My life as a cat
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2012年05月29日(火) 食べ逃した〜

昨夜夢の中でパフェを食べ逃しました。

長い長いハイキングコースを女友達と歩き、おなかもぺこぺこ。かけこんだ駐車場の端にある喫茶店で写真入りのメニューを開くと、イチゴと生クリームのぼこぼこ乗った大きなパフェが。生唾を呑んで、それを頼んで待っていると、そこに地震が・・・ 地震は夢ではなく現実でした。しかし、飛び起きてしまった理由は地震恐さではなく、パフェを食べ逃した悔しさのせいです。すぐにまた眠りにつきましたが、パフェにありつくことはありませんでした。

事務職のわたしにはパフェなんて怪物みたいな食べ物だけど、もちろん小さいのならいつでも食べられるんだろうけど、パフェは見ただけで満腹になっちゃうような大きいのに魅かれるんですよね。子供の頃、たまに女の子達と遠出してちょっと奮発しておなかいっぱい食べたというハッピーな記憶が刻み込まれているせいでしょうね。先日久々になつかしくなって竹下通りでティーネイジャーにまざって生クリームたっぷりのクレープを買ったのですが、半分くらい食べてげんなりしてしまいました。年は2倍ですが、胃袋は1/2です。食い意地だけは年をとらないようです。


2012年05月24日(木) 白馬に乗った王子様じゃなくって。。。

先日テレビで″自己完結男子″なるものを拝見した。クリーンな見た目は必須だが、家の中もきれいに片付いていて、洗濯やアイロンにもこだわりを見せて、主婦顔負けに家事をこなし、しゃきっと仕事に出かけていくという男子。自分で何でもできるから結婚などは考えていないのだそうだ。最近はこんな若者が本当に多い。自ら″愛する生活″をクリエイトしてひとりで立派に生きていく力があるのはなんとも頼もしいことだけれど、面倒ながらも他人と関わって得られるあたたかい気持ちも知らずに年をとって欲しくないな、とおねえさんは思うのですよ。

しかし家事をこなせる男子はいいな。家事をこなせない欧米人男性にはあまり会ったことがないけれど、日本男児はまだまだそんな人が多いようだ。恋愛相談に乗ってあげている恋に落ちたプレイボーイの同僚などは、恋愛指南より食生活の指導をしてあげたいくらいだ。結婚していた頃はそこそこちゃんと食べいたようだが、ひとり身になってからは聞くに堪えない。わたしの指導で野菜炒め用に切って袋に入った野菜をインスタントヌードルに乗せるくらいはするようになったそうだが、彼の恋愛より健康状態が心配だ。


さて、6月まであと一週間。なんだかんだといってまだひとめぼれ君とコンタクトをとっていて、もうすぐ会えることに対して″迷いの霧の中″のわたしとは違って、彼の中ではマックスに期待が高まっている様子なのだが、昨日何の脈略もなく突然こんなことをメールに書いてきた。

「今の僕の気分はずっと小屋の中でおとなしくすごして、久々に勇敢に草原に走りだす馬。もちろんジョッキーは君だよ」

どういう意味でしょうか。性的な意味?上に乗って欲しいってこと?それでもって鞭で叩いて欲しいの?(笑) えっ、もっと純粋?一緒に旅に走り出そうってこと? 教授、わたし解らなくなってきました。何かの実験でもしてて、彼の脳みそが化学反応でも起こしちゃったのでしょうか。

しかし、わたしと彼の関係を「白馬に乗った王子様とお姫様」じゃなくって、「勇敢な馬とジョッキー」にしたのは妙に納得。6月から乗馬を楽しむことにします。テキサスの暴れ馬、ムスタングを乗りこなしてみせますわ(笑)。


2012年05月19日(土) Do you really want to go through?

