こぞのさくら...

 

 

エスカレーター - 2005年07月31日(日)

上り。背中に近づく彼の顔。
少し甘えて寄りかかると、彼の腕が腰にまわされる。
腰と腰を密着させると、ちょっとおっきくなってるのがわかったり。

下り。目の前にある彼の柔らかな髪。
やっぱり甘えて肩口から首に両手をまわしてふわりと抱きつくと、
てのひらを取って軽くくちづけ。

エスカレーター、もっと長ければいいのに。




かんちがい - 2005年07月30日(土)

こないだね、てをひいて、へやのすみにつれてかれたとき、あたしね、せんめんじょにいくのかなっておもっちゃった。
せんめんじょで、ながしにてをついて、かがみごしにかおみられながら、うしろからするのかなって。
あたしってばえっち。

それでね、へやのすみでね、あなたがかばんごそごそやるから、なにがでてくるんだろうって、じつはどきどきしてたんだ。
なにかどうぐかったのかなぁって、あなたのがあればいらないのになぁって、でもちょっときょうみあるよなぁって。

でもとりだしたのは、けいたいだった。ひょうしぬけ。

なににつかうの?え?しゃしん?
やだーはずかしいよ。やめて。やめてよ。
っておもうのに、からだはいやらしくくねっちゃうの。
やっぱり、あたしってばえっち。






曲線の扉 - 2005年07月29日(金)










合い鍵渡したっけ?












朝 - 2005年07月28日(木)









おはよう。って。








カラダが目的 - 2005年07月27日(水)

好きで好きで好きで好きでたまらない。


彼とのセックスが。



たとえば美味しいごはんを食べに行ったり、映画を観に行ったり、遊園地に行ったり、海に行ったり、そういうのもしてみたいけれど、きっと一緒なら楽しいと思うけど、でも考えてみたら、誰とでもできるじゃん、そんなの。

だけどセックスは、ああいうセックスは彼としかできない。
いや別に何か特にアブノーマルなことをしてるわけじゃないんだけど。
他の人とじゃ味わえない快楽がそこにあるわけで、それはもう唯一無二の存在。

だから逢うときは時間が許す限りセックスしたい。
それだけでいい。
カラダが目的って、あんまり良くない言葉みたいに使われることが多いけど、それってすごいことなのにね。
誰でもいいわけじゃなくて、その肉体が欲しいんだもの。

私のカラダも彼の目的になってるといいなと思う。




すべては気の持ちよう - 2005年07月26日(火)

好きとか胸がいっぱいとかいう正の感情も、
悲しいとか辛いとかいう負の感情も、
きっとバイオリズムとかそういうのの関係で
そのふたつがいったりきたりしてるだけなんだ。

忘れちゃいけないのは
そのふたつはちゃんと根底でつながっていて、
おんなじ思いから派生してるってこと。

だったら、自分で自分がいい気分でいられる方を選んで、
過ごした方がなんぼかいい。






さかさま - 2005年07月25日(月)

突かれて、突かれて、突かれて、突かれて、
仰向けになったまま、頭が首が肩が肩甲骨がベッドからずり落ちる。
ぶらんと下がった上半身を、両手をあげて床に手をつき、逆立ちみたいにして支える。
壁にかかった絵も、テーブルに置いたペットボトルのお茶のラベルも、ベッドサイドのパネル表示も、全部逆さま。
苦しい姿勢のはずなのに、伸びた背中も、強く握られた腰も、だんだんのぼせてくる頭でさえも、ものすごく気持ち良くて、リズミカルに激しく刺激される彼との接触部分から汁が飛び散り、耳から入ってくる自分の声にも、それに重なる彼の声にも、官能的な逼迫した空気が混ざり始めて、体の一部が繋がったまま生まれてきた、そういう形のひとつの生物のように、同時に絶頂を迎える。

へそのすぐ横に放出された白濁した液体が、ウエストの曲線を通過して、脇腹のあたりまでドロリと跡をひきながらゆっくり降りてくる。
力が抜けて、頭を完全に床に着けてしまっている私の体を、彼が息を荒くはずませたままベッドの真ん中までひきずり上げてくれる。

一緒、だったね。

私がそう言うと、返事の代わりに冷たいお茶を口うつしでひと口。

ふぅ。幸せ。




壁と床と - 2005年07月24日(日)

