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■ バスの中
通勤にバスを使ってます。 最近はちょうど季節の変わり目で、もう眠くってねむくって仕方ない。 だからほとんど寝ていますが・・ そんな中、もうちょっとで終点というところで目覚めた瞬間 「おとうさんね、もういないんだけどいないって気がしないの」 と、それはそれはとても静かな、たんたんとした調子で話す女性の声。 それに答える声は、 「でももうあなた、3年でしょう?」
ああ、だんなさんがなくなって3年たつのね。 でも、いないって気がしないんだ。 きっと近くにまだいるんだね。 と、普通に思ったとき、すーーっと涙が出そうになりました。
3年前に亡くなっただんなさんのことを、まだここにいるようなのよ、と、まだ生活の中に気配があるんだと、朝のバスの中でただ普通に語っただけでしょうに。 その当たり前の雰囲気に、でも間違いなくいまいない人のことを語っている。 その瞬間をたまたま聞いてしまっただけなのだけど、あまりに当たり前の様子がその分、その不在感をいっそう引き立たせてしまっていたと思ったのでした。
まいった。
2006年10月31日(火)
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