2008年01月17日(木) |
なるようになるのだから |
くよくよ悩まないことにした。
隆さんとの日々は相変わらず何も変ることなく幸せに過ぎていく。
一緒に住んでいるのに寝る時間が惜しくて、
睡眠不足になるのを分かっていても、
愛し合って、抱き合って、語り合って。
お昼もお弁当をお互い持参しているから、
朝食も昼食も夜食も同じものを食べて。
落ち着くであろうと思われた愛情も、日々、深いものになっていく。
もう、いいのだ。
これ以上のことを望まなくても。
二人でいる時間が幸せならば、それだけでいいのだ。
私は、隆さんとの関係は「愛のある同居人」としか思えないけど、
愛があればどんな関係でもいいのかなと。
いつか別れるときが来るかもしれない。
いつか結婚してしまうときが来るかもしれない。
なるようになる。
どんな人でも運命はあるはずなのだから、
どんな結末を迎えようとも、
それまでは幸せな生活に身を委ねようと思う。
―なんでこんな考えになったのか。
お正月と先日引いたおみくじに書かれていた共通の言葉。
「冷たい氷が溶けていく。今は春が来るのを待ちなさい。」
彼を信じて待っていることにしよう。
さあ、御飯の支度をしなくては。
こんな寒い日は体が温まる白菜の煮物を作ろう。
今、隆さんは彼女さんとデートの最中。
きっと二人で美味しい食事をしながら楽しい会話をしているのだろう。
多趣味の二人だから話題は絶えないだろうし、共通の趣味の話で盛り上がっているだろう。
出かける直前まで私は自分の気持ちを正直に話した。
「二人でいる時間が満ち足りて幸せな分、
ひとりの時間はものすごく孤独な感じがして寂しい。」
私の髪を撫でながら聞いていた隆さんからは、私の発した言葉に対する返事は出てこなかった。
『どうしようもないんだよ。』
声にならない隆さんの言葉が聞こえた気がした。
無言のまま外出する支度を始めるから、私の感情も高ぶり始める。
触れようとする隆さんの手を払い、「触らないで」と言ってしまった。
もう居なくなってしまうのだから温もりなんて残して欲しくなかったから。
すごく悲しそうな隆さんを尻目に私は自分の殻に閉じこもった。
間もなく隆さんは部屋の扉を抜けて玄関を開け行ってしまった。
これが現実なんだ、と。
どうにもならないし、この先どうにもならない。
携帯に映る二人は幸せな表情をしているのに。
心の余裕を取り戻したい。
幸せになりたい、のだ。
お酒とおつまみを嗜みながら、新しい年を迎えました。
のんびりと二人で過ごした正月休みも今日が最後。
明日からまた速いスピードで過ぎていく1年が始まるのでしょう。