もうそろそろ春のおたのしみもおしまい。ランチに何の変哲もないフツウの。。。。うん、フツウだからこそ美味しい筍ごはんとにら玉を楽しんで、筍は食べ収めでしょう。

最近知ったのだけれど、世間の女の人はボーイフレンドや旦那さんのメールボックスとかチェックして、浮気していないか確認したりするそうだ。先日パーティーで知り合った女の子(日本人)はダメリカ人(わたしが勝手にダメと決めた)のボーイフレンドがいて、彼の電話やメールを全て盗み見ては、浮気を見つけて別れて、そのうち許して、またくっついて、を繰り返しているのだそうだ。

でもなんのために?相手が″旦那さん″だったら、長い長い結婚生活の中で、出会った頃はこんなんじゃぁ、と泣く泣く侘しい気持ちでついついとか、または離婚してがっぽり慰謝料を取ろうと証拠収集のために、そういう行動に走る奥さんがいても不思議じゃないけれど、結婚していない女性がそんなことをする必要はどこにあるのだろう。相手の物を盗み見て何かを発見するもしないも、それ以前にもう答えは明白じゃないと思ったりする。だって相手を信頼できないからそういう行動に走るのでしょう?わたしは一度もそういうことをしたことがないし、したいと思ったこともないけれど、″したい″と思ったらもうその時がお別れの時でしょう。男の浮気に寛大な人もそんなことはしないでしょう。でも少なからず、彼女はそうでないわけで、彼だってそれが解っていても繰り返すわけでしょう。どんなにその彼に別の良いところがあっても、自分のガールフレンドが明らかに嫌がることをするのだから、その時点で大切にされていないことは明白だ。でもきっとこういう男の人とずるずるやっちゃう女の人っていうのは、いつか彼は変わるはず、とかわたしが彼を変えてみせる、とかって思ってる人が多いんだろうな。でも、だとしたら相手の物を盗み見るなんて幼稚なやつじゃなくて、もっと賢明な作戦を練らないと、一生ナメられて最後に泣きをみるはめになるんじゃないのかな。でも、皮肉なことにこういう男の人が本当に変わるのは捨てられた時でしょうね。


2012年05月17日(木) ローマの休日

半袖で出歩くのがちょうど気持ちの良い季節。昨日同僚から聞いた話に大きなショックを受けたので、今日は久々に有給をとってふらりと散歩に出かけた。だってね、あれだけわたしの前では″パフォーマンスが上がらない理由は何なのか!″などと言っているボスが、ある会議中にわたしのことを″仕事が早い、本当によくやってくれてるよ、すごいよ″などと褒めちぎっていたというのだ。これはいつもなじられ続けて、しまいには自分はそんなにダメ人間なのか、とまで思っていたわたしにはにわかに信じ難いことであった。

丸の内OAZOでゆっくりと本を物色し、隣の新丸ビルのお気に入りのイタリアンレストラン″Rigoletto"でランチ。音楽とキッチンから漏れるノイズがちょっと賑やかで、クラッシーなインテリアと裏腹に″下町のイタリア食堂″という雰囲気なのだが、料理は毎度とても美味しい。今日は揚げ茄子のトマトソースのパスタを選んだ。たっぷり時間をかけて、ゆっくりゆっくりよく噛んでランチを食べるということが、この忙しい日常にあってとても麗しく感じられ、満ち足りた幸せ気分で食後のコーヒーを啜っていると、隣のテーブルのマダム二人の会話が耳に入ってきた。

「高校生の娘がね、早く結婚して専業主婦になりたいなんていうもんだからね、わたし言ってやったの。専業主婦になりたければ、きっちりと勉強して、良い大学に行って、良い仕事に就くことね。でなければ、あなたが働かなくてもすむような経済力のある男性はつかめないでしょうってね」

へぇ〜、時代は動いているのだね。女一人と子供を養えるような逞しい経済力のある男性は減ってるのに加えて、結婚したがるという男性も減っているみたいだし、だから専業主婦になるのは競争率が高いってことなんでしょう?もしそうだとしたら、わたしのおすすめはシンガポール人男性と結婚することかな(笑)。国を挙げて家庭的な女に飢えてるし、欧米で教育を得た人も多くて、アジア人の勤勉さと欧米人男性の紳士的マナーを両方兼ね備えててそう悪くないというのがわたしの印象だけど。