銜えていた唇をはずすと、彼が私の手を取り、部屋の隅にある椅子のところまで連れて行く。

え…?
そこに手、ついて。

両手を椅子の背につき、両ひざを椅子の上にあげる。
下着をつけたままのお尻を後ろに突きだすと、背後から脇の下を通って差し込まれた手のひらで乳房を揉みしだかれる。
目の前にあるのは部屋の白い壁の角。だけ。

んはぁぁぅん…

甘い吐息が白い角に吸い込まれていく。
胸に加わる刺激を受けて、腰が自然に動いてしまう。
彼の両手が乳房からウエスト、ヒップへと移動して、パンティの上から尻のラインをなぞる。すでにそこは雨が降ったみたいに湿り気を帯びていて、薄い生地がぴったりと割れ目に添って貼り付いているのがわかる。それをはがすように布のすき間から彼の指先が侵入し、ぬるぬるとかき混ぜる。

ぁああ…あぁ…

彼の舌がパンティの代わりに私の股間に貼り付く。粘液と粘液が重なり合う。潤みが内部から溢れ出るのを感じながら、腰の動きを止めることができない。

手を椅子の背の更に高い位置に移動して、彼を受け入れる。
ずぶずぶと私のカラダに分け入ってくる。貫かれて壁に打ちつけられそう。

んふぁ…あ…っ

角に鼻先を押し付けて、手のひらを両側の壁に押し付けて、腰を彼に押し付けて、全身を突っ張らせてカラダの存在を主張する。
眼前の白い色が私が視覚で認識できる世界のすべてで、背後に確実に存在する彼の肉体をカラダの裏半分全体で感じて、大きな愛情に包まれた安心感を胸に、幾度となく絶頂を迎える。

椅子の上に崩れ落ちた私の腰を、ペニスを挿入したまま、彼が持ち上げる。
不自然な姿勢で再びベッドの方へ戻ろうとするけれど、私のカラダは脱力しきっていて、連結したまま途中の床に崩れる。一連の動きで私の内部は更にかき回されて、その度にきゅうきゅうと彼を締めつけてしまう。
カーペットの硬い繊維の感触を頬に感じる。私の内壁はもうとろとろに溶けて、その中で溺れまいと必死に動く愛おしい彼の一部を更に奥へと引きずり込もうとしている。
彼が力強く私のカラダを持ち上げて、ベッドまで移動する。下の口は彼をしっかり捉えて離さない。
柔らかい布団の上で、やっと自在に動けるようになった彼の腰の動きが速まる。

んぅ……いく…よ……
う…んっ…き…て……っ

彼より少し早く私が果てて、ベッドに突っ伏す。やっと連結から解放された彼の先から、たくさんの熱い液体がぼとぼとと背中に落ちてくる。彼が自分の先端でその液体を背中のくびれに塗りつけているのがわかる。
もっと広げて。そう、まんべんなく。そうよ、全体に。
内部に取込む代わりに皮膚の表面から取込むから。
肌からじんわりと浸透するあなたの愛情のすべてを感じたいから。




イーブン - 2005年07月23日(土)

私だけのあなたじゃないし、
あなただけの私じゃないという現実。

現実は私に何もしてくれないし、私もそこに何も期待してない。

私はここにいるし、
あなたはそこにいてくれる。

それが全部。






近づく唇 - 2005年07月22日(金)

じっくりじっくり高められて、意識がだんだん浮遊してくる。

彼の白い歯先が、透ける布地ごしに乳首にあたる。

私の快楽のツボを的確に把握した10本の指が緩急自在に体中のプレスイッチを入れていく。

んふぅぅぅぅ…

息が苦しくなってきて、吐息がどんどん深くなる。

私も、私にもちょうだい。

汗でシーツにはりつき始めた背中を起こし、ホテルの部屋のトップライトに反射して輝く彼の濡れた先端に唇を近づける。

彼とセックスするのは何回目だろう。
すっかりその大きさを覚えた私の唇を、
目的地に到達する前にほど良いサイズにぽっかりと開いて、
先からゆっくりと口腔におさめていく。
のどの奥まで達しても、まだ入りきらなくて、
はみでた軸の部分を親指と人指し指と中指でそっと握る。

あたしね、昔は口でするの苦手だったんだ。
だけど今は何が嫌だったか思い出せないくらい、
口の中で窮屈そうにするあなたを感じるのが嬉しくて、
涙がでるほど苦しくて、胸がいっぱいになる。

口角から溢れでるほどの唾液を用意してあなたを受け止める。
全部包んであげる。





それは静かな愛撫から始まった。 - 2005年07月21日(木)

