華の身体から、髪から、知らない匂い。 あたしの知らない匂い。 あたしの知らない、華の生活の匂い。 ああ、イライラする。 あたしにはあたしの家があって、 あなたにはあなたの場所があって。 それは当たり前だし、仕方のないこと。現状は。 ああ、それでもイライラする。 抱き合えば事足りる擦れ違いを、互いに膝を抱えて、 蹲って、 嘆いているだけ。 華が、噛み締めるように「ごめん」と繰り返す。 あたしは。 あたしは。 あたしは、 明日の我が身すら予想も出来ず、 いっそこんな生活から逃げ出して、 地元に帰って、お見合いでもした方が幸せなんじゃないか。 女同士で、認められなくて、一緒にいられなくて、 どんなにどんなに待ち侘びても、 共に生きていける日なんて来ないんじゃないかと、 そんな恐怖に囚われる。 怖いんだよ。 欲しくて欲しくて仕方ないもの。 あたしを認めて。 あたしを受け入れて。 あたしのものになって。 あなたの全部を受け止めさせて。 抱きしめて。 抱きしめさせて。
華が仕事で会えない日は、お昼まで寝る。 目覚ましをかけなくても、一度は7時に目が覚める。 それでも眠くて寝る。 お昼になってお腹が減って目が覚める。 今度こそ、おはよう。 気楽な生活をしているなぁ、と思うけど、 その割に雨の日はグラグラしてたまらないし、 肩凝りだって一進一退だったりして。 でも、そろそろ職探しを始めなきゃ。 来週から腰を持ち上げよう。いい加減にしないと。 あと数日で、どれだけのものが書けるだろう。 いいのかいな、こんなんで。 人間として、いいのだろうか……悩むわぁ。
なのです。 華にお小遣いもらったりとか。いい年して。 強請られてごはんもつくる。 華が休みの日には一緒にいるけれど、 仕事の日は一人で過ごす。とは言え、まだ4日だけど。 華に言われたせいもあり。 読みあさっている小説の主人公に感化されたり。 良い意味で今は時間があるので、真面目に一太郎と向き合ってます。 一太郎さん、久し振りに会うなぁ。 割と古い型なのだけれど、父の影響でこれを使い始めてから数年。 使いやすい。 真面目に取り組むのは、卒論以来。 早6年の月日が流れている。 でも、楽しい。一人で自分と向き合う作業は好き。 頭の中が空っぽになって、いっそ清々しいほど。 今更なんだけど、がんばってみよう。 そんな中で、華のいない今日は、頭のリラックスを求めて出歩いた。 まだ定期が残っているので、辞めたばかり職場へ。 雨がずっと降り続いているので、外に出た途端、頭痛が迫ってきたけど、 まあ、数時間のことだから、と我慢して行ってきた。 なんかちょっと寂しいと思うのは、あれです、我が儘。 離れると、他人のようで寂しい。 でも、あたしはあたしでがんばろう。 明日は華と一条通へおでかけ。 明後日は元職場近くで行列をやるらしいので、一人で。 明明後日は華と時代祭へ。 頭を少しでも起こして、目に見えるものを全て取り込んでこよう。 あたしの力は、一体どこまで届くだろう。
朝早く、というには少し遅い時間から支度して、お出掛け。 早めに済まして、夕方にゆっくりしようという魂胆で、 今日は華とデート。 そのいち。 手が痛いよう。 そのに。 通りすがりの観光客に「優男」と言われてた。 あたしは普通に女物で、記念撮影v そのさん。 それってどうなの、とは思ったけど、 お酒を飲むと気管支喘息が出るので、たぶんまともにアルコールが回ったんだと。 その勢いで、めちゃめちゃに悪戯された……。 疲れました。 そして、明日・明後日で今の職場は終わり。 がんばらなきゃー。 あ、ピアス買ってもらったvv 淡い色のパールがついた、ジプシーピアス。 大事にします。
膝が笑う、と言う日本語はうまいなぁと思った。 笑い出したくなるくらい、立てなかった。 久し振りの感覚に、本当に笑い出しそうになった。 何も考えられない。 集中力もさることながら、激しいトリップ。 眩暈がしそうな程、強く、強く、侵入される。 痛くて、甘い。 あたしってつくづくMなんだなと思った。 それでも、以前よりは快楽を拾うことが容易くなった。 華の指よりも太くて、凶暴。 指ならば、快楽以外の何も感じなくて、ただただとろけそうになるのに。 あたしのものでもなく、 華の体の一部でもない、真っ黒い凶器。 どっちが気持ちいいと問われたら、今なら悩む。 女同士の不便なところは、真っ最中に抱き合えないことだ。 片手でしか触れてもらえない。 あたしは、 例え、それが華の一部でも何でもなくて、 単なる道具に過ぎないものでもあっても、 華の両手があたしのものになるのなら、それがいい。
シチューを届けてくれるとメールがあって。 店長と二人だったから、大急ぎで閉店作業をしてきた。 店長も飲みに行く約束があるらしく、結局あたしよりも早く店を出てった。 便乗して、あたしもダッシュ。 大人げないわ。 でも、駅まで迎えにきてくれた華と、ゆっくりとキスを堪能して。 というか、堪能されて。 にっこり笑顔で見送りました。 大人ですよ。 何というかね、あんまりくっついてると、いろいろと言いたくなるから。 華に対する文句じゃないの。 単なる愚痴というか、うーん。 まあ、社会にいるといろいろとありますから。 別に事件があったわけじゃないし、あと数日で仕事も辞めるし。 ごたごたと騒ぎたくないだけ。 だから、黙っていようと思っただけ。 おかげで気持ちよく華をお見送りできたんだから、 良し悪し、ではあるけれど、複雑。 ま、いっか。 肩凝りがめちゃくちゃヤバイ状態になってるので、 「銭湯に行ってくれば?」と言われたけどさ。 両方同時は無理だわ。 今月後半からはゆっくりと華と会えるから、 一緒に行ってもらおう。 前に立ちはだかって、隠してくれるかしら(笑)
