やさしい気持ち
目次|一つ前へ|一つ未来へ
★ 怒り ★ のち
そのひとことが 言えなくて 爪を噛みながら 時が過ぎるのを 待っていた
★ 孤独 ★ のち
開かない 扉
鍵のない 鍵穴
開かれない 絵本
鳴らない 楽器
歌わない 鳥
止まない 雨
眠れない 夜
独りぼっちの 私
★ 別れ ★
震える全身で 別れを拒絶している 君を抱きしめて 嵐が去るのを待っている僕がいる
君との未来よりも 過去に生きている僕は もう別々の道を歩き始めたんだ
「この体を 別の誰かが可愛がっても良いのね」
君の言葉に 胸がキリリと痛んだ でも もう戻れない あの頃の僕には ありったけの情熱を受け止めていた 懐かしくて熱い日々
君に やがて 訪れるであろう 誰かに 軽い嫉妬と めまいを感じて さようなら 愛しい人
★ 無題 ★
夕暮れ時の切なさに 涙ぐみそうになり 逢魔が時の 怪しさに 魅入られている 私がいる
★ 桜の木の下で ★ のち
満開の桜の木の下で あなたと交わした くちづけ 月と 星と 桜の木が見ていた 2人だけの 秘め事
2002年03月22日(金) |
あなたの青空になりたい |
★ あなたの青空になりたい ★
私はいつも ここにいるから うつむいていないで 空を見上げて
★ 慈愛 ★
この地球の 大気になって あなたを 優しく包み込んであげたい だからどうか 独りぼっちにならないで
★ Earth ★
この川は海に繋がっていて、 そしてあなたの体の中にも広がっている 木も草も土も 私もあなたも 大切な地球の破片
★ 信じられないこと ★ のち
こんなに悲しい私を残して 明日になれば 朝日が昇る
天気予報は 脳天気に 降水確率は ゼロだと 告げている
私が流した涙の分だけ 明日 雨になれ!
こんなに辛い別れをしたのに 今日と同じ身軽さで 明日が やってくる
絶望の淵に立っているのに 朝日が昇って 新しい一日が始まり
私の意志とは関係なしに 未来に向かって 歩いている
それが 現実
★ 矛盾 ★
私から その手を離してしまったのに 鳴らない携帯を握りしめて あなたの声を 恋い焦がれている
★ とまどい ★ のち
あなたに愛されたカラダだから 足の先までクリームを塗って あなたの指に心地よいように 大切に 大切に 扱ってきたの
あなたの唇を受け止めた唇だから リップクリームを塗って いつでも柔らかいように 大切に 大切に 扱ってきたの
あなたに愛された髪だから ヘアケアにも気を使って あなたの指に 櫛けずられる時を思って 大切に 大切に 扱ってきたの
あなたを失った今 私の全てが 私だけのものになってしまった
私の元に戻ってきた 私のカラダを映した鏡には とまどっている顔の 私がいました
★ 梅 ★
私が 瞳を閉じているうちに 季節は ゆっくりと移り変わっていき いつの間にか あなたは ひっそりと 満開の時を迎えていました 全ての枝を 空に向かって のばしている そんなあなたの 凛とした姿に 憧れて 姿勢を正す 私です
2002年03月01日(金) |
ファイティング スピリッツ |
★ ファイティング スピリッツ ★
何度倒れても 倒れた数だけ 立ち上がれる そんな強さを 私に 下さい
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