群青と金の糸で細かい刺繍がほどこされた下着の縁を彼の舌がつつつと這う。

性的な快感より、春のそよ風が髪を揺らすような、そんな心地良さに近くて、軽い吐息がこぼれる。

時々舌先を薄い布地と少量のアルコールでほんのり朱色に染まった肌との間に少しだけ滑り込ませて、まるで唾液で下着のラインをデザインしてるみたい。

思い出したように、肩紐から鎖骨、鎖骨から首筋を通って唇まで戻ってくる彼の舌を受け入れながら、ずっと、ずうっと、こうしていてくれればいいのに、と思う。

その思いのずっと奥に隠された焦れったい気持ちが徐々に膨らんで、冷房で乾燥した全身の肌がじっとり汗ばみ、吐息に圧し殺した生声が混ざり、彼が私の両手首をシーツに押しつけて、下着の縁でなく中心の突起に生地ごと吸いつき、たまらなくなった私が体を起こしてそそりたつ彼自身にむしゃぶりつくのは、まだもう少し後のこと。





ひとりでできるもん - 2005年07月20日(水)

彼とメールで話してるうちに、急にむらむらと衝動が押し寄せてきてしまってどうにもならなくなった。
今ここにいたら、飛びついて服を脱がして押し倒して強姦しちゃう。きっと。ぜったい。


細身のパンツと小さめのパンティを脱いで、ベッドに横たわる。
右手の中指で茂みをかきわけると、今まさに表で降りだした雨みたいに、表面がしっとり潤い始めている。
携帯のメールの一文を液晶に残したまま、その字面を何度も読み返しながら、指先を動かす。
水分をたっぷり含んだ雨雲から滝のような雨が降り落ちてくるように、ほどなく私の中心もねっとりした雨が本降りになる。
ぬるぬるして指先がすぐにつるんとポイントから外れてしまうのを、途中で何度も修正しながら、刺激するスピードを早めて早めて早めて、もう我慢できないってところで初めて声をあげる。

んああああぁっ

夕方の闇に包まれつつある部屋に響く私のせつない声が、強くなった雨音と水溜まりを通過する誰かの車の音でかき消される。

逝っちゃった。
でもまだしたい。もっとしたい。彼としたい。
子宮の真ん中がうずうずしてる。



そうか。もうすぐ始まるんだ。













シーツ - 2005年07月19日(火)

挿入したまま膝をたてた私の足が高く持ち上げられ、密着度がより高まる。
彼の肩に足をかけるような体勢で、私のお尻と彼の腰骨が何度もぶつかる。
快楽の波が次々と押し寄せてきて、私は顔を左右にイヤイヤと振り、髪を振り乱して、両手でベッドの縁のシーツを強く握る。

彼が口を半開きにして、顔の横にある私のふくらはぎに唇を這わせる。
あごのラインの綺麗な横顔。切れ長の瞳から発せられる妖艶な視線は、私の閉じかけた瞳の奥を捉えて離さない。

そんなに見ないで。

手で顔を隠そうとして、シーツを強く握りしめてたことに改めて気づく。
引き摺り寄せられたシーツの真ん中で、体をくねらせオフターブ高い自分の声を聞きながら、何回となく果てる。


弛緩した私の足をひっぱり、裏返し、腰を持ち上げ、後ろから挿入される。
逝ったばかりで何も感じないのに、体もけだるいのに、私は体を反射的に起こして、両手で自分の体重を支えながら、四つんばいになり、腰を後ろへ押し付ける。深く深く奥へ奥へ。
背中を反らせると、何も感じなくなっていたと思っていた私の内部のまだ一度も触れていなかったところに、彼の先端が当たるのがわかる。
そこを手がかりに、またじわじわと内部の感覚がすべて戻ってきて、絶えず先端の位置を感じながら、彼を受け入れる。
そのうち先端以外の彼のすべてが私の中で一段と大きくなって、私は全身に鳥肌をたてながら、もう腕をたてることもままならず、やっぱり強く握りしめていた一枚の布と共に崩れ落ちる。
彼の動きに合わせて私の体も上下に揺れて、シーツの皺がどんどん複雑になっていく。




生き物のように刻一刻と姿を変える一枚の布の中央で、重なる。重ねる。








非バランス - 2005年07月18日(月)

ってタイトルの映画があったけど。


肉体的なバランスを取るのは結構簡単。
満足できるセックスをすることで、どうにでもなる。
正が負を補ってくれるのがわかる。

精神的なバランスは、これが意外と一筋縄じゃいかない。
好きな気持ちを高め過ぎると苦しくなる。
好きだと思えば思うほど、感性を鈍らせて、焦点をわざとぼかさないと辛くなる。
物事をつきつめて考えないことで、いつも静かにに笑って過ごせる。
何か違うような気もするけれど、それじゃ物足りないような気もするけど、だからと言って、振り回して振り回されて神経がすり減るような激しい恋はもうしたくない。

