僕らが旅に出る理由
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今日で派遣契約終了。 意外にもちゃんとした送別会をしてもらった。 ちょっと感激してしまって、スピーチの時は意味不明な事をべらべら喋ってしまった。でも、普段あまり喋らない派遣の子に、 「感動しました!」 って言われた。ちょっと照れくさい。
先生は送別会の間は普通にしていたけれど、全部片付けが終わって、いよいよ帰るというときに、最後にお部屋へ挨拶に行ったら先生は固唾をのんで待っていて、私が何か言いかけると半泣きになっていた。
20代の人の涙より、70代の人の涙はもっとずっと重い。 泣かれてもどうしようもないから、さらに重い。
また遊びに来ますから、と言ったらそうですね、と言われたけど、うわのそらだった。 そう、たぶん、遊びに来る事はないだろう。これからも訪ねていけば食事くらいおごってくれるだろうけど、そういうことではないのだ。もう仕事で関わる事がないというのは、他で肩代わりできない何かを含んでいる。
家に帰ってから、先生がくれた手紙を読んだ。 泣けた。 何か返事を書こうかと思ったけど、やめた。書いても、それはどこにも辿り着かない気持ちだから。
明かりを消した真夜中に目をみひらいて、見えるものはなんだろうか。 言葉も形も、音もないものであっても、悲しくないような何かであればいいと思う。
東京でわりと大きな会議があって、その準備と運営を担当した。 職場で、あんまり絡んだことない人と一緒にやった。
その人はプロパーなので、私はその人の指示に従って動く予定だったけど、なんだか、手際の悪い人だった。 見た目大柄で、がっしりしてるし、スポーツマンタイプ、声も低くて渋い、なかなかの好青年(?)なのに、髪の毛ほども細かいことが気になる繊細さんだった。
頼りないのでがっかりしたが、あまり悪口も言いたくないなぁと一人で葛藤していたところ、一つだけ、いい所を見つけた。 質疑応答中のマイク持ち。 そっと立て膝をついて、発言者の女性に近づき、静かにマイクを差し出す姿には、なかなかの詩情があった。
彼の前世の前世の前世くらいは、古代エジプトのファラオの傍らで、大きい葉っぱで王様をあおいでいたに違いない。いや、女王の方かな。
暑さで脳味噌も沸騰中です。
2009年07月03日(金) |
私の知らないマイケル・ジャクソン |
マイケル・ジャクソンが一番輝いていた頃をよく覚えています。 だから何か書きたいと思っていたけど、よく考えたら私は別にファンというわけでもなかった。笑
だから知らないだけなのかも知れないけど、マイケルはその楽曲とダンスを除くと、これといって人格、というか、人間としてのアクを感じさせない人だったような気がする。 それがいつも不思議だった。誰だってある程度生きれば、癖のようなものが出て来るはずだ。まして、あんな激烈な人生を送っていて、素顔らしきものがほとんど見えないというのは。(抽象的にも、具体的にもそうだけど。マイケルの場合。)
今あなたがどこにいても、ようやく幸せでいるように、と書いたファンがいたけれど、彼が幸せという事を考えた事があったのかなと思う。 自分が幸せかどうか、とか。 聞かれたらきっと、幸せだよと答えたんじゃないかと思う。そんな事に疑問を持った事もない人の早さで、即答したと思う。
You are not aloneを聞いてると悲しくなる。 その言葉が必要だったのは、マイケル自身じゃなかったのかと思うから。 でもたとえ、それを誰かに言われても、マイケルには意味が分からなかったんじゃないかと思うから。
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