舌の色はピンク
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『ジャンッ!』 「えっ、なにコレよくできてる」 『でしょう』 「こりゃあ美味しいよ。うん、食べる前からわかる」 『うん、食べなよ』 「いや、これだけ食べる前から美味しいってわかってると、 もはや食べたのと同じことだよね」 『うん、食べなよ』 「いっそ食べない限り美味しい…ということも…」 『食べなよ』 「見ろよ、この美味しそうな弁柄色の…」 『食べなよ』 「はい」
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もともと苦手なんだけどでも美味しかった。
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「ツタンカーメンと呼ばないで」「なぶり醤油」はアリだと思う。 相手方では『地雷原に生卵』『聞いてないわよ道順なんて』が気に入った。 やはり画が浮かんだりストーリーが肉付く言葉並びがいいですね。 ところで面雀がやりたい、というかはじめから面雀やってればよかったのかも。
友人から誘いを受けてハーレーの後ろにまたがり 東京タワーから六本木、銀座、お台場まで ぐるぐる都内を4時間ほど走った。
あれはいいですね。 バイクの騒音というとプオォーンてな甲高い音を想起しやすく、 また僕は何かにつけて甲高い音が嫌いなのだけど、あれはいいですね。 重低音。ドルドルいう振動。大地的。 快感ほとばしって意味もなくけたたましい笑い声が絶えなかった。
若者のはしゃぎをひとさらい練りこんで 事故に至る布石も完全に整い 快感が頂点に達したレインボーブリッジでは 「あ、ここだな」 「ここで布石回収されるんだな」 と思った。 だから生還できたとき湧いた情意はおそろしく官能的だった。 スリルの先に隠れた絶頂感をようやく僕も発見できたきぶん。
でも危ないのでもう控えたい。
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