何かのキッカケで外に溢れ出てしまいそうな想いを、曇りガラスの内側にしまって、そっと穏やかに漏れる光を楽しんでいけるといいな。




そっちじゃないけど - 2005年07月17日(日)

はいるかなぁ。だってあなたのってちょっとおっきめだし。

いっぱい逝ってしまったあとで、股間がマヒしてるところでそうっと、でも力強く彼がもうひとつの私の穴に侵入してくる。

ああ、やっぱりむりかも…おっきすぎるよ…

いつも冷酷な表情を装って強気で私を責めまくってくる彼が、少し心配そうな顔で私を見てる。
前にしたとき、そんなにすごく気持ち良かったわけじゃないから、そんなに前向きじゃなかったけど、珍しい彼のそんな表情を見たら、なんだかとっても愛おしくなって、入るものなら全部取り込みたいと思う。

力を抜くことだけに精神を集中して、脱力した状態で彼に全身を委ねる。

ん…はぁ…

何回か慎重に出し入れされてたものが、ぐうっと奥まですっぽり収まった感触。
ものすごく窮屈。変な感じ。
彼がそのまま私の体をぎゅうっと強く抱きしめる。
その腕の強さが彼の思いの強さな気がして、私も彼の背中を抱きしめかえす。
そうやって上半身を密着させながら、ゆっくりを腰を動かす。
ああ、やっぱり苦しくて変な感じ。でも…その…苦しい…の…が…少し…気持ち…いい…かも。


だけど…
やっぱりホントの穴の方がずっと気持ちいい。


たぶん彼もそうなんじゃないかな。なのになんでこっちに入れたいんだろう。変なの。変…だけど、こんな風に息も苦しくなるぐらい私を抱きしめて、いつもよりずっとデリケートに宝物に触るみたいに私の髪を撫でてくれるのは、もしかしたら肉体的な快楽じゃない満足感を彼に与えてるのかもしれない。私の体がそんな風に彼の気持ちを充たしているのかと思ったら、ホントの穴からそれを後押しするかのように、蜜が次々と溢れだして、窮屈に張りつめていたふたりの結合部をゆっくりと潤滑し始めた。

コトが終わって、彼がシャワーを浴びに立ち上がったあと、私の腰の下に差し込まれた枕を見たら、白いカバーに大きな丸い染みが広がっていて、結局感じてしまってた自分を彼に知られるのがちょっと恥ずかしくて、気づかれないようにこっそりと裏返しておいたことはここだけの秘密。




顔を作る - 2005年07月16日(土)

この間のデートのとき、約束の時間より少し早めについたから、最近流行りのメイクアップスタジオに行ってみた。
客層は幅広く、20そこそこのお姉さんから、熟年のおばさままで。
結婚式っぽい華やかな服装の人もいれば、この後着替えるんだよね?ね?ってくらいラフな服装の人も。
担当のおねーさんが、「今日はどういった感じにされます?」と聞くので、「デートっぽい感じで」と答える。
ちゃんと答えれば、
「デートっぽい感じで、でも気合いが入ってるのはバレないくらいにさりげなく、キュートで瑞々しく、でもアンニュイで妖艶な感じ。」
なのだけど、
おねーさんは「わかりました」とひとこと笑顔で答えて、手際よくクレンジングから始める。
人に化粧をしてもらうってこと、普段の生活ではなかなかない。
すごく贅沢。女王様気分。
丁寧に下地を作っていってもらっているうちに、気持ちもデート仕様になってくる。
色みも「着てる服に合わせてもらえれば」と後は全面的におまかせ。
普段自分では使わない、カーキと深緑がまぶたにのせられる。
チークも自分では持ってないブラウン系。
ちゃんとできないから使ったことがないアイラインを引いてもらって、眉を整えてもらって、マスカラも上下にちゃんと塗ってもらって(いつも自分では上だけ)、仕上げのリップはもちろんグロス。
くっきり深い眼差しとぽてっと艶っぽい唇のまさに「デート仕様」の顔の出来上がり。

〆て2625円。

その後、彼からちょうだいした、ものすごく嬉しい褒め言葉(今でも思い出すとにやにやしてしまう)のこと考えたら、激安だと思うんですけど。




 ちなみにグロスがとっても良かったので、
 お買い上げ。
 
 マディーナホログラムグロスN006














軽いやつ - 2005年07月15日(金)

