2004年11月23日(火)...外見の統率を捨てる
今時と云う型に押し込まれてあやふやにぼやけていた輪郭の端をしっかりと捕まえた気がした。
2004年11月07日(日)...思慕を弄ぶ
落ちてきた幸福に火を付けて綺麗だと楽しんだ。
2004年11月03日(水)...消滅或いは離別
どんな言葉を尽くしても其れは異質のもので、総てが巧妙にできた玩具の様な気がした。心を支配する曖昧な揺らぎは核心を暈したまま刻々と色を変え、後枕も知らない感情はくるくると身体を彷徨う。
見せ掛けの結末では生まれる総ての関係性までもを断ち切る力にはならなくて、拡散した存在はそのまま誰彼かの世界で生き続ける。途切れた紐の上には本来相対することで補正されてゆく筈の偶像が、無数に取り残されたまま美化して居た。