いったい、君のどこをあんなに好きだったんだろうか。
今じゃ、さっぱり分からないや。
幻滅はしないけれどね。 でも、すっかり醒めた自分に、冷めてしまった瞬間。
現金を持っているわけではないが、売ればそれなりの額になりそうな物を自宅に積み上げていながら生活保護を受け、しかもそれをコソコソ隠すわけでなく、堂々と公言してしまえる奴は、くたばれば良いと思う。
生活保護を受け、毎月のようにクレジットカードで買い物。
生活保護を受け、こっそり親からも援助してもらう。
ねぇ、そんな奴、本当に生活保護で生かしておく必要があるの?
ふざけるなよ! くたばっちまえよ!
こっちはいくらの給料で働いてると思ってるんだよ!!
お願いだから、私の視界から消えてくれ。
あの人たちの人生は、私には関係のないことだ。 だから、何も気にしなくて良いのだ。
大丈夫。 私には関係ない。
そう言い聞かせて、心を鎮める。
私には、関係ない。
普通であること、普通になることを求められ
自らも、普通であること、普通になることを願い
けれども、普通であること、普通になることは無理な話で
普通であること、普通になることを願いながらも、普通を求められることを嫌悪し、憎んだ
心と体を歪めなければ、普通にはなれない
「普通」などというものはどこにも存在しないのに、皆、幻想を追い求め、心と体を歪めている
不幸中の幸いにも、私は途中でドロップアウトできたけれど、今もなお、普通を求められたことへの憎しみは、消えない
自分の成育歴を話さなければならなかった。
あの人たちの前で、赤の他人に向かって笑顔で告げた。
「あんなことをしていて、まともな生活はできませんから」
小さな、復讐。
まだまだ復習し足りない。
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