私の人生において、貴方に出会えたことは奇跡だ。

貴方が幸せでいてくれさえすれば、それでいい。

それ以外のことは、全部、どうでもいい。


愛してる。

どうして、「愛してる」って思うだけで、こんなにも涙が溢れるんだろう。
ずいぶん前の、流行曲みたいだ。

どんなことをしてでも、幸せでいて。

私が望むのは、ただそれだけ。
他のことは、どうでもいいの。

理不尽な事で声を荒げていちゃもん付けてくる奴なんざ、この世の中、ごまんといるんだ。
そんな輩にいちいち正面から向き合って、真正面から受け止めて、腹を立てる必要なんてない。同じ土俵に上がってしまったら、こっちの身を貶めるだけだ。

何十年と社会人をやって来て、そんなことも分からないのか。
それくらい、うまくかわせないのか。
バカバカしい。


仕事なんて、演技の連続だろ？
毅然と謝り倒せば済む話。
それができないなら、仕事なんてやめてしまえ。


こっちは、いったいどれだけ理不尽な事を言われ続けてきたと思っているんだ？

何十年と社会人やってきた奴が、たったそれくらいの理不尽さをかわせずに、愚痴か？

バカバカしくてやってられねーんだよ。

仕事、舐めてんじゃねーよ。

壁を隔てて、あいつらの話し声が聞こえた。

私が50歳くらいになったら、あの場所へ行けばいいんじゃないか。

そんな話。

私に聞こえていないとでも思っているのだろう。


あんな場所、何歳になったって絶対行くものか。

この世で最も忌み嫌っている場所なのに。

あんな処へ行ったら、私が気がおかしくなって、廃人になってしまう。


やっぱり、私の本心なんて、少しも気づいてはいないんだね。

どうにかして人生を切り開こうともがいてみるけれど、何か本当にちょっとしたことを前に進めようとするだけで、いちいち時間がかかって、すんなり行かない。

どうして、いちいち面倒なことばかりなのだろう。

「いろんな人の助けを借りれば良い」とは、よく聞くけれど、誰かを頼ろうとしてみたところで、結局は誰も何もしてはくれない。
力になってくれそうな素振りはしても、本当に必要な時に必要な手を差し伸べてくれる人など、いないのだ。
だから、結局、頼りになるのは自分だけだ。

すべて、何もかも、一から十まで自分でどうにかしなければならない。

でも、いちいち面倒くさい。

ねえ、誰か、全部お膳立てしてよ。私の気の済むようにさ。