ちゅ。とか
ぎゅ。とか

そういうのって

きゅ。ってなる。

******************************

久しぶりに逢ったときに、レストランのテーブルの上で差し出された手をぎゅ。とか。

お会計をすませて、地下の店をでたときに、地上にあがる前に階段の途中でちゅ。とか。

ホテルで身支度整えて、靴を履いて、部屋をでる前に顔を寄せ合ってちゅ。とか。

電車の中で手をつないでて、どちらかが降りる駅の手前でちょっと強めにぎゅ。とか。

そういうのって

時に息もできないぐらい激しいキスや苦しくなるぐらいの抱擁とおんなじくらい、心臓にきゅっときて、ココロにぎゅうって残る。




シャワー - 2005年07月14日(木)

一緒にシャワーを浴びる。
今日はこれでもう…3回目?
いっぱい汗かいて、いっぱい濡れちゃったしね。

彼がお湯をだして、私にかけてくれる。
開いた方の手で体をくまなくこすってくれる。

いいからじっとしてな。

なんだか照れくさくて身をよじってしまう私に彼がそういいながら、耳の裏や脇の下まで私の体の溝になるところも全部丁寧に手で洗ってくれる。
私の肌と彼の手のひらの間に流れるお湯がぬるぬるからさらさらに変わってすごくいい気持ち。
お尻の割れ目から太ももの付け根まで彼の手が進む。
更に中心の溝まで手を差し込み、他の部分とと同じように愛撫でなく、ちゃんと洗ってくれてる。
けれど、やっぱり彼の手だと思うだけで溢れるものは止まらない。

ここだけは洗っても洗ってもだめだね、咲は。

そんな風に笑顔で顔をのぞきこまないで。恥ずかしいよ。
彼の手からシャワーを奪い取って、はい交代。
広い背中に手のひらを這わせると、今度は彼の肌と私の手のひらの間のお湯がぺとぺとからするするに。

ね。気持ちいい?

少し濡れた前髪が薄く束になって、彼の目にかかってる。ああ、水もしたたるいい男。こんな素敵な人とさっきまであんなことやこんなこと。と思ったら、またちょっとムラムラ。そのままそこに跪いて、シャワーヘッドを彼に渡してお湯がしたたる彼の股間に口を近づける。
背中に流れるシャワーのお湯と撫でさすってくれる彼の手の感触にうっとりしながら、ゆっくりと口腔で彼を感じる。
首の動きひとつごとにどんどん大きくなるのが愛おしくて、もうお湯の味しかしないことがちょっと物足りなくて。


ね、シャワーからでたら、またしよっか?




だめだ - 2005年07月13日(水)

逢いたくてたまらない。





重いって思われたくない。

けど

重くない思いなんてない。




窮屈に官能する - 2005年07月12日(火)





両手の自由を奪われる。
縄や紐の代わりに、彼の長くてしなやかな指先で。

仰向けのまま両手首をまとめて掴まれて、頭の上で押さえつけられる。そのままの姿勢で、二の腕の裏から脇まで舌を這わされ、乳首を軽くきゅっと甘噛みされる。

上に跨がってるとき、前についてた両手を体のうしろでやっぱりまとめて掴まれて、下からぐいぐいと激しく突かれる。上半身を弓なりにのけ反らせて、顎を上にあげるから、天井に反響した自分の声が部屋中に響く。

後ろから貫かれるときも、両方の手首がぐぅと後ろにひっぱられて、ぐらぐら揺れる自分の首を支えられずに、髪を振り乱して、快楽のあまり口角から涎が垂れるのもそのままに、メトロノームのような正確さとジャズピアノのようなランダムさを繰り返しながら、クライマックスへ向かうひとまわり大きくなった彼の中心の動きに合わせて腰を振る。


自由と引き換えに手に入れる快楽があることを大人になってから知った。その手をほどかれて、再び身動きが取れなくなるくらい強く抱きしめ合う喜びも。




スキンシップ - 2005年07月11日(月)

スキンシップの上手な人が好き。

スキンシップの上手な人っていうのは、物理的な距離感の取り方がすごくうまい。
物理的な距離感の取り方がうまい人っていうのは、精神的な間合いを計るのもうまい。
と思うから。

「おつかれさま」みたいなときに、頭をポンポンと軽く叩かれるのが好きだけど、それを絶妙のタイミングでやってくれたりすると、簡単に恋に堕ちたりする。
そうそう、「じゃあね」のときの背中ポンポンも同じ。

