I Love All
People !!
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Written by 蒼
◆フタリニッキ。◆
2007年07月31日(火)
セツナニッキ22日目
いいことなんて、これぽっちもない。
自信を失っていくだけ。
自分のいいところが、分からない。見つからない。
悪いところばっかり、見つかる。
人より欠点が多すぎる。
何が悪いんだろう。
そんなにいい加減なのかな。
頑張ってるんだけれどな、全然、うまくいかない。
恋愛も仕事も何もかも。
凄く楽になりたいって気持ちが強い。
あたし、もう、戦いたくない。
そういったら、あなたは、今はそうならそれでいいよって言うんだろうね。
けれど、本当に、戦いたくないんだ。
自分を奮い立たせたくもない。
惨めでちっぽけで、何もできない。
そんなあたしに、生きていく資格なんてあるのかな。
そんなあたしのことなんて、さっさと見捨てちゃってよ。
捨てられたくないのに、そう思う。
嫌われる前に、、逃げたいだけなのかもしれない。
臆病なあたし。
2007年07月30日(月)
セツナニッキ21日目
カップルのように時にすれ違いながら
お互いの言いたいことを言って、そんな感じ。
あの人とね、こういう風になったのは、まだ一ヶ月とちょっと。
こんなに短い期間に、こんなことになるなんてね、思いもしなかった。
確かに、楽しくて愉快な先輩。ちょっと無茶ばっかりで、子供っぽい。
嫌いではないし、むしろ、好きなほうではあったけれど。
それは、恋とか愛じゃなくて、一緒にいて面白いなってそれだけなの。
笑ってられるって、笑顔をくれるって。
この日記を書き始めたのは、はじめて二人で出かけたのがキッカケなの。
それがキッカケで、あの人のこと好きになったんだ。
「もっと一緒にいたい。」
そう思った。
優しく目を細めて笑いかけてくれるその顔が、あたしは好きになったんだ。
笑いかけると、時々、頭を撫でてくれるその大きな手が好きなの。
心が病みかけてるあたしのストッパー。
それだけじゃない、大切な大好きな人。
けれども、手も、心も、届かない人。
セツナニッキがどうなるのか、あたしにも分からない。
昨日なんてすれ違ったせいで、このニッキも最後かなって思ってた(笑)
結局は違ったんだけれど。
最後のページのことなんて考えると、とっても辛い。
楽しいことなんて考えられないもの。
離れていくあの人を見送る最後のページなんて、考えたくない。
悲観はしない、楽観もしない。
今を大切にしたい、書きとどめておきたい。
2007年07月28日(土)
セツナニッキ20日目
ここ最近、イロイロとあって、あの人には沢山相談に乗ってもらってた。
考え方とか、やり過ごし方とか、あたしとは間逆の彼のやり方を
涙を拭ってもらいながら、愚痴を聞いてもらいながら、教えてくれた。
なかなか、うまくいかない。
お仕事も、今、危うい状態で、失業の危険性が出てきた。
ただね、理由が遠まわしだから、凄く嫌だった。
人の心配をするようにみせかけて、結局、辞めるかどうかって感じだし。
あの人は、はっきり言えとは言ってたけれど、いえないわ。
闘争する気も起こらない。
ただ、将来のことがとっても不安。
あたしは、結婚の予定も、彼氏もいないんだし。
仕事ができるかっていうと、そうでもないし・・・ 本当に困った。
「なるようになるって」
彼はいうけれど、彼はあたしに無いものを沢山持ってる。
だから、分からないだけ、そこは、受け入れられないな、あたしには。
なるようにならないから、こうなってる。
「頑張りたくなんて無い、あなたも、あたしにまだ、頑張れっていうんだ」
泣きながら言うと、彼は頭を抱き寄せて
「頑張りたくなければ、今は頑張らなくていいんじゃない?」
そう言った。
少しだけ、休息を。
大丈夫になったら、きっと、あなたのこと、忘れるから。
「考え込まずに、声かけて」
言うけれどね、そういうわけにもいかないのよね。
その能天気さがある意味、いいところで、怖いところ。
2007年07月24日(火)
セツナニッキ19日目
昨日と対照的で、今日は一日苛苛。
最近こんなのばかりで、毎日気分がコロコロと変わる。
できるだけ、明るく、迷惑をかけないように。
昨日、涙を流し終えてから、考えたんだ。
あたしは、あたしらしく、きちんとしっかり立たなきゃって。
そうやって生きてきたし、それが嫌いじゃないし
頑張れないって思ったらきっと、そこまでだから。
ラクになりたいだなんて、思っちゃ駄目だよね。
あたしには、リスカする勇気もない。
今日は早々に帰ったあの人。
予定あるんだな、と思ってたらメールが一通。
あなたから、手を離してくれないんだね。
けれど、それが、何を意味するのか分かってるのかな。
分かってて、手を離していないのかな。
どうなっても、知らないよ?
