持ちをざわつかせた頃が、少し、懐かしく思えた。

2013年02月19日(火)...煮魚

 霜降りをしながら、思う。こんな風に。不必要で、完成を損なう何か、を、取り除くことが出来れば、少しは、展望が持てる筈、なのに。

2013年02月18日(月)...箱庭

 明々と照らされた部屋でひとり、時間を浪費して居た。加湿器と暖房器具が吐く呼吸に満たされた其処は、何不自由無く、ただ、こうこうと音だけが響いている。
 窓の外は雨で、多分、冷たい。

 ベッドの下に隠した、オルファの其れは、手を伸ばせば届く安堵と成って、行動を留めていた。

2013年02月16日(土)...回雪

 扉を開けて、思わず身震いをする。其の、綺麗な白の鍍金も、融かせばきっと有害な何かに違いない。嘘で覆って、醜悪な真実を隠す、世界其のものだと思った。きらきらした何か、は総じて、碌なことが無い。

2013年02月14日(木)...久々

 其の銀色の鋭利な慰みで曳いた紅は、全身に歓喜を齎した。ティッシュに落ちた其れを恍惚の面持ちで眺めた後、面倒に気付く。

2013年02月12日(火)...捨てられないもの

 ぐしゃぐしゃに丸めて、簡単に捨てて仕舞えると思ったものが、実は心臓にこびり付いて、剥がれないと知った。

 せめて此処では、全て、無かったことにして、大切にしたいと思う。

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