一緒に歩いてるとき、さっと手をつないでくれたり、
並んで座ってるとき、さりげなく腰のうしろに手を添えてくれたり、 そういう行動をスマートにされたりすると、きっとこの人とのセックスはさぞかし気持ちいいんだろうなと思ってドキドキする。

もちろん本気で好きになってしまえば、どんなスキンシップもオールOKになるわけだけど、まだ好きになるかならないかわからないときの、そういう勘っていうのは大抵外れない。

そうやってお互いの間合いを確かめながら、スキンシップを通してちょこっとずつ相手のことを知っていく。自分のことを知ってもらう。
そういうのが嬉しくてわくわくするから、恋愛ってやめられないとまらない。




今頃 - 2005年07月10日(日)

何してるのかな。

って一日何回も思う。



せつなくなったり、胸が苦しくなったり、もっと言えば本当に知りたいわけじゃないはずなのに、ただなんとなくふとした時にぼんやりとそう思う。


私のリアルにほどよく組み込まれていく、
彼がそこにいるということ。








カノジョの誕生日 - 2005年07月09日(土)

ああ、仕事思ったよりかかっちゃった。ごめんごめんお待たせ。
「おなかすいたーのどかわいたー」
相変わらずコドモみたいなやつ。飯どうする?
「ちょっと行ってみたい店あるの」
そう言ってカノジョはボクの返事も聞かずに前をスタスタと歩きだした。
良かった。何にも決めてなかったんだよな。カノジョのこういうとこ助かる。
駅前に開店したばかりの手羽先料理の専門店。
運良く席も空いてて、奥のテーブル席へ通される。
「生でいいよね?」
これまたボクの返事を待たずに、店員を呼び止めて、すいませーん生ふたつー、だって。まぁ、いつものこと。
早速運ばれてきたキンキンに冷えたジョッキをそれぞれの手に
「かんぱ〜い」
と言ったカノジョがちょっと間を開けて、ボクの目を見てにやりと笑う。
「あ…お誕生日おめでとう…」
ボクが消え入りそうな小さな声でそう言うと、カノジョはにっこり笑って「ありがとう」と答える。
苦手なんだよな、こういうの言うの。だって恥ずかしくないかい?人前でさ。いい年の大人がさ。お誕生日おめでとう、だなんて。
だけど、満足気に口のまわりに泡いっぱいつけてジョッキに口をつけてる嬉しそうなカノジョの顔見てたら、ま、いっかって気になってきた。
次々運ばれてくる手羽先のなんちゃらとか手羽先のかんちゃらをむしゃむしゃ食べながら、カノジョが「ねぇ」と声をかけてくる。
「おいしいね」と続くのだろう、と思っていたボクの耳に飛び込んできたのは
「今日セックスしようね」
という言葉。思わずむせ返るとこだったよ。何言いだすんだよ、急に。
やっぱりカノジョはボクの返事なんか待たずに、次々と鶏の骨をしゃぶりながら皿の上を片づけていく。いつの間にかビールジョッキが升酒に変わってるし。
よく食うなぁと改めて感心しながら、ボクはタバコに火をつけて、カノジョの顔をぼんやりと眺める。
ボクの気のせいじゃなければ、カノジョは最近なんだか少し綺麗になったように思う。綺麗に、というよりは色っぽく、なのかもしれない。と思った自分がなんだか恥ずかしくて、タバコの煙を吐くふりして顔を背ける。
手羽先の油がカノジョの指や口のまわりにいっぱいついてテラテラと光ってる。指先についた油を舐めたりする仕草が、別のコトを連想させて少し下半身の居心地が悪くなる。
今夜はちょっとがんばってみるかな。
そう思ったのに。
うちに連れて帰るとき、足元が怪しくなってるなぁとは思っていたけど、ボクが先にシャワーを浴びてる間に、マジ寝だマジ寝。
化粧も落とさず、服も着たままソファーで丸くなって。
「風邪ひくよ」
まぁ、無駄だよねと思いながらも一応声かけて、なんとかベッドまでひきずって、靴下とジーンズを脱がせて、ブラジャーのホックまで外してやるボクってなんて親切。
このまま襲ってやろうかとも思ったけれど、あんまり気持ち良さそうだから、眠らせておいてあげることにしたよ。誕生日だしね。
「おやすみ」
タオルケットをかけてまぶたにそっとキスをする。