この間、まったりとお話してたら、夏休みの話になった。
あたしもあの人も、同じ会社の同じ部署。
「夏休み、どっか行くべ。平日だけで3日も休めるんだし」
夏休みは誰かと予定いれるのかなって思ってたよ。
思ったり考えたりすると苦しかったけれど、あたしにはそんな権利が無いと思ってたから。
なのに、あなたときたら、無邪気な顔でそんなことを言う。
ハナレラレナイ。
どういう運命の悪戯なんだろう。
2007年07月23日(月)
セツナニッキ18日目
泣いた。
帰り道、泣いた。
ちょっとしたことを聞いたその時、気まずそうに彼は黙る。
「きっと、彼女にしてもらったんだな。」
言葉に詰まって、あたしはイヤホンをして、電車の広告を見た。
次の駅まであと少し。
「お疲れ様です」
元気よく言った言葉も力なく、階段を駆け下りながら
あー あたしも損な性格だわ、って思った。
そう思うと、胸が苦しくなった。
昨日、彼にあんなに
「彼女、どっかいっちゃってもいいの!?」
とか言ってた癖にね。
あの後、彼が彼女に会いに行ったと思うと、、
本当に自分にとっては、損なことしてるなって思うんだ。
なんで、いっつもこうなんだろう。
分かってる、分かってるよ。
あたしが、そう思ったんだから、そう言った。
だから、愚痴愚痴言いたくない。
人の心なんて、所詮、そんなものじゃない。
それに、あの人は、彼女が大好き。
10年以上も一緒にいるんだもの、分かりきったことじゃない。
あたしは、代替品。
役割を忘れかけてた。
涙が止まらなくて、歩くチカラも湧いてこない。
おせっかいばっかり、人の幸せを見送ってばかり。
「それでいいの!?自分のシアワセは!?」
あの人に以前言われた言葉。
いいわけないじゃない、本当は。
あたしだって、シアワセになりたいよ。
けれど、誰かが傷つくぐらいなら、自分が傷ついたほうがマシ。
あなたと歩く未来なんて、無い。
あたしは、一人で立って生きていかなければいけない。
同情なんて、いらない。
同情で一緒にいて欲しくない。
涙が、止まらない。
真実を見たような、そんな気がしたから。
愚かしい自分が、見えたような気がしたから。
2007年07月22日(日)
セツナニッキ17日目
あなたが彼女が大好きだって知ってる。
10年以上の付き合いを、あたし程度でどうしようもないって知ってる。
休みで会わない日。
あなたは必ず、あたしにメールをくれる。
何らかんら理由をつけて、一日は必ず時間を共有する。
酔った席で一言。
「ちゃんと考えてあげないと、彼女、どっかいっちゃうよ?
それでもいいんだね。」
何度も言った。
あなたのこと、好きです。
好きで、この関係が心地よく、手放したくありません。
けれどね、あなたにはシアワセでいて欲しいんだ。
あたしなんかどうでもいい。
あなたがいなくなっても、何とか一人でやっていけるから。
大好きなら、、彼女の隠れた気持ち見てあげなよ。
いなくなってからじゃ、遅いよ?
悲しむのは、あたしだって、分かってる。
あたしは、一人でも大丈夫。大丈夫。
今までも、これからも、ずっとね。
あなたが心地よくて、暖かいから、ちょっと雨宿りさせてもらってるの。
あなたは違うよね。
あなたの持っている傘は、彼女を確実に雨に濡れないようにしなくちゃ。
寂しいんだよね。
寂しいのなら、手に入れちゃえよ。
結婚してあげなよ。いい歳でしょ?
