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2009年11月23日(月) |
4 Unique Girls |
電車の中で読んでいた30代向け女性誌に連載されていた山田詠美さんの
"4 Unique Girls"より、興味深いので抜粋。
「でもね、この間、益田ミリさんの「すーちゃん」という漫画を読んで、いたく感じ入ってしまった。三十代でひとり者のすーちゃん。彼女は、カフェで若い人と働きながらこう感じる。若い人に「若さ」の優越感を持たせるのは大切だと思う。何故なら、自分も若い時にそうされて嬉しかったからだ、と。若さを羨ましがられるのが嬉しいのは、自分に未来があると思えるからだ、と。」
通勤電車や職場にも若いコはけっこういるけれど、若いコは若いというだけで可愛い。どんな小憎らしい口をきいてもふとぷっくらとふくらんだ頬や指を見たら何もかも許せてしまいそうな気がする。わたしも若いコにはふんだんに褒め言葉をあげる。
「やっぱり若いから呑み込みが早いわね。」
とか
「やっぱり若いからミニスカートが似合うわね。」
とか。
若いコはそんな大人の言葉に素直に反応を示して、すくすく、ぐんぐんと伸びていく。これは褒めているほうも気持ちがいいし、わたし自身に気前の良い大人でいたいという下心もあるのかもしれないとも分析できる。この経済危機で世界ではますます学校に通えない子供が増えているようだ。未来を担う彼らが充分な教育を受けられないということは、その国の経済がますます悪化する傾向にあるということで、悪循環だ。子供や若いコの力を伸ばしてあげるのも大人の大きな役割だ。
3連休最終の今日は天気良好。どんな気まぐれか、デートに出かけた。午後の一番暖かい時間に芝生に寝転んで目を瞑ってただただ相手の話を聞いていた。今度君の好きなピンク色の薔薇をプレゼントしてもいい?クリスマスはお台場に行って美味しいケーキを食べようよ、お正月に一緒にパリに帰ろう、僕の家からエッフェル塔まで歩いてすぐだよ、、、、、一度だけ訪れた南フランスが気に入って、こつこつフランス語を勉強していたくらいだ。楽しい話のはずなのに、なぜか心が沈む。
別れ際、八つ当たりのように、
「フランス男なんてみんなプレイボーイよ!!」
と言ったら、にっこり笑って、
「違います。それはイタリアです。」
と返された。
忘れようとあがけばあがくほどマーヴのことばかり思い出す。わたしは本当には男の人など欲しくないのかもしれない。買う気もないのにべたべたと商品を触って手垢を付けているような(いや、感情あるものに触れたのだからもっと性質が悪い)後ろめたい気持ちになった。さびしいけれど、この感情から抜け出すのに必要なのは彼をすっかり忘れてしまうこと以外にないのかもしれない。そんな日がいつか来るんだろうか、また心細くなってきた。今は女友達がそばにいてくれればいい。うん、きっとそれがいい。
繰り返される不毛なミーティングにただただ雪だるま式に増えていく仕事。黙々と働いていたがある日の夕方ぷっちりと何かがきれて4月に来たばかりの新任ボスに抗議した。このお坊ちゃま育ちのボスは素直さだけが取り得でリーダーシップに欠けている。次の朝、体が鉛のように重くベッドから出られず遅刻。静まりかえった通勤路をとぼとぼと歩いていると、前にボスが歩いていた。上下の板ばさみで胃が痛くなったらしい。ダメ上司とダメ部下で仲良く遅刻したのでした。
農園では春菊が旬。この野菜、ちょっと毒のあるほうれん草のような、それでもパセリほどきつくない魔性の味がたまらない。和洋どんな料理にでも合うのもいい。胡麻和え、鍋のような定番から、わたしが密かに気に入っているのは春菊のオムレツやきのこ類と一緒にクリームソースのパスタに入れたり、ごま油で炒飯などにしてもいい。
久々に銀座にでて思いがけず散財。以前から目をつけていたAccaのカチューシャとスティックを買ってしまった。これは一足お先に自分へのクリスマスプレゼントということにしておこう。スティックを挿すには髪の長さが足りないからカチューシャだけを愛用。職場の人々がステキだと褒めてくれるのを励みにこの忙しさを乗り切ろう。