僕らが旅に出る理由
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2009年09月15日(火) エスターハージー



横浜そごうに行ったら思いがけず絵本画家のミヒャエル・ゾーヴァ展をやっていたので見て来ました。
あ、違った。入ってない。グッズ売り場に行っただけだった(^_^;)

とても好きな絵があるんです。上に写真撮ってみた。
「エスターハージー王子の冒険」
というお話の挿し絵です。
今回も来てるみたいだったけど、別の場所でもう見たので。ポスターがないかなと思ってグッズ売り場には行ったんだけどポストカードしかなかった。orz

この絵が大好き。ヨーロッパらしいくすんだ色合いと、明るさと、濃い影と、沈滞した空気。

メランコリックな画風が特徴といわれるゾーヴァですが、暗くはないんです。
明るい。
でも孤独感がつきまとう。

この絵を見てると、ロンドン時代を思い出します。
どこにでも行けるけどどこに行けばいいのか分からない、そんな明るいけど八方塞がりという状態で、ぼんやりバスや列車に乗っていた日の事を。


会場で買った「エーリカ」という本も良かった。ゾーヴァの絵はそれ単体で非常に雄弁なので、お話の方がかえって期待外れだとやだなと思って(物語はいつも違う人が書いてます)だいぶ迷ったけど、大金出して買ってよかった。
※失業中の身には大金という意味。


ただ、「エスターハージー王子の冒険」は、さすがに買えなかった。絵に対する思い入れが強いから。

表紙の装丁がまたイケてないのよね。あんなにも絵を殺すようなデザインってあるかしら。


2009年09月02日(水) そのようにして過ぎてゆく

ずっと前に好きだった人
冬に子供が生まれるそうだ

私たちにできなかったことを
とても懐かしく想うよ

(宇多田ヒカル『Passion』)



この歌が妙に心に沁みていつになく泣ける、
肌寒い薄曇りの初秋の朝。


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