二兎を追うもの一兎も得ず。
趣味も、彼女も、それは無理だよ。
そんなに、若くない。
どちらか、いつか、失う。
それじゃあ、遅いんだよ。
10年も付き合ってるんだよ?情が移るどころじゃないよね。
その間、あなたはずっと、彼女を選び続けてるのだから。
にしても、あたしは損な性格だよね。
この関係続けたければ、言うべき台詞じゃない。
けれど、いつだって、あたしは、女の味方。
苦しい気持ちのやり過ごし方ぐらい、心得てる。
あたしは、あなたの彼女とは違う。
人と寄り添うことを、よく知らない。だからこそ。
守ってあげなよ。
あたしは、大丈夫だから。
あたしは平気だから。
これ以上、時間を共有すると、離れづらくなる。
――あたしは、いつだって、一人だから。
2007年07月19日(木)
セツナニッキ16日目
朝の電車。
乗り遅れてやっと来たその車両の窓際にあなた。
眠たげな顔をして外をみてるあなたの腕に
そっとタッチして「おはようございます」と一言。
笑顔で言ったはずなのにな。
「ちょっとテンション低くない?」
すぐに見抜いちゃう。
あたしの右頬を軽く引っ張って、にこにこと微笑む。
優しく、顔をのぞきこむようにして。
夕方、薬が切れたのか、凄く調子が悪かった。
でもね、帰りが一緒になったあなたと電車を待ってる時の
あなたの言動が面白くて、楽しくて、なんだか笑いが止まらなかった。
「なんでそんなに笑うの?」
そんな不思議そうな顔してるから、余計におかしくて。
気がついたら、身体の奇妙なふるえも、胸の苦しさもなくなってた。
帰ってから何通かメールのやりとりをして、今に至ってる。
甘さもへったくりもないような、他愛のないメールだけど
あたしは、それだけで、心が落ち着いたりする。
昨日、イロイロとあったんだ。
自分が嫌で、気持ち悪くて、あなたに甘えたかったんだ。
抱きしめて欲しかった。聞いて欲しかった。
全然寝ていないあなたにそういう風にふると
「大丈夫、言ってごらんなさい!」
って元気よく言ってくれたんだけれど、そういう訳にいかないよね。
無理しなくても、いいのに。
あなた、とっても、眠そうよ?
人のことなんて分からない、どうでもいい、所詮他人事。
そういう風に言っている割には、優しすぎるんだから。
話そうと思ったけれど、言えなくて。
まだ、気持ちの整理ついてないから、どちらにせよ言えなくて。
抱きしめて欲しい気持ちは、まだ、消えていないけれど
そういう訳にはいかないんだから、しっかり立ってなくちゃ。
あなたと一緒の時間を共有できるシアワセだけで
あたしは、今は、十分です。そう、思いたい。
ありがとう。
2007年07月18日(水)
セツナニッキ15日目
3連休、ほぼ毎日会ってた。
なんでだろう、本当によく分からない。
お互い、凄く、駄目な感じ。
あたしは、都合のいい女なんだと思う。
そうなんだと、思う。
面倒なことは、考えなくていい。
それは、ずるい男の言い訳だよね。
そんなことは、言われなくたって、あたしは分かってるよ。
子供じゃないもん、色んな修羅場くぐってるから。
あたしは、だませないよ。
でもね・・・
こんなにも居心地のいい人はそういない。
本当は手放したくない。
あの夜、あんなに必死だった、声、顔を忘れてない。
この温もり、この笑顔、この優しさ、全て全て。
今日は、あなたは、彼女と会ってる日だね。
考えないようにってしてるよ。
それは、だって当然だから。
彼女と会って、悪いことなんて、何一つないもんね。
あたしが、悪い。
眠れない。
凄く、眠れない。
あたしが、悪い。
あたし一人が何とかすれば、全て、それで、おさまるんだ。
2007年07月13日(金)
セツナニッキ14日目
リビングでくつろいで、部屋に戻ってケータイを見た。
その日は、知人から連絡が来る予定だったから
てっきり着信アリもメールも、その人からだと思った。
……。
なんで、あの人から来てるの?