さてと。今夜はひとりでしとくかな。




浴衣 - 2005年07月08日(金)

今年の夏は一回くらい浴衣でデートしたいなぁと思う。

ピアスも指輪もネックレスもマニキュアも全部取って、髪はアップでまとめて、綿の生地一枚だけを身に纏う。

もちろん下着なんて無粋なものはつけない。上も下も。

浴衣って、見かけより暑くて、私のうなじには髪の毛の束が汗でへばりつくだろうけれど、それも演出のうち。

夏祭りを楽しんだあとは、そのままホテルへ。

しゃきっとした綿の布の下は全裸だから、きっと抱きすくめられたときもいつもよりダイレクトに感じる。
パンティのラインがないことに気づいた彼がお尻を鷲掴みにして、合わせの首筋から手を差しこめば、そこはすぐに生肌で、帯をほどくのももどかしく、裾からはみ出た足を辿って、乱れた姿のまま、すでに濡れそぼった割れ目に躊躇なく挿入される。
いつもと違う衣ずれの音に興奮は更に高まって、薄化粧の唇がぽかっと開いて、甘い吐息がこぼれる。



ちなみに着物の着付けはできないけれど、浴衣だけは自分で着られるのは、このためじゃないので念のため(笑)




目に見えないものを確認する一番簡単な方法。 - 2005年07月07日(木)



   抱きしめて

   抱きしめる。








変化 - 2005年07月06日(水)

「…おっ…きぃ…」

毎回毎回言わなくてもいいとは思うけれど、挿入されるとき、つい口をついてでてしまう。
口でするときも根元がどうしても入りきらないから、お詫びっていうんじゃないけれど、下の口ではずっと奥まで入れてもらう。
だけどそれでも苦しくて、んふぅと息を吐くとき、やっぱり最初の言葉が思わずでてしまう。

大きさなんかよりテクニックだと思ってる。(そしてもちろんテクニックなんかよりハートだけど)
思ってるけど、挿入されたものが、入り口付近までゆっくり戻って、先端が抜けそうになったところで、一気に一番深いところまで押し込まれると、その長いストロークが鳥肌がたつほど気持ちいい。

彼が挿入したまま、含んでいた乳首から口を離して、
「咲は同時に責められるのが好きだよね」
と耳元でささやく。
右手でもう一方の乳首を刺激し、左手は結合部の少し上部にある更に敏感な部分にゆるゆると触れている。
「四ヶ所同時だ」
そう言って、舌を耳たぶからうなじに走らせる。

ほんとうはちがうんだよ。

一ヶ所だけを丁寧に責められるのが好き。
二ヶ所以上同時だと、どっちの快楽も半減してしまう気がして。
特に挿入しながら別の敏感な部分を弄られるのは、なんだか集中できなくて苦手。

って今までは思ってたんだけどな。
こんなに全身に電流が走ったみたいに肌が粟立って、釣られたばかりの小魚みたいにピクピク痙攣して、あえぎ声だすのさえも苦しくて、ぜんぜん説得力ない。

彼とセックスをするようになって、私のカラダは確実に前と違う。
どんどん貪欲になって、どんな小さな快楽のしっぽでも一度捕まえたらとことん味わい尽くす。
「飽きるほどエッチしたいな」という私の言葉に、
「それは無理だね。だって、飽きさせないから」と豪語した彼の言葉、
聞いただけで濡れてしまったけれど、たぶんほんと。




濡れる女 - 2005年07月05日(火)

感じてるフリは簡単だけど、濡れてるフリはできない。
男の人が勃ったフリができないのと一緒。
でもきっと男の人も、感じてるけど勃たないときがあるのと同じで、女も感じてても濡れないときがある。
体調だったりするのかな、と今までは思ってた。
で、そういうときは、その前の段階で気持ち良くて声をあげたりしてたのが、芝居だと思われてしまうんじゃないか、がっかりさせてしまうんじゃないかとハラハラしてしまう。気づかれないように自分の指に唾液をつけて、先回りしたりなんかして。

だけど、彼とエッチするようになってから、私ってばびっくりするくらいよく濡れる。

まだ大事なところにはほとんど触れられていないのに、彼の指が付近を通るころには、え?そんなところまで?ってくらい滴ってる。
「咲とすると、なんだか俺がセックスうまくなったのかと思っちゃうよ」と彼が言うほどに、触れられる前から愛液は溢れて、触れられればすぐに絶頂に達し、挿入される頃には、上も下も右も左もわからなくなるくらい、求めて欲しがってケモノのように悶え貪る。

