VITA HOMOSEXUALIS
DiaryINDEXpastfuture


2017年08月07日(月) 彼との日々

 しばらくのあいだ、愛する人がいることの恍惚を味わいながら暮らした、

 私は何度博多へ行ったことだろうか。九州新幹線の早割が役に立った。ほとんど半額なのだった。

 昼に博多に着く。アミュプラザの8階に丸善がある。私たちはそこで待ち合わせる。お互いに本が好きだから本を見ている。少しはにかんだ彼と出会う。

 それから軽い昼食を取る。彼は本当に少食だ。

 それから私たちは美術館や博物館に行くことが多かった。博多やその周辺、太宰府近辺まで入れると、常時何かやっている。彼は美術にも詳しい。

 それから私たちは阪急デパートの地下で何かしらちょっとした食材を買って行く。それから彼のマンションへ行く。彼はまだ若いが、事情があって3LDKのマンションに一人で住んでいた。彼は料理も得意である。買ってきた食材で何か軽いものを作ってくれる。

 私たちはETVの討論番組を見ながら食事をした。古市憲寿が出るやつだ。現代社会の問題に対する彼の論調は鋭かった。

 それからDVDを見る。彼が借りてきたものもあり、私が熊本から持っていったこともある。

 物語が始まると、彼の人格は二つに分かれる。物語に没入して登場人物になりきってしまう彼と、その物語を文学理論に基づいて分析する彼とである。私はその思想に圧倒される。

 やがて夜も更ける。私たちはお風呂に入る。お互いに体を洗う。キスをする。大きくなったペニスをにぎりあう。

 私たちは寝床に入る。

 熱い愛撫が続く。

 喘ぎ声が漏れる。

 唇を重ねる。

 舌を這わせる。

 少し唾液が溢れる。

 乳首を吸う。

 脇腹し舌を這わせる。

 ペニスを咥える。

 塩味の我慢汁を舐める。

 音を立ててペニスを吸う。

 彼の足を高く立てて曲げる。

 彼のアナルにゆっくりと硬いものを挿入する。

 彼の目が潤む。

 彼の我慢汁がシーツを濡らす。

 彼は私にしがみつく。

 まだはやい。

 私たちは少しの間離れる。

 荒い息をする。マンションのまわりの灯が見える。電車の音がする。

 私たちはまた組む。私は彼の体を全部自分の中に入れたい。今度は彼が上になる。彼は挑みかかる。私のペニスを弄ぶ。私は我慢する。私は腰を浮かせる。二人のペニスが触れ合う。突然私は乱暴に二本のペニスを握り、お互いをこすりつける。彼は荒い息をする。私が上になる。腰を振る、

 正直なところ少し疲れたと思う。

 もう一度戻る。もっと腰を振る。彼は声を漏らす。私は彼の口を自分の口で塞ぐ。息ができない。二人は上気して赤くなる。彼は涙ぐむ。私も目が潤む。もっと熱くなる。水洟が垂れる。獣がじゃれあっているのと変わらなくなる。激しく腰を振る、射精する・・・

 私たちはお互い仰向けになり、手を握り合って放心している。なんとすばらしい夜だろう。なんと切ない夜だろう。私たちは二人で一つの体に溶け合いたい。


aqua |MAIL

My追加