午後は有楽町のロフトや東急ハンズをゆっくり見てまわって、ウィンドウショッピングを楽しんだ。たまにはひとりでゆっくり街の流行を見てまわるのも楽しいものだ。


2012年05月14日(月) 南米土産

大会議に出席するために訪れた南米で恋に落ちてしまい、帰国して以来、毎日お花見みたいな浮かれた顔つきで恋愛相談を持ちかけてくる同僚に辛抱強く付き合っていたら、お礼にとテキーラをくれた。子供の風邪シロップに30パーセントのアルコールを入れたような味の甘い甘いもので、ライムを齧ってショットで飲むようなものではなさそうなので、ロックで飲んだ(ロックは売ってるのがよかったけど、冷凍庫にキープできないので諦めた。あのロックはなんであんなに美味しいのだろうかね)。気分が乗ってきたのでケサディーヤも焼いた。具はチーズとアヴォカドと新玉ねぎ。

しかしね、生粋のプレイボーイなんて本当は存在しないのだろうか。この同僚、恋愛はゲームとしか思ってないような、ふざけた姿勢で女の子をたぶらかしてばかりいたのだ(たぶらかされるのは相当どうかしてる人か相当マジメで素直なお嬢様かどちらかで、わたしのような″フツウ″の女の人はまずひっかからないのだが)。それが、今じゃ初恋の熱にうなされた男子高校生状態(本当はオッサンの年齢だが)。

しかし、何が彼をこんなふうにしてしまったのかと分析すると、わたしとひとめぼれ君との関係に思い当たるふし有りなのだ。彼とひとめぼれ君の共通点は″肉食男子″だということ。肉食男子はたんとおなかをすかせてから、獲物を追いかけて追いかけてやっと尻尾にかぶりついたと思ったら、逃げられて。。。というような接戦に気持ちが燃え上がるのだろう。

毎日の恋愛相談の内容は至ってくだらないものばかりだが、彼のデスクの引き出しから小出しにされる南米土産につられて、今日もこつこつと相談に乗るのだった。


2012年05月03日(木) いちばん大事なものはなんですか

先日、男友達が立派な新居に招いてくれた。ルーフトップがあり、東京の摩天楼が一望できるアパートメントで、子供のいないカップルが暮らすにはうってつけだ。彼は30代前半のヨーロピアンで、スーパーリッチではないにしろ、こんなアパートメントで暮らせるのだからそれなりの財力がある。そして性格も見た目も良いのだからもてないわけがない。20代の頃は相当遊んでいただろうという雰囲気が話の節々に伺える。しかし、今の彼は孤独のどん底にいる。散々遊びほうけてきた彼がある日ある日本人の女の子にひとめぼれして、一夜にして結婚したいという結論に至ったのだ。相手は35歳で出産などを考えて年齢的にとても焦っていたこともあって、とんとん拍子に結婚や子供の計画が進んでいった。ところが、どうしてもお互いに譲れないところでズレが生じる。彼は奥さんが専業主婦になることが嫌で、彼女はどうしても専業主婦になりたいというのだ。話し合いは平行線をたどって、どちらも折れず、それでも彼は変わらず彼女が好きだったのだが、彼女の中では心変わりがあったのだろう。交際から半年が過ぎたある日、会社の同僚と飲んでいた彼がふと思い立って、連絡もせずふらりと彼女のアパートメントを訪ねると、中にはパジャマを着た彼女と、自分と同じブロンド・ブルーアイズの男がいたという。それが二人の終焉だった。

日本を愛して留学生としてやってきて10年が経ち、すっかりこの国に馴染んだと思っていた彼は、この一件で、どこまでいっても自分はこの国では外国人なのだと実感したそうだ。ただ女の子と遊びほうけていた時には文化の違いに悩むこともなかったが、いざ結婚を考えた時、初めて大きな壁にぶつかったのだろう。

欧米ではしっかりしたキャリアを持って自立した男性ほど、パートナーにもしっかりと自立して生きて欲しいと望む傾向にある。自分が仕事で忙しいから妻には家でしっかり家事をして欲しいなどというのは日本的であり、欧米人男性からこんな言葉を聞いたことは一度もない。しかし、わたしの年代の日本人女性は財力のある男性に養って欲しいという人が多い。いわゆる"セレブ婚"というのか。そしてセレブ婚を狙う女性達の中には、お金持ちの規模が違う欧米人を狙う人も多いようなのだ。そうして欲するものの噛み合わない男女がパーティで出会う。