接触する彼のカラダのすべての部分を私が水びたしにできる悦び。

こぽこぽと溢れてくれるから、うまく言葉にできない気持ちも説明いらない。
脱水症状起こす前に、いつもみたいに口うつしでお水ちょうだい




残香 - 2005年07月04日(月)

デートの次の日、同じ服を着てみる。
昨日はそんなに汗かかなかったしね、などと自分に言い訳しながら。

何かを取ろうと、手を前に伸ばしたとき、その腕を少し内側に寄せて、意味もなく深呼吸。

椅子に座るとき、普段よりちょっと勢いよく腰を下ろして、数秒だけ残る空気の溜まりに身を沈める。

夕方になって、降り始めた雨の匂いと、昼間でかけた街の匂いと、自分自身の匂いの中に埋没してしまうまで、密かに愉しむデート二次会。






うそ - 2005年07月03日(日)

誰かがあなたに嘘をついてたとして、

それは喜ぶべきことなのかもしれないよ。

好きだからこそつく嘘が世の中にはどれほどあることか!






ひとごろし - 2005年07月02日(土)

乳首を胸を脇腹をへそを舐めながら、彼の頭が下降していく。
まっすぐ下に伸ばした足が自然に曲がり、立てた膝がゆっくり開く。
ヘアーまで降り立った彼の舌は、そのまま茂みに入らず、太ももから膝頭までを数往復する。
足の付け根に沿って焦らすように溝を這うので、私の泉が待ちきれなくて水位を増す。
両腿の間にある髪を撫で、頭を掴むと、色っぽい唇の間から舌をだしたまま、彼が冷静な視線を私に向ける。
瞳の奥でにやりと笑うのがわかって悔しい。悔しい。悔しいけれど興奮する。
湧き出る泉の音が聞こえてしまったかもしれない。
再び股間に顔をうずめた彼は、自分の粘液を私の粘液に密着させて、器用に私の蕾を弄ぶ。
そっけなく舌先でつついたかと思えば、丁寧に吸い上げる。
乱暴にと丁重にを交互に繰り返されているうちに、腰が自然に少し浮いてくる。
舌の動きに合わせて揺らしながら、鼻先まで埋まっている彼の顔にぐいと押しつける。

これで死んじゃったら、窒息死じゃなくて溺死だわ。

快感にピクピク震える下半身で彼の頭をはさみながら、
ひとごろしはほどなく絶頂を迎える。




ラストスパート - 2005年07月01日(金)

ベッドにうつぶせになって、枕を抱きかかえて、
頭を撫でてもらっているうちに、すぅっと落ちていく。
このままずぅっと深いところまで落ちていきたいけれど、
でもこの幸せをちゃんと確認しておきたくて、ときおり薄く目を開けて、となりで添い寝をしてくれている彼の姿を焼き付けておく。
視線が合うと彼の瞳にふと優しい色が浮かぶのが嬉しくて、
(たぶん)満面の笑みを浮かべながらもう一度まぶたを閉じて、
焼き付けた光景を定着させる。

トゥルルルルル

あぁん、もうそんな時間?
フロントからの電話。あと15分だって。
んん〜帰りたくないなぁ。
あっという間だね。
ほんとだね。
ほんとに残念。
えーん。
ベッドにしがみついて離れない私に彼が声をかける。
「最後はどっちからがいい?」
え?
振り返ると、いつの間にか再びMAXになった彼の中心が、先端をてらてらと光らせて臨戦待機中。
それを見た私の中心もパブロフの犬のように唾液を溢れさせて彼の来訪を待つ。
うわぁ、どうしよう。
と私が答えるのも待たず、彼が私の両足をぐいっとひっぱり、ベッドの真ん中までひきずり、体勢を立て直そうと膝を立てようとした私の腰を両手で掴んで、背後からずぷっと一番奥まで入ってくる。
んあああっ
数分前までまどろみを楽しんでいたとは思えない、淫猥な声が私ののどの奥から発せられる。
だんだん高まるのではなくて、一気に頂点までもっていかれる感じ。
臀部にあたる肌の音より、結合部から溢れるお互いの体液の音が、耳へ飛び込んでくる。
カラダ中の血液が下半身へ行こうか脳へ行こうか悩んでる。
体内を駆け巡る血流の音までもが聞こえてきそう。
彼の動きが激しさを増し、私は50音で表記しきれないメスの声をあげながら、絶頂の許しを乞う。
許された時間の最後の最後まで求めあえる幸せを噛みしめながら。







My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail BBS