一昨日から一泊で奥地の観光へ行ってきました。 なんとゆーか、旅先になると緊張の度合いがアップするので、 そのせいか、ムラムラする……大問題。 華と旅行はこれで三回目かな。毎回、温泉。 そして、行く先々、昼間っから野外で……いやいやいや。 おかしな記憶が増えていくのは、それこそ大問題。 あたしが悪いんだけどさ。 旅行明けは体力皆無のあたしとしては、休みをとることにしている。 なので、今日は珍しく一人で休日。 昨日の山歩きのせいで、身体中がガタガタ。 年寄りの気分。 さすがの華も疲れてたみたいだけど、仕事行ったのに、 半端なく貧弱なあたしは、昼間でゴロゴロ転がって、ようやく起きたらおうちの掃除。 のんびり行きます。 でも、今回は十六夜の月見(明け方)もしたし、 温泉も入ったし、 山を登ったり、海の上をボートで滑走したり、 充実した休みだったなぁ。 ごはんも美味しかった……多かったけど。 半年に一回の旅行は、旅慣れないあたしにとっては、全部が珍しくて。 猫耳帽子を地元の人にガン見されながらも、快適でした。 ずっとずっと手を繋いで。 一緒に歩いて。 周りがどんな目で見ているのは嫌と言うほど分かるけど、 あたしたちには、あたしたちのやり方があるんだもの。 何一つ繋がれるものを持たないから、 せめて手だけは繋いで、一生恋人。 それだけで、いい。
華が夜勤の夜は退屈。 でも、少し心が落ち着く。 大した距離じゃないけれど、会えない夜の時間。 あたしと華は電話で一日のことを話したりする。 下らないことも話したりする。 でも、そんな時のあたしは、あんまり素直じゃない。 あなたがいないことを身体中で実感するから。 声だけじゃ足りないよ。 言葉だけじゃ届かないよ。 あたしは無駄に苛立って、華を傷付ける言葉も平気で口にしてしまう。 ダメだと分かっているのに、止められない。 あたしは自分勝手な人間だ。 華が傷付いても、怒っても、それを思いやれる余裕なんて、ない。 声だけの相手を愛せるほど、あたしは可愛い女じゃない。 酷い奴だと、自分でも思う。 考えても仕方ない。 まず先に悩むべきコトは、転職!!
華の元に戻ってから、再び休みを合わせるようになって。 あたしは一人で過ごす休日がほとんど無くなった。 今日は本当ならお休みの華だけれど、 仕事場のミーティングと言うことで、いない。 あたしはというと、 午前中には美容院に行ってトリートメントをしてもらって、 午後からは昨夜から手を付けた模様替えをほぼ終わらせて、 今は華の仕事が終わるのを待っている。 迎えに行って、一緒に晩ご飯。 そろそろ支度をしなきゃ。 模様替えをして、二年弱も放置されていたあちこちを掃除して、 できたゴミ袋はまるまる二つ。 昔よりもあっさりと捨てるようになっただけだと思う。 あんまり惜しいものがなくなったせいもある。 記憶って残酷。 それでも、動きのないゲージを片付けることは出来ず、 せめてあの子用に買ってあった餌やクッションを捨てた。 夢にすら見る、柔らかなあの子の毛並みを思い出して、 ちょっとしんみりと。 でも、仕方ない。あの子は一匹だけ。他はいない。 あたしも一匹しかいない。 華も同じ。 同列に比べられたら嫌かなあ。 比べられない部分も沢山あったよ。 こんなこと聞いたら、きっとあなたは怒るね。
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