今日は彼女と会う日じゃないのかしら。
疑問を重ねながら、とりあえず、メールを読む。
「飲みにいかない?」
ご飯は食べてたけれど、とりあえず、電話をかけた。
折り返しかかっていた着信音に心が弾む。
待ち合わせ場所で、あなたはいつも声をかけずに
あたしの両肩にぽんっと両手を置いてくれる。
あったかいその手に、自分の立場を勘違いしそうになってしまう。
会う予定でもないのに、会うことになったから
凄く嬉しくて、それでも、フクザツで。
土曜日の予定を話しながら、二人、3時まで公園で話した。
あなたにプライベートで会うようになって
あたしの生活は少しずつ変わってきた。
あなたといるときだけじゃない。
一人で居るときも、出来るだけ、楽しもうって思えるようになった。
他の誰かとも楽しもうって思えるようになった。
欝の疑いがあって、ソラナックスを飲み始めたあたしに
薬には頼っちゃ駄目だと、あなたは言う。
言って、俺ならまだ迷惑じゃないよって笑ってくれる。
グレーの世界に、一つ、一つと色がついた。
やりたかったこと、考えてること、少しずつオープンにしようって
あたしは、少しずつ進めてるような気がするんだ。
積極的で、何でも楽しもうって考えてるあなた。
消極的で、何事もやる前に諦めて凹んでしまうあたし。
あなたに、本当に、あたしは救われてる。
この関係は、よくない関係。
けれども、居心地がよくて、笑顔に溢れていて、暖かくて。
いつまでも、こうあって欲しいと願わずにいられない。
明日は、一緒にお出かけ。
雨のせいで、当初の予定とは違うところに行くことになったけれど
あなたと一緒なら、どこでもいいな。
けれど、罪悪感だけは、心を押して、締め付けて。
決して消えないだろうな。消したくない。
2007年07月11日(水)
セツナニッキ13日目
最近、誰かと一緒にいたいわけじゃないけれど
家に帰りたくないって凄く感じる。
騒がしい都会の喧騒に、まぎれていたいって。
潔くかっこよく生きていたい。
だから、前を向いて走ってきたし、困ってる人だって助けてきた。
夢を持って、叶いそうにも無い夢を求めてただ走ってた。
なのに、弱さを知って、その弱さと向き合えずにいる。
あなたがあたしに教えてくれた、本当の「あたし」の姿と
きちんと向き合えずにいる。
「だーかーらー 迷惑かけるとか言わない!」
あなたからの昨日来たメールを何度も読み返す。
あたしにも、あっていいんだよね、頼るべきところがあっても。
でも、それは、あなたであってはいけないんだよね。
ちゃんと、ちゃんと分かってるんだよ。
あなたの優しさに甘えちゃいけないって。
面白いのはね。
あなたってば、職場では、頼れない子供っぽい人って言われてるの。
なのに、あたしには、とっても大きくて暖かい存在。
不思議だね。なんでだろう。
2007年07月10日(火)
セツナニッキ12日目
明るく振舞った。
笑って、笑って、みんなに心配させまいと。
なのに、お部屋に一人になって、じっとしていたら
なんだか、とてつもなく孤独を感じる。
頑張りすぎちゃったのかな、今日は。
そういえば、誰があたしのことを必要としてるんだろうって。
誰にも必要とされていないかもしれない。
必要とされたいから、人に優しくしているだけなのかもしれない。
なんて、嫌な奴なんだろう。
少なくとも、彼にとってのあたしは、代替品。
彼女のオルタナティブ。
休みがあわない彼女とデートしたいんだよね、本当は。
知ってるよ、分かってる。
求められてるのはね、あたしじゃないんだ。
あなたの気持ちなんて、見透かしてるんだから。
あたしの目は、誤魔化せないよ。
あたしの顔も、あたしの姿も、あたしの声も
きっとあなたには届いていない。見てない。見えてない。
「あたし」は必要じゃない。
「あたし」じゃなくてもいいんだから。
そう思うと、なんて、空虚な付き合いなんだろう。
馬鹿なことしてるよね、って思う。
それでも、笑っていようと思う。
笑って、笑って、笑っていれば、いつかいいことがあるって。
寂しがりやなあなたを満たして。
あたしは、また、空っぽになる、それだけだから。
2007年07月09日(月)
セツナニッキ11日目
休日出勤の日。
イロイロとあって、数日前にあなたにあったばかりなのに
せめてメールでも繋がっていたくて、メールを打った。