あたしは昔から、いつも会いたい病気だ。 四六時中。眠っている時ですら。 そばにいたい。 一緒にいたい。 くっついて、その体温を常に感じていたい。 昔から、あたしは病気だ。 でも、この病気の怖さに気付いたのは、 華、あなたと一緒にいるようになってから。 離れるのが怖くて駄々を捏ねる。 離れなくてはならない時には、酷いことも平気で言う。 崩れそうになるバランスを保つために、 あたしは華がそばにいない時、華のことを忘れる。 うっかり忘れられなかった時には、 あたしはのたうち回って足掻く。 この病気は怖い。 コントロールが、出来ない。 もっと、もっともっと、一番近く、一番深いところまで。 あなたを取り込んでしまいたい、衝動。 噛み付いて、千切って、めちゃくちゃにしたくなる。 あたしは病気だ。 本当はもっと優しくしたいのに。 楽しいことだけ、嬉しいことだけ、あなたにあげたいのに。 あたしは病気に負けてしまう。 ごめんね。 だから、単なる淫乱とは違うの。 たぶんね。たぶん。
そこそこに無茶をしたと思うのです。 一昨日は突然の腰痛で、夕方早上がりして病院に行ったのに! でも、結局レントゲンも撮らずに湿布だけもらって帰ったけど。 目下、痛いことはないからいいんだけど。 華の無茶にも慣れてはきたけど、 よく毎回毎回、変な遊び方を見つけるよね。 冷たくて痛いし。 でも、すぐに水になっちゃったけど(笑) 中身はあたしの嫌いなリンゴ味。 白とかピンクにしてくれれば良かったのに、 ってそういう問題でもないけど。 ついでにように、ずっと指を突っ込まれてて、 ふやけたとかぼやいていたけど、あたしのせいじゃありません。 「めちゃくちゃ興奮した」とか嬉しそうに言わないの! 殴りたくなった。 あれ、殴ったっけかな。 明日は仕事なのに、あんなものを突っ込まれて、どうよ? 早く寝ますよ、ちきしょう。
仕事を辞める前に残り少ない有給休暇を消化。 なので無駄に連休です。 華のいないお休みです。 チクチクするらしー。 ちょうかゆいらしー。 と、友人からのコメント。やったんかい(笑) いえいえ、当人ではないらしいのだけれど。 リアルな感想を聞けて、ちょっと安心というか。 うん……でも、違和感(笑) 今日は徒歩でお買い物ついでに、 二年弱は住んでいる部屋の近所にある有名なお寺を見てきた。 入り口だけ。 中に入ろうにも、買い物の袋を提げてたので。 景色も空の色も、秋模様。 華とお出掛けしたい色。 次は奈良!!
あたしが悪いんだけどさ。 いいよ、って言ったのはあたしですけど。 でもねぇ。 実際、やっちゃうと、違和感がありすぎて泣きそう。 全部じゃないけど! バイ菌が入るので、ちょこっと残してる。ほんのちょこっと。 入り口付近だけデスガ……orz ものすっっっごく違和感があるのよ。 もともと腰回りの骨は奇形なんじゃないかと思うぐらいに張ってて、 だから、そこも出っ張ってて、 うっかりすると自分で見えるのはその部分だけ。 さんざん撫でられた、その部分だけ。 あぁん、やってもーた…… 後悔とは、後で悔いると書きます。 元通りになるまで辛抱します。 それにしても、こんなので喜ぶ人の気が知れない。 当事者だから余計に感じるの! やっぱり変だよ、コレ……。
今月半ばで、二年弱の今の職場を辞める。 体力と精神力の消費と、時給を見比べた上での結論。 別にそこにいなければならない、という理由はないのだから。 少しは得意分野で稼ごうと思っただけ。 得意分野、いちおうアリマスヨ。 ビジネス文書は得意。 そんなんだけど、正直、ヨロヨロのあたし。 体力は底辺、体調も悪い。 なので、来月まではしばしの休暇。秋休み。 華から、生活は助けてやるから休め、と言われたので甘えることにした。 あたしは、出来れば人と関わるのは苦手なのでしたくないし、 一人で没頭して仕事する方が向いてる。 よく、社会不適合と言われてましたからね。親に。(それってどうよ) 華はそんなあたしのことをよく知っていて、 出来ればあたしは仕事はあんまりしないで家にいて欲しいって言う。 でも物理的に無理なんだもの。 あたしは一人で生活してるんだもの。 それに、誰かの稼いできたお金の上は居心地が悪いの。 少しだけ休んだら、またがんばります。 倒れないように生きていきます。 弱音を言わないように努力します。 あなたがあたしを甘やかしてくれるのは嬉しいけど、 距離のある今では、あたしには辛いだけなのね。 その辺りを理解してくれると嬉しいなぁ、と思う。 難しいけど。 寄りかかるには、まだ、遠い。 眩暈がしそうだよ。
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