enpitu


One And Only
DiaryINDEXpastwill


2008年02月27日(水) 手に取るように


 「 やきとりが食べたいなぁ 」

なんて、最近しきりに言っていた隆さん。
昨日になり明日食べたいんだ、と日付指定で言われました。

近所に美味しい焼き鳥屋さんがあるから、
そこに行こうと私は提案するのだけど、
駅のスーパーに売っているのでいいから家で食べたいんだ、と。

スーパーのは美味しくないから、
じゃぁ私が家で仕込みをして作ることになったんだけど、
なぜ、今日が焼き鳥デーなのか。

昨日風呂場での会話。
(毎日一緒に入っているのです)

 『 あ、わかった!
   もしかして明日【檸檬酒】が届くの?
   それとも、【れんと】なのかな? 』

と、隆さんに問いかけました。

 「 焼酎とか飲む時に食べたい物って何? 」

と聞かれていたことを思い出して、
もしや、と思って聞いてみたのです。


それまでお風呂でほんわか顔の隆さんの表情が、
大きな目を一回り大きく開いて驚いている様子。
だんだん目が泳ぎ始め、浴槽の淵に顔をもたれかけて、
無言でぺちぺちと私の体を叩き出しました。

完全に、いじけモード(笑)


 「 何いってんの? お酒なんか買ってないもん 」

と言いつつも表情がいじけている様子に、
とうとう私は我慢できずに笑い出しました。
そうかそうか、とたしなめて、事なきを終えました。


そんな訳で。
さっきから焼き鳥の準備をしていると宅急便が届きました。

伝票に書かれていた購入品リストには、
・黒糖焼酎「れんと」
・ゆず酒
・林檎酒
・檸檬酒

どれも私が好きなお酒。

やっぱり、お酒買っていてくれたんだ。


いつもより少し遅めの帰宅になりそうだけど、
隆さんが帰ってきたら一緒に焼き鳥を食べながら美味しいお酒を飲もう。

きっと昨夜みたくイジけそうだけど。

でも、
ふたりで幸せな時間が過ごせるでしょう。


そのためにも、焼き鳥美味しく焼かなきゃ。


2008年02月15日(金) サプライズするつもりがサプライズされた。


あれから。

玄関を開けて入ってきた隆さんは手ぶらだった。


 「 ポスト何も入ってなかった? 」

ワザと聞いてみたところ、

 『 何の話? 見てこなかったよ 』

と言うので、どうしようと思っていると、
取ってくるから、と言ってリビングの戸を閉めた。

うーん、失敗だったかな。

と思っていると、すぐににこにこしながら戻ってきた。

玄関が開く音もしなかったからどうしたのかと思っていたら、
えへへへ、とにこにこ笑顔の隆さん。

どうやら、最初から持ってきていた様子。


サプライズのサプライズ返し。


こんなラブラブの二人の甘い生活は、まだまだ続いていたりするのです。


2008年02月14日(木) サプライズ

どうせ会社の女のコ達から貰えるだろうし、
彼女からも『確実』に貰えるだろうから、

 「私は“彼氏”にしかチョコあげないよ。
  だから、隆さんにはあげない。」

と、昨晩ボディブロウを打ってみました。

みるみる表情が変わる隆さん。
ふてくされて目線すら合わせなくなっていました。


あげないなんてそんなはずは無い訳で。

二日前にロフトで購入した手作りチョコのキットと包装グッズを、
絶対見つからないように隠していたの。

昨日チョコを作っておこうと思っていたら、
いつもは遅いはずの隆さんが早めに帰宅したから作れなくて、
今日絶対作らなきゃと思って仕事を一生懸命かたして定時で上がった。


ラム酒と生クリームの加減があまり良くなかったのか、
少し軟らかめな生チョコになったけど、
いかにも手作りな雰囲気を醸し出している感じ。

きっと郵便ポストを開けてくれるだろうから、
ラッピングしたチョコをこっそりポストに入れてきた。


どんな表情をして、隆さんはチョコを片手に玄関を開けるだろう。


願わくば。
年賀状の時のようにポストを覗かないで部屋に入ってきませんように。

隆さんが帰ってくるまであと数十分。
きっと寒さで耳も鼻も冷たくなっているはずだから。
帰ってきたら、ぎゅーって抱きしめてあげよう。

そして泣き虫な彼の頭をなでなでする。

私の思い描くバレンタイン。
さあ、現実になるのかな。


のぞみ

My追加
エンピツ