「この間、仕事がらみの合コンパーティみたいのに行ったんだけど、もうジョークみたいだったわ。男はみんな金持ちで日本でちょっと遊んで母国に帰ってまともな女と結婚しようと思ってる欧米人で、女はみんな金持ちと結婚して外国に連れて行ってもらいたい日本人。俺は端っこで傍観してたけど、アホ同士の騙しあいみたいだったわ」

とは彼の話。どうしても専業主婦になりたいという人は日本人男性か欧米人でも嬉々としてsugar daddyになってくれるような性癖のある人をターゲットとしたほうが簡単なのでしょう。

わたしは最近思うところあって、これについてしみじみと考えた。わたしは家事が苦にならないし、料理はパッションだから、専業主婦になれば嬉々として役目をこなすだろう。欧米では家庭的なことなどこれといったウリにもならず、家事ができるからなどという理由でわたしに興味を持つ人もいなかったが、日本では違う。家事をきちんとこなすというだけで、いつも"良い奥さんになれる″と賛美され、料理を振舞うと男性に興味を持たれたりする。先日日本人男性と結婚して寿退社した元同僚を訪ねた。エプロンをしてピカピカのキッチンで真剣に料理に励む彼女は愛らしい新妻だった。フランス料理のフルコースのような料理にホームベーカリーで焼いた焼きたてのパンを振舞ってくれた。食後のコーヒーは旦那さんの役目のようだ。二人に新婚生活の感想を聞いてみると、妻は、旦那が外で稼いできてくれるのがとても幸せだといい、旦那は家に帰ると毎日レストランのフルコースのような食事が用意されているのがとても幸せだという。わたしが転職を考えていると話すと、″結婚は考えていないのか″と聞かれた。″もちろん考えているが、それとこれとは別問題だ″、と内心思ったが、解ってもらえる自信もないので、"それもいいわね〜"と適当に流してしまった。

彼らを訪ねた翌日、ひとめぼれ君と会った。この人ならきっとわたしを理解してくれると信じる気持ちがあって前日の出来事を話した。

「わたしはね、相手が働けなくなっても、わたしが家事ができなくなっても、それでもこの人と一緒にいればスペシャルな時間が作れるってお互い思えるような結婚をしたいよ」

と訴えると、彼が、"当ったり前だよ、それ以外に何があるのさ?″というような相槌を打つので、その瞬間彼を好きな気持ちはマックスに達し、発狂して抱きついてしまった(笑)。

その後しみじみと考えたのだ。わたしは専業主婦のような暮らしをしたことがあるので、それなりの孤独感も、社会で揉まれる必用のない安心感も知っている。また社会にでて働いていくことは、手厳しさの反面、自分の足で立っているという尊厳がある。だから絶対にどちらが良いとも言えない。しかし、世の中にはそれにこだわる人も沢山いて、わたしはそれが決してバカバカしいとは思わない。まず自分の欲する生活があるのならそれを手に入れることは大事だ。生活を愛せなければその生活の中心にいる人を愛することも難しくなるだろう。じゃぁ、わたしの男友達の話のように、お互いの欲するものがズレてしまったら? 一番大事なものはなにかと考えて、二番目以降は諦めるしかないじゃない。結局彼の元彼女は、彼自身よりも"専業主婦になること"のほうが大事だったのでしょう。

今日、"The lake house(邦題:イルマーレ)"という映画を観た。孤独な女医と孤独な建築家が時空を超えた文通で結ばれるストーリーで、背景の美しさとあらすじの面白さと裏腹にふたりの会話や関係にはこれといったひねりがなくて、あまりにもシンプルなのだけれど、こういうのってすごく良い。生活を共に出来ない相手が自分の心の大きな拠り所になっていくっていう感覚はよく解る。だって毎日会えるから心が通じるわけでもなくて、毎日会えないから心が通じないわけでもない。会えないからこそ相手のことをあれこれと想像して、その存在が自分の中で大きくなっていくというのもある。会ったこともないのに、お互いを深く信頼しあって"I love you"などと言えてしまう。純愛だなぁ。あぁ、やっぱり結婚はこういう恋愛の延長上にあるべきだってつくづく思いました。


Michelina |MAIL