疲れてる様子のあたしに
「じゃ、飲みにでも行くか」
結局、あなたとまた、会うことになった。
盛り上がったまま、お店を出て
自転車を押しながら、「あたし」の話になった。
どんな話から、こうなったのかは覚えてない。
あたしは頑張りすぎだと、遠慮もしすぎだと。
自分が限界なのに、人の心配ばっかりしてるって。
「でも、だって、困っている人を見捨てられない。
あたしを頼ってるんですよ?」
そう言ったら、ふいに涙が溢れて止まらなくなった。
深夜とはいえ、こんなところで、涙が溢れて止まらなくなった。
迷惑をかけるわけにはいかない、とりあえず、笑おうと思った。
「大丈夫です、あたし、笑ってますし!」
その言葉に、普段は強引なことをしないあなたが
あたしを頭を引き寄せて抱きしめてくれた。
「大丈夫なわけ、ないだろ!?大丈夫なわけ、ないじゃん。」
いつもは、明るく楽しいあなたの口調が、少し変わって
凄く真剣に言ってくれているのがつたわってきた。
「今まで、こうやって、生きてきたから」
「だから、今、限界なんだろ?」
「あたし、みんながシアワセなら、それでいいです」
「本当にそう言い切れるんか?」
あたしの顔をのぞきこんで、真っ直ぐ見据えて。
どうして、あたしの心の底を覗こうとするんだろう。
いつもの優しい少しふざけた口調と違う。
言葉の一つ一つが、温かい、そして、強い。
なんで、こうなってるんだろう。
なんであたしの心配なんか、してくれるんだろう。
迷惑かけたくなくても、結果、こうして迷惑かけてる。
ごめんなさいって何度も呟いた。
あたしには、暖かすぎて、勿体無くて、幸せすぎて。
あんな真剣な彼をみたのは、はじめてだった。
あのときの、声が、耳に焼き付いてる。
今週は、週末、彼と出かける予定があります。
どんどん離れられない。
力強いあなたを知って、もっとあたしはこの手を離したくなくなった。
それがどんなに罪深いのか、ちゃんと分かってるのに。
2007年07月06日(金)
セツナニッキ10日目
フクザツという関係。
会う予定もなかったのに、
今週にいたっては、2度も会った。
お酒飲んで、手を繋いで、寄り添って、ささやかで汚らわしい時間。
彼は、来るもの拒まず、嫌いではなければOK。
あたしは、倫理観に固められた、かたくなな人間。
おかしいね、本当は反発するはずが
どんどんペースが、あなたよりになってきてる。
けれども、それでも、あたしは倫理を叫ぶ。
これは決して、いいことではない。
「ごめんなさい」
ぽつり、謝るあたしに、謝るなって言う。
謝りすぎだと。もっと自由に好きに生きればいいって。
でもね
謝ってるのは、あなたへじゃない。
あたしの惰性のせいで、どこかで傷ついている、あなたの彼女へ。
あなたの生き方が、うらやましい。
あたしにもってないものを沢山持ってる。
「もってなさすぎ!」
あなたはそういって笑って、あたしの頭を撫でた。
少しだけ、お借りします。
物じゃないけれど、今は、彼にしか、甘えられない。
でも、ずっとはお借りしません。
それに、決して、奪い去ったりしません。
本当にごめんなさい。
2007年07月02日(月)
セツナニッキ9日目
先週末も会った。
飲むだけだったけれど、結局、ほぼ一日行動。
公園であたしは本を読んで、彼は寝そべってる。
まるで、小説や漫画の一説のような空気感。
30分ほど寝て起きたあなたと顔を見合わせて笑う。
けれど、これは、かりそめの時間。
あたしは、彼女のオルタナティブ、代替品。
求められているのは、「あたし」ではないって分かってる。
これは、はっきりいって、都合のいい関係。
あたしは、都合のいい女を演じているだけ。
分かってて演じているんだから、もう、どうしようもないよね。
いつからだろう、こんな接点が出来てしまったのは。
お互いに変に心地いいから、一緒にいるだけだよね。
あなたが求めている、あなたの視線の、あなたの笑顔の
その先に、あたしがいないのなんて、分かってる。
さすがに、今週末はもう会わないと思う。
あたしは誘わない。
少しずつ、少しずつ、距離をとるんだ。
頑張ろう、苦しくても。
できるよね?あたしなら――
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