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■ トリック
昨日、入居当初から住み続けていたお隣さんが引っ越して行った。 私は早々に気づいていた。隣の人はおかしい?!ふたりいる!と。 家族は、え〜、そうかなぁ〜?! 夫はここへ入居当初仕事が忙しくまったく家庭環境に関心がなく、子供たちも半信半疑で私の憶測を聞いていた。 大型トラックが住宅敷地から出ると右折しないでハザードランプが点滅していた。 ピンポーンとお隣の奥さん(おかあさん)があいさつに来た。 愛想のいい夫は丁寧な受け答えをしていたが、不愛想な妻私は、隣の人が過ぎ去るのを室内で待とうとしたが、やっぱり大人げないよなーと思い、本音とは裏腹に最後のごあいさつとして玄関先に顔を出した。 お隣のおかあさんは、お世話になりました。と頭をさげ小さな背中を向けて去って行った。 夫がお隣の事情をしっかり聴いて話してくれた。 真相はこうだ。 お隣さんはもともとAの名義で入居し、実際にはしばらくBが暮らし、Bが結婚し出て行ったあと実家からAのお母さんが暮らすようになった。AとBは双子だ。 名義人のAはBの暮らすA名義の部屋を度々訪れていた。 Bが引っ越して行ったあとAはお母さんのもとへ度々訪れていた。 Aは、Bとお母さんが暮らすスキマの期間、暮らすことがあったそうだが定住したわけではなかった。 お隣さんは、周辺に自らの事情を隠していたわけでもなんでもなく、ただ事情を知らせる接点がなかっただけだった。 べつにこれをトリックというわけではないが、推察が頭をよぎらないわが夫は、トリックを仕掛けても気づかないようなタイプなんだとわかった。
2016